専徳寺の歴史


 善寿によってはじまった専徳寺は、今日まで400年あまり、世襲によって受け継がれ、温厚篤実な門信徒とともに続いてきております。


 寛永18年(1641)、第2世教宗の時に、ご本尊が本山から下賜されました。

 元禄年間、
第4世教雲の時に、火災にあって堂宇を焼失しています。
 そして、焼失から約20年後の正徳3年(1713)、
第5世教立のときに再建されました。当時は梁行2間半、桁行3間の小さなお堂でした。

 延享3年(1746)、
第6世教岸の時に、萱葺きの屋根を瓦葺きにしました。この時、寄付が集まらず、難渋したようですが、若坊守おマスが門信徒をまわって説得し、ようやく完成に至ったということであります。
 この時から寺紋をマス形に決めたと伝えられています。

おマスゆかりの紋所

おマスゆかりのマス形の紋所


 享和2年(1802)石泉塾が開設されました。その頃、長浜には宇都宮、田中氏等が、頼山陽などと交流があったりするほど、向学の意気盛んな時期でありました。
 石泉塾が開かれるまでは、
第9世天英石泉僧叡和上を招いて、説法をいただき、あるいは門弟の方々とともに真宗の教えを学んで、数多くの熱心なお同行が育ちました。そして、塾が開設されると、皆でお世話をし、守ってゆきました。


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