5月30日(水)
雨予報の永代経法要。
でも、雨が一滴も降らず、今朝で無事御満座を迎えた。
今日の朝席では、日本人にとって美しいと感じる日本語の話から。
「ありがとう」
「はい」
「おかげさま」
どれも、その意味を聞かせていただくと、もっと好きになり、もっと素敵な言葉だと感じる。
先日、1年ほど前に広でも撮影のあった映画『孤狼の血』を観に行った。
その内容はさておき、その主演をされた大上役の役所広司さんがインタビューの中で、
「台本になかったつなぎのシーンで口にした台詞です。『ありがとう』を『ありがと』と言うのですが、呉の街を歩いていても、よく耳に入ってくる言葉ですし、『元気におりんさいよ』といった日常のちょっとした会話と同じように、呉の人の温かさみたいなのが感じられるんですね。」
と、印象に残った呉弁の台詞が、「ありがと」だったというのをふと思い出した。
「ありがとう」「はい」「おかげさま」
どれをとっても南無阿弥陀佛。
その言葉の持つ意味を聞かせていただくと、ますます有り難く。
ようこそのお参りでした。