換気の可視化

3月4日(木)

先日、呉東組聞名講の委員会が専徳寺で行われた。

久しぶりに多くの人が集まる中で、次に向けていろいろ考える。。。

CO2(二酸化炭素)濃度測定器

1月に広南中学校で開かれた学校関係者評価委員会。
授業参観させていただいた時、授業中に教室内で二酸化炭素の濃度検査を行っているのを見かけた。
そして、その後、広島のとあるお店に伺った時、何やら見たことのない機器が置いてあったので、何かな?と調べてみたら、二酸化炭素濃度測定器だと分かった。

二酸化炭素濃度を調べることで、換気の可視化が出来るとか。

〈見えない不安〉

昨日のぶろぐにも書いたように、〈見えるカタチ〉に〈安心〉を求めている。

そんなことを思いながら、CO2濃度測定器を調べたら、高価なものもあるけれど、何と最安値3800円で手に入るものがあると知り、ものは試しに注文したのが早速届いた。

午後から本堂で法事があったので、本堂に置いてみた。

少し戸は開けていたのだけれど、お参り中に「ピー、ピー」と警告音。
でも、途中で止めるわけにもいかないので、法事が終わって測定器を見てみたら、何と1600ppm!

一般的に1000ppmを超えると換気が必要とされているのに。。。

そして、石油ストーブを切ると、あっという間に2000ppmを超えてしまった。。。

戸を開け広げて換気すると、みるみるうちに下がっていったけど、まさかまさかの結果。

3密を防ぐために椅子は距離を保ち、換気もしてるつもりだったのに。。。

何はともあれ、とりあえず、これでひとつ課題が見えた。

 

 

 

 

3月3日 耳の日

3月3日(水)

3月3日は、桃の節句、ひなまつり。

そして、耳の日。

「耳の日」は、耳や聴力について多くの人の関心を集めること、そして難聴と言語障害をもつ人たちの悩みを少しでも解決することを目的として、日本耳鼻咽喉科学会の提案により1956(昭和31)年に制定され、それから約50年後の2007(平成19)年に、WHOが3月3日を「International ear care day」(国際耳の日)とすることを宣言。

宇都宮黙霖が、聴力や言葉を失っても、国を変えるために奔走した話は、この広南地区では小学生でも知っている。

でも、「耳で聞く」ことは目に見えないので、なかなか理解されにくい。

 

このコロナ禍で、目に見える“形”が求められているように思う。

マスクやアクリル板、そして日々の検温。
目に見えるカタチで目に見えない新型コロナウィルスの飛沫感染リスクを抑えると言うように。

そんなことを考えてると、10年前の東日本大震災の後、連日ACジャパンのコマーシャルのこの言葉を思い出す。

「こころ」は
  だれにも見えないけれど
「こころづかい」は見える

「思い」は
  見えないけれど
「思いやり」は
  だれにでも見える

その気持ちをカタチに

この言葉は、宮沢章二さんの『行為の意味』から抜粋されたもの。

  行為の意味
             宮沢 章二

あなたの心はどんな形ですかと
人に聞かれても答えようがない
自分にも 他人にも心は見えない
けれどほんとうに見えないのであろうか

確かに心はだれにも見えないけれど
心づかいは見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから

同じように胸の中の思いは見えないけれど
思いやりは見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為なのだから

あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
「心」も「思い」も、初めて美しく生きる
それは 人が人として生きることだ

見えることで少しでも安心できる世界もある。

そう思って、当時「願」バッジを作り、組内寺院にも御協力いただいて合計1100個の「願」バッジを制作。

カタチにすることも大切なことだと、その時に学んだ。

 

そして、コロナ禍でマスク着用が日常となった時、すぐに思い浮かんだのが、対話支援スピーカー『コミューン』の使用。

昨年4月に導入して、外にお参りに出る時は必ず持参。
葬儀会館でもマイクを使用しないこともあったりするため、マスクとコミューンは忘れずに。

マスクやアクリル板があると、どうしても聞こえづらくなる。
特に「sh」「h」「t」の子音は聞こえづらくなるそうで、例えば「11日」と「17日」を聞き間違うことも。「じゅうしちにち」と言ってるつもりが、「じゅういちにち」と聞こえていたり。

でも、聞こえづらいからと言って、ただただ大きな声を出せばいいと言う訳でもない。

ますます聞こえづらくなったり、うるさく感じたり、怖く感じたり。。。

聞こえやすい声を届けることで、ちょっとした安心感を持てるのでは。

 

お参りの後、時々コミューンのことをお尋ねになられるので、聞こえの話を知ってる範囲でお応えするのだが、すると「子どもや孫が来た時に、テレビの音量が大きくなってると注意されます」とよく聞く。
誰でも年を重ねると、だんだん聞こえる音域が狭まってくる。
その聞こえにくくなった音域を補聴器で補うことが出来るのだけど、日本では補聴器を使う人が海外に比べるとまだまだ少ないらしいので、結局音量ばかりが大きくなってしまい、その音量さえも分からなくなってしまう。

〈伝える〉側が〈聞こえ〉を考える

3月3日、今日は耳の日。

 

節分

2月2日(火)

久しぶりのぶろぐ更新。
ぶろぐが止まったので、心配してお尋ねに来られたので。。。

例年御正忌が終わると、呉東組総代会の新年会、呉東組仏教婦人会連盟の新年会、呉東組聞名講、そして専徳寺総代会の新年会と立て続けにいろいろ続くけど、今年はまだまだコロナの影響ですべて中止。(今月の仏教壮年会の例会も中止。)

今日は節分。

例年2月3日だけど、今年は明治30年以来124年ぶりの2月2日の節分だとか。

節分だからと特にお寺ですることはないのだけれど、この時期になると毎年「鬼」について考える。

本来なら、今流行の映画でも観て、「鬼」について考えるのかも知れないけど、なかなか映画館に。。。

時間が出来たので、本を買い求めて読むようになった。

〈こころに響くことば〉を求めて、
久しぶりに妙好人のことを。

 『妙好人 千代尼』(西山業史 法蔵館)
 『妙好人 因幡の源左』 (柳 宗悦・衣笠一省 編 百華園)
  ※妙好人のことについては、こちらに詳しく。→山陰教区HP

浅原才市さんなど馴染みのある山陰の妙好人のお話はよく聞かせていただくのだけど、他所の妙好人についてはお東(大谷派)であったりすることもあってか、あんまりご縁がないなぁと。
そこで、まずは加賀の千代尼(千代女)について。

朝顔に つるべ取られて もらい水 (35歳の時、「朝顔や」に変更。)

この俳句はどこかで聞いたことがあるなという程度だったけど、

とんぼ釣り 今日はどこまで 行ったやら

という句を小林一茶が『おらが春』に引用。

子をうしなひて
蜻蛉釣り けふはどこ迄 行た事か (かが)千代

この句は千代女のものでないかも知れないそうだけど、一茶は千代女の句として引用。
一茶自身が我が子を亡くし、「露の世は 露の世ながら さりながら」と詠んだあと、〈やんごとなき人々の歌も、心に浮かぶままに、ふとしるし侍りぬ〉と、子を亡くしたり親を亡くしたあとに詠んだ先人の句を列ねる中に。

一茶のことを一時期調べたことがあったけど、今改めて読み返すと、以前とはちょっと違った思いを。
それは、『おらが春』が書かれた年齢と自分の年齢が近くなったこともあるし、いろんなご縁に出会ってきたからかも。

 

もう一冊の源左さんの本は、新品同様の本があったので入手。
こちらはちょっと読み馴れるまで時間がかかりそうかな。

そして、『ジャイビーム』DVD。
12月末に届いていたけど、こちらはなかなか観ることができず。。。

今日は、節分。

〈鬼は外 福は内〉でなく、

〈鬼はここ 福もここ〉

ご縁次第で、鬼も福もここに。

 

 

 

部分日食

6月21日(日)

今日は午後4時頃から部分日食。

しかも、予報では晴れ。
これは絶対見れるだろうと、食品トレーを使ってピンホール投影機を作ろうと考えた。

ただ、朝からずっと曇った状態で、太陽が顔を見せないため、これは無理なかぁと野球をテレビ観戦しながら諦めかけていたら、太陽が出てきた!

急いでトレーに爪楊枝を突き刺してピンホールを開ける。

太陽が当たるのは、鐘楼のあたり。

次男と一緒に撮影開始。

太陽が出たり隠れたり、欠けた写真が撮れないなぁと、5時前に雲がかかってきたので一度帰宅。

ネットで見ると、5時頃が食の最大とあったので、もう一度外に。

すると、雲が切れて太陽が出てきた。
そして、はっきりと見えるようになって
三日月みたいなのがいっぱい。

次は10年後だそう。
10年後、どんな世界になってるだろう。
世のなか安穏でありますように。

 

 

黒板消し

6月11日(木)

今日は雨。

先日黒板を塗りなおし、初めての試し書きをしてみた。

でも、これまで使っていた黒板消しで消すと、残念ながら汚くなってしまう。。。

え~!?塗りなおし??

と思ったけれど、何かいい方法があるんじゃないかと調べてみた。

すると、黒板を拭くにはマイクロファイバーがいいと。

そこで、マイクロファイバーの黒板消しを探すのだけれど、ない。。。

いろいろ探して、ようやくハンドル付きマイクロクリーナーという掃除用品を見つけた。

ハンドル1個とマイクロファイバーのスポンジが5個も付いて、送料無料で700円弱。

黒板がダメでも掃除に使えるから、試しに取り寄せてみた。

これがなかなかいい感じ。

これだと洗うこともできるし、持ちやすく消しやすい。

何でこんな黒板消しがないのだろう?
あっ!
こんな古い黒板、どこも使っていないからかな。。。

でも、マイクロファイバーの丸い黒板消し、おすすめ。

 

今日は久しぶりに広島別院。
昨年度まで実践運動教区委員としてサンガ部会に参加していたけど、今年度は委員を退き、新しくできた呉東組重点プロジェクトリーダーに就任。
ただし、サンガ部会は引き続いて所属。

コロナの影響で、昨年度までと同じことができなくなった中で、何ができるか。
いろいろと出来そうなことを他の人から聞く。
これもありがたく、大切なことかな。

できることを一つずつ。

 

 

紫陽花

6月8日(月)

今日は30度を超える真夏日だったとか。

親鸞聖人像の足下に咲く紫陽花も今がちょうど満開。

 
 
 
 
 
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去年は、

 
 
 
 
 
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一昨年は、

 
 
 
 
 
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同じ花でも、年によって色の出方が違う。
紫陽花の場合、酸性=青・中性=紫・アルカリ性=ピンクと、土の環境によって色が変わるのだそう。

最近、マスクを着けての御法事でお世話になっている〈コミューン〉という難聴者支援のスピーカーを開発したユニバーサル・サウンドデザインの中石社長がYouTubeを始めたということで早速。

 

良い言葉には良いエネルギーが宿る。

 

「お聴聞」
化学的に見てみるのも興味深いかも。

 

消火栓 塗装

6月3日(水)

子どもたちの学校が再開して3日目。
日中は何だか静かすぎるほど。。。

ガードレール、黒板、そして、もう一つ気になっていたのが、本堂の軒下に設置されている消火栓。

こちらもサビがひどかったので、外側を塗り替えることに。
南側は潮風が当たるからか、特にサビがひどい。(写真右側)

でも、元の赤色に塗り替えてしまうと、ここだけが変に浮いてしまう。。。

そこでいろいろ調べてみたら、消火栓ボックスに関しては、色の規定は特にないよう。
そこで、本堂に溶け込むようにダークブラウンの防錆塗装。

養生(マスキング)をして、ワイヤーブラシでサビを落とし、刷毛とローラーを使って塗装。

ペンキ塗りも慣れてきて、一人でもわりとすんなり塗装完了。

乾いてから、取り寄せたソーラーライトの裏に磁石を貼って新しく設置。

「消火栓」のラベルがまだ届かないので、それを貼ったら完成。

キレイになると、他のところも気になるのが人間の性。。。

 

そんな時、次男(小6)の漢字ドリルの宿題に、ふと目が留まる。

「寺によって、ねんぶつを聞く。」

また、皆さんが寺に寄って念仏を聞き、称えるご縁が来る日まで、今は出来ることを一つずつ。

衣替え

6月1日(月)

今日から学校再開、衣替え。

朝からバタバタ。

今朝のお参り先は祥月。
と言っても、本来は御主人の17回忌。

ゴールデンウィーク中に子どもや孫たちが帰って来て法事をつとめる予定だったのに、コロナの影響で帰って来れず延期となった。

〈「お母さんだけで法事をしたら?」と子どもに言われたけれど、「これはお父さんのためにするご法事ではなく、あなたたちのために遺してくれてるご縁なのよ」と、このたび伝えることが出来てよかったです〉と。

真夏になるか真冬になるか分からないけど、またその時にお願いします。

新しい生活様式に慣れるのに時間はかかりそうだけど、こんな時だから伝わる世界もあるんだなと。

 

巣ごもりというか、寺こもりという状態で、訪ねてこられた方の応対をすることが多くなり、「衣(ころも)姿しか知らなかったから」と、口々に言われることもしばしば。
衣姿でない時もあんまりoff感のないようにと思って、衣替えの今日から作務衣ではなく、ちょっと和装なスタイルに。

長男には、「そんな人、時々見る」と言われたけれど、次男からは「その姿で参観日には来ないでね」と。。。

今日の『中国新聞』洗心欄の「だいじょうぶ だいじょうぶ」を読みながら、いつか何故こんな格好してるのか、分かる日が来るかな。

新しい生活様式

5月27日(水)

今日は4月に東京で亡くなった伯母の満中陰法要を本堂で。

お葬式にお参りすることもできず、最期のお別れはできなかったけれど、阿弥陀さまはまた会えるお浄土を。
寺報『念佛日和』にも紹介した「疫癘の御文章」を味わいながら、家族と叔母でひっそりと。

その『念佛日和』は、昨夜開かれた総代会で総代のみなさんが各担当地区分を持ち帰られたので、近々長浜小坪地区はお届け。
その他の地区は、近々世話係の元へお届け。

世の中、緊急事態宣言解除を受けて、堰を切ったかのように動き出した。
でも、終息ではなく、休息。
マスク着用、手洗い、換気等、新しい生活様式を習慣づけて次に備えましょう。

そのマスク。
暑くなってくると大変ではあるけれど、昨日の風呂上がり、息子から「お父さんの鼻、ピッカピカじゃん!」と。
「そりゃそうよ。毎日マスク着けてお経読んでるから、マスクの摩擦で鼻はピッカピカ」。
マスクを着けているので、保湿もしっかり。
美容効果もあるそうだけど、汗をかくのでこまめに洗い替え。

白いマスクは大きく見えるので、ライトグレーとネイビーを試しに買ってみたけど、ネイビーは息子から「やめた方がいい」と言われ、ライトグレーは湿ると色が変わるので、結局白。。。

コロナにより生活様式がいろいろと変わってくる中で、次への準備。

今のところ、オンライン法事のご依頼や問い合わせはないけれど、何ごとも備えあれば憂いなし。準備だけはしておこうと。

息子に教えてもらいながら、とりあえずズームが使えるように。

初めてそのズームを使って若手僧侶の讃嘆舎布教大会をお聴聞。

ユーチューブでもやっていたので、そちらでも。

それぞれの良さを感じながら、こちらも様子を見ながら少しずつできることを。

ステイホーム 黒板編(3)

5月22日(金)

黒板の下地塗りを計4回塗って、仕上げを3回。

衣とかの染めの回数を重ねるほど濃くなると聞いたことがある。
そんなこともあり、こんな時は時間を惜しまず、手間暇かけて。

手間暇かければ当然愛着も。

現在学校で使われているような緑色ではなく、黒。

その方がシックリ。

ようやく完成。
あとはしばらく乾かすのみ。

いつ頃からあったのかなぁと、手持ちの写真を調べたら、

蠅供養

昭和28年、仏教婦人会が中心となって取り組んだ長浜衛生協力会。
蝿や蚊のいない町づくりを地域一丸となって行い、生活改善模範町村として厚生大臣や毎日新聞社、広島県知事、呉市長より表彰され、その式典が昭和29年専徳寺にて。

その時の写真にこの黒板が。

蝿や蚊にも命。
式典に先立って、蠅供養。

花輪が飾られ、おつとめをし、弔事まで。

何はともあれ、戦後まもない頃にはすでにあった黒板。
本堂で行われたいろんなことを見てきた黒板。
これからも大切に。