専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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5月13日(日)
今日は府中市の明浄寺で本堂改修 客殿建立 完成慶讃法要。
明浄寺とは、先々代住職 義淳の母が明浄寺から。そして、義淳の姉 敏子が明浄寺へという間柄。
このたび列衆(内陣余間でお参り)として出勤し、法要は宗祖讃仰作法の音楽法要。
ただ、今日の法要で、列衆は外陣に下りて、参拝者のまわりを散華しながら行道。
しかも、散華は本願寺の法要のように1枚ずつヒラリと華葩を撒くのではなく、10枚から20枚の華葩を一度に天高く撒く。
それはそれは遠目に見たら凄いことなのかも知れないが、撒いてる本人は客観的に見れないため、どんな風に行われていたのか分からない。
法要の後、式典が開かれ、工事に携わったいろいろな業者の方へ表彰。
そして、祝宴が。
境内にテーブルが並べられ、ご門徒の方々が食事をされるなか、本堂を舞台に見立て、まずは住職が舞楽の披露。
そして、地元の和太鼓ユニット『我龍』による太鼓パフォーマンス。
そして坊守さんも参加してハンドベルの披露。
衣食住の三は念仏の助業なり。
を引用された。
何もかも念仏の助け。
ご縁である。
今日は、いろんなかたちでその尊いご縁をいただいた。
なもあみだぶつ
5月10日(木)
今日は午後から広の善通寺にて、呉東組聞名講の例会。
正信偈のおつとめの後、善通寺住職による御消息拝読。
引き続いて、川尻真光寺住職が御法話。
それが終わると、御示談(ごじだん)の時間。
いつものように、最初はなかなか質問が出なかったが、今日は2つの問い。
(1)「生前」ということばの使い方。
(2)「還浄」とはどういう意味?
お葬式の時などによく聞く「生前」。
生まれる前なら前世のことになるし、「生」とは「往生」の前ということで使っているのだろうか・・・と。
「生前」とは、存命中という意味で使われているが、本来の意味からすると「死前」。
ただ、これは「死」ということばを嫌うことから、「生」に置き換えられたのだそう。
帰って調べてみると、「生前」ということばは、古くは『堤中納言物語』の「虫めづる姫君」のなかに、
「なもあみだぶつ、なもあみだぶつ」とて、「生前の親ならむ、な騒ぎそ」とうちわななかし、・・・ 《参考》虫めづる姫君
と、出てくるそうだが、ここでは「前世」を意味したことばとして使われている。
この物語もなかなか読んでみると、奇妙でおもしろい。..
いずれにしても、「死」を忌み嫌うということから来ているようだ。
そして、2番目の「還浄」も、忌み嫌うことにはじまる。
このあたりでは、10数年前から亡くなったお宅の玄関先に、「忌中」でなく、「還浄」の紙が貼られるようになった。
「浄土へ還る」
浄土から来たものが再び浄土へ還るというよりも、親(阿弥陀如来)の待つふるさとへ還ると味わう方が頷いて聞けると聞かせていただく。
ようこそのお参りでした。
【お知らせ】
2年前に広島で開催された創作劇『親鸞~わが心のアジャセ』(主演:川崎麻世)が再演されることになり、今度は呉市文化ホールに。
9月13日(木)午後3時より。
観劇ご希望の方は呉東組寺院にお問い合わせを。
5月8日(火)
今夜は仏教壮年会の5月例会。
今日のテーマは、『永代経』。
先日、永代経法要が勤まり、お参りに来られた方は聞かせていただいていることだが、永代経の意味について、改めてお話させていただいた。
永代経とは、永代供養の経ではなく、永代読経。
今出遇えた教えを次の世代に伝えていくご縁。
そして、読み終えたばかりの種村エイ子さんの死の授業についても、早速話題にさせていただく。
輝いているいのち。
死を通して、いのちの輝きを描いた作品が絵本に多く見られる。
『「死」を学ぶこどもたち』にも登場した『わすれられない おくりもの』という絵本もその一つ。
この本は、以前満中陰法要にお参りしたお宅のお仏壇に供えてあったのを覚えている。
『わすれられない おくりもの』
永代経も、私に贈られたご縁を、後の世代へと贈る。
次々といのちの絵本を収集中。
まずは自分で読むために集めているのだが、子どもたちも時々開いて見ているらしい。
これも『わすれられない おくりもの』となればと・・・。
5月6日(日)
ゴールデンウィーク最終日。
連休中は連日法事。
昨年までの連休中は、子どもたちは他の予定があるから・・・と、法事のない日もあったように記憶するが、今年はみんな揃って法事にお参りされるご家庭が多かったように思う。
これも大切なご縁。
午後から仏教壮年会の春の境内清掃。
春と秋の年2回、仏教壮年会会員のみなさんと一緒に清掃。
今年は、次男 蓮も長男 碧流と一緒に初参加。
連休中、絵本をいろいろと見つけて何冊か購入。
それらを調べているうちに、種村エイ子さんという方の存在を知り、『「死」を学ぶ子どもたち』という本に出会う。
「いのち」を題材とした絵本の監修者に「種村エイ子」という名前がいくつかあって・・・。
今日その本が届き、ようやく半分ほど読み終えた。
デス・エデュケーション。
死の教育を通して、いのちの大切さ、今を輝いて生きることが説かれている。
この本との出会いも大切なご縁。