永代経法要 2日目

6月4日(火)

昨日に引き続いて永代経法要。

 

朝席では、「帰る場所がある」

「ただいま」 待っている我が家へ。

「おじゃまします」 他人のお宅へ。

親がいるところへ「ただいま」と帰っていくという梯和上のお味わいより。

 

昼席では、一休さんと蓮如上人

極楽は 十万億土と 説くならば
 足腰立たぬ 婆は 行けまじ (一休禅師)

自らの力では到底往くこともできないお浄土。

極楽は 十万億土と 説くなれど
近道すれば 南無 のひと声 (蓮如上人)

でも、こちらからではなく、如来さまの願いですぐそこに。

 

夜席では、蓮如上人の「タノム」

浄土真宗の弥陀をたのむは、頼む(たのむ)でなく、憑む(たのむ)。

頭に「依」という字を付けると、〈依頼〉と〈依憑〉。

〈依頼〉はおねがい。〈依憑〉はよりかかる。
ちなみに、〈憑依〉はのりうつる。

阿弥陀さまの願いが私のところに。

 

ようこそのお参りでした。

 

昼席の間、雨が少し降り、何だか蒸し暑い。

週末は雨予報だそう。

どうぞ、お気をつけて。

 

 

 

 

 

 

2019年6月4日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

永代経法要 1日目

6月3日(月)

今夜から令和になって初めての法座、『永代経法要』。

このたびの御講師は、三原市大和町明圓寺の内藤良照師。

明圓寺は前坊守(母)の里。
このたびの御講師は私(住職)の従兄。

これまで、前住職の良範師、副住職の良誠師にご縁をいただいて、これで3代相続のご縁。

 

行き先が分かれば 行き方が分かる
往き先が分かれば 生き方が分かる

でも、その行き方が分かっても、そこまでの見える世界は人それぞれ違ってる。
急いでる人は足元もまわりも見えていない。
見えないのもいいのかも知れないけれど、しっかり踏みしめて今を歩みたい。

今を聴く。今を知る。
大事なことだなぁと。

ようこそのお参りでした。

 

今日届いた安芸教区の教区報『見真』6月号。

連載中の安芸教区組巡りに「呉東組」登場。

 

 

 

2019年6月3日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 2日目

3月28日(木)

今日は朝から穏やか。

朝席では、『御文章』五帖目第四通よりお味わい。

そもそも、男子も女人も罪のふかからんともがらは、諸仏の悲願をたのみても、今の時分は末代悪世なれば、諸仏の御ちからにては、なかなかかなはざる時なり。これによりて、阿弥陀如来と申したてまつるは諸仏にすぐれて、十悪・五逆の罪人をわれたすけんといふ大願をおこしましまして、阿弥陀仏と成りたまへり。……

そして、昼席は「信心獲得章」、夜席は「末代無智章」のお味わい。

最近話題のアポ電強盗など、詐欺被害が急増している。

傍から見れば、「どうしてそんなに簡単に騙されるのだろう」と思ったりもするのだけれど、それは他人事だから。我が事、身内のこととなれば、見えなくなる世界がある。
それを巧みに利用する犯罪の多いこと。
「罪のふかからんともがら」
失われている大切なことを聞いていかないと。

それはそうと、今日はいよいよ最終回の近づいたNHKの連続テレビ小説『まんぷく』で、お母さんの鈴さん(松坂慶子さん)が生前葬をすると言うことで、縁ある人が集まって、それぞれに感謝や思いを伝えるシーンを放送。

それを見ながら、葬式って別れを告げるところでなく、感謝を伝える大切なご縁だなとつくづく。

明日の朝席で御満座。
ようこそのお参りでした。

2019年3月28日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 1日目

3月27日(水)

暑さ寒さも彼岸まで。

日中は暖かく。でも、朝晩は少し。。。

夜席から春季彼岸会。

ご講師は、黒瀬 清誓寺 土肥泉州師。

それ八万の法蔵をしるといふとも、後世をしらざる人を愚者とす。
たとひ一文不知の尼入道なりといふとも、後世をしるを智者とすといへり。

蓮如上人の『御文章』五帖目第二通の「八万の法蔵章」よりお味わい。

最近の葬儀事情より、後世(後生)を知らざる人たちの姿を。

便利な世の中になるなかで、こころの世界はどんどん狭くなっているそう。

彼の岸からのお導きに、どうぞ耳を傾けて。

ようこそのお参りでした。

2019年3月27日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 3日目

1月16日(水)

今日も穏やかな朝。

朝席で平成最後の御正忌報恩講も御満座。

1月16日(旧暦11月28日)は、親鸞聖人の御命日。

親鸞聖人の御生涯を偲びながら、お伝えくださったみ教えを。

このたびは『阿弥陀経』のご縁。

今日は最後の流通分まで。

「難信の法」

如是我聞(このように私はお聞かせいただきました)といただいたらいいのだろうけど、人の心はそこに損得勘定が入ってくるから難しい。。。

御正忌の「正」は一に止まる。

そのまんまのこころで。

昨夜のおやきもちは好評だったよう。
また、一手間かけたシールを喜んでいただいた。

ようこそのお参りでした。

2019年1月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 2日目

1月15日(火)

今日も穏やか。

御正忌報恩講、昨夜に続いて2日目のご縁。
このたびは『阿弥陀経』。

朝席では、「極楽」。
「極楽」の「楽」は、「外楽」「内楽」「法楽楽」の内、「法楽楽」に当たるというお話を中心に。

昼席では、浄土の蓮、浄土の鳥のお話。

そして、夜席の前席では、その続きと倶会一処。
『御伝鈔』をいただいて、後席では、執持名号と六方段。

「共命之鳥」が出てくるので、一昨年の5月に仏教壮年会の例会でみなさんと一緒に折った共命鳥が再び日の目に。

五角形で折り鶴を折ると、頭の2つある共命鳥の出来上がり!

今日は、お逮夜(おたんや)。

これまでお逮夜には、婦人会の方にもお手伝いいただいて、おぜんざいの接待を行ってきた。
でも、今の時代、健康・食に対して、昔とは違ったいろんなことを聞くように。
特に糖分に関しては。。。

そんなこともあり、今年から夜におぜんざいを振る舞うことを辞めて、違った形をとることになった。

そこで、このたび、丸西宗教織物(坊守のお里)が手がけた京六條おやきもちをおみやげに。

今日京都から届いた、小豆のあんこが入ったおやきもち。
パッケージもシンプルなので、

その上からシールを貼って、専徳寺オリジナルの「御正忌報恩講」特製おやきもちが完成。

これだったら、持ち帰って、食べられない方はどなたかにプレゼントしていただけるかな。

※ちょっと焼いて温めて食べると、より美味しくいただけます。

ようこそのお参りでした。

2019年1月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

小坪説教所 御正忌報恩講(1)

1月10日(木)

今朝は冷え込んだ。

いよいよ平成最後の御正忌報恩講のご縁が始まった。

今日から小坪説教所にて、昼席、夜席、明日の朝席まで3席のご縁。

このたびは、

『仏説阿弥陀経』より。

今日は序分に出てくる十六羅漢など、いろんな登場人物のお話から。

今朝、準備をしながらNHKの「あさイチ」を見ていたら、災害後の呉のリポートが。
昼席が終わってから、小坪説教所近くの災害被害の大きかったところを久しぶりに訪れた。

自己負担で撤去されたお宅もあるけど、

まだまだ時間はかかりそう。。。

寒い中をようこそのお参りでした。
明日も暖かくしてお参りを。

2019年1月10日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会・仏教婦人会法座 3日目

12月5日(水)

今朝、今年最後の法座も御満座。

雨上がりの暖かい朝。
12月なのに、蚊の姿も。

この暖かさは、エルニーニョ現象らしい。
異常気象。
何が異常で何が正常か分からなくなってくる。

それでも、雨でほとんど銀杏が落ち、7日の仏教壮年会の境内清掃に間に合った。

今朝の席では、村上志染の『水馬(みずすまし)』の詩を紹介してくださった。

方一尺の天地 水馬しきりに 円を描ける
汝 何処より来たりて 何処へ往かんとするか
ヘイ 忙しゅうおましてな

師走。

何かと忙しい、忙しいと心を亡くし、大切なことを忘れているなぁ。

 

ようこそのお参りでした。

 

法座が終わり、午前中報恩講参り。
そして、お昼前、このたびの豪雨災害で1階が土砂で埋まり、全壊被害となったご門徒さんが御本尊を持ってお参りに。

被害に遭ったお宅は、普段は住んでおらず、時々畑仕事をするために帰って来られた時に寝泊まりされている御実家。

お参りした後、お話を伺うと、土砂が1階に流れ込んだ勢いで仏壇が倒れ、倒れた拍子に仏壇の扉が閉まったようで、倒れたお仏壇の中には土砂が入らず、御本尊は無事だったとか。

その御本尊とお仏壇の上にかかっていた遺影だけを持ち帰り、11月下旬にその家屋を取り壊して、ようやく落ち着いたからとお参りに。

 

災害から5ヶ月。
これで、このたびの災害で全壊扱いとなったご門徒さん、みなさん御本尊を持ってお参りに来てくださったことに。

何とも有り難い。

 

午後から広島別院で「御同朋の社会をめざす運動」安芸教区委員会。

方一尺の天地 水馬しきりに 円を描ける
汝 何処より来たりて 何処へ往かんとするか
ヘイ 忙しゅうおましてな

そこで、またこの言葉をふと。

 

 

 

 

2018年12月5日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会・仏教婦人会法座 2日目

12月4日(火)

雨が上がり、霧。暖かい朝。

昨日に続いて、仏教壮年会・仏教婦人会法座。

朝席では、

「きっとそうだろう」
「きっとそうに違いない」

そんなふうに思い込んで、相手を理解しようとせず、自分勝手な姿で過ごしていませんか?

そんな私だから、阿弥陀さまが願い続けてくださっているとの話より。

 

昼席では、朝席に続いて、一方的にしか見れない私の姿より。

「阿弥陀さまは寝ずの番」

のお話。

小さな子どもに、「寝ずの番」なんてことを言っても伝わらないかも知れないけれど、このような言葉のない環境に育った人は、その後もご縁にあうこともできない。

「まんまんちゃん」

「ほとけさま」

そして、

「お浄土」

小さな頃からこの名前を聞き、口に出すから、ご縁に出遇ってその意味を。

 

昼席が終わった後、しばらく青空が広がっていたけれど、夕方にかけてまた雨。

庭の銀杏も紅葉もすっかり散ってしまった。

 

そして夜席。

杉山平一の『生』という詩を紹介してくださった。

   生

ものを取りに部屋へ入って
何を取りにきたかを忘れて
もどることがある
もどる途中で
ハタと思い出すことがあるが
その時はすばらしい

身体が先にこの世へ出てきてしまったのである
その用事は何であったか
いつの日か思いあたるときのある人は
幸福である
思いだせぬまま
僕はすごすごあの世へもどる

この世に生まれ、その用事を知らぬまま、迷いの中にいるままなのか、それとも迷いの世界を抜け出すのか。

その用事を知るご縁を。

 

ようこそのお参りでした。

 

2018年12月4日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会・仏教婦人会法座 1日目

12月3日(月)

夜席から今年最後の法座『仏教壮年会・仏教婦人会法座』。

昨年までそれぞれにしていた法座も、諸事情により今年から共催で。

御講師は、呉本通 明円寺の竹田嘉円師。

私たちの世界は、一方的な見方。
どっちでもいいと思うようなことでも、どちらかに固執し、そこから対立が生まれてくるとの話より。

うなずいて聞きながらも、次の瞬間元通り。

だから、願い続けてくださる阿弥陀さまの願いが。

 

足もとの悪い中、ようこそのお参りでした。

 

ところで、今日、今年の流行語大賞が発表された。

大賞は、「そだねー」。

これだけ聞くと何のことやら。
でも、この言葉を聞くと、平昌オリンピックのカーリング女子のことを思い出す。
失礼ながら、あ~、それって今年のこと??と思いながら。。。

今日、広南中学校3年生がひろしんビックウェーブでカーリング体験。

TSSの満点ママの中継でも紹介され、そこにはもくりんさんの姿も。

広島県カーリング協会Twitterより。

お互いを認めあう世界に。

 

2018年12月3日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku