董 永 の は な し

漢の時代、董永(とうえい)とうえいという人がおりました。

幼いときに母を失い、父を養うために、人の使い走りや、農作業を手伝って生計を立てていました。

その父が亡くなったとき、葬儀をするお金がないため、自分の身を売ってお金を集めました。

この親孝行の話が、天女を感動させました。
天女は地上に舞い降りて、董永と結婚して妻となりました。そして、それからは他の家の手伝いをしたり、主人董永の身代金を返すために、一ヶ月の間に絹織物を六百反も織り上げて、董永の身柄を引き取ったのだそうです。