5月1日(日)
午後から広島の福屋八丁堀店に『手塚治虫展』を見に行く。
5月28日より映画『ブッダ』が公開されるのと、鉄腕アトムデビュー60周年を記念して。
手塚治虫の作品には、それぞれメッセージが込められている。
手塚アニメは『西遊記』に始まった。
三蔵法師と出会う前、孫悟空が天界で大暴れしてる時、お釈迦さまの掌から抜け出せるか、賭けをしたところ、觔斗雲に乗って天の最果てまで行き、その最果てと思っていた五本の柱に「斉天大聖至此一游」と書き記し、立ち小便までして帰ってくる。
でも、戻ってみると、その柱はお釈迦さまの手の指だった。
『西遊記』といえば、このシーンを思い出す。
この孫悟空は、現在の人間の姿にダブって見える。
科学はどこまでいっても思議の世界。
自分を超えた不可思議なる存在を知るからこそ、人間は自らの慢心に気づかされるのではないだろうか。
想定外。
この言葉を何度聞いたことだろう。
手塚治虫の描いたブッダが、アニメとしてよみがえった。
それが、どのように描かれているかは分からないが、今の時代に何らかのメッセージを届けてくれるのだろうか。
今夜は専徳寺で法中会。