専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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2月23日(水)
呉市に低温注意報が出ている中、昨年植えた宿根草の内、フジバカマが新芽第1号!!
昨年5月に植えたフジバカマ。
アサギマダラが旅の途中に飛んで来たらいいなと植えたのに、そこには来ないでツワブキに一度だけやってきた。(11/2)
今年ここで新芽が出たということは、ちゃんと根付いてくれるのかなと期待しつつ。
そして、今年はゆっくりアサギマダラを見ることが出来るかなと期待しつつ。
やどりせし 人のかたみか 藤袴 わすられがたき 香ににほひつつ
『古今和歌集』に紀貫之の詠んだフジバカマ。
去年咲いたフジバカマは、そんなに香がしなかったけど。。。
ひとはいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
こちらは『百人一首』に詠まれている紀貫之の歌。
紀貫之は、花の香をいろいろと楽しんでいたのだろうか。
紀貫之と言えば、三十六歌仙。
三十六歌仙と言えば、本願寺飛雲閣。
飛雲閣が聚楽第から移設されたという前提で、当時の飛雲閣を想像で3D再現したブログを見つけた。↓
3D京都(聚楽第に在った頃の飛雲閣を想像してみた 内部編)
歌仙の間にいたら、三十六歌仙のような歌が詠めるようになるのだろうか。
花のそばにいるから、花の香を感じる。
何もないところでは、それを感じることもない。
そう思うと、感じるご縁を大切に。
2月21日(月)
北京オリンピックが昨日閉幕。
そして、当初昨日までの予定だった広島県のまん防(まん延防止等重点措置)は、3月6日まで延長。
今日も時々雪の舞う、冷たい一日。
そんな中、鐘楼南の薄墨桜のまわりの雪柳がチラホラと咲き始めた。
親鸞聖人像の前に植えた雪柳は、また違う状態。
植えた場所で、育ち方が全然違う。
雪柳は痩せ地でも丈夫に育つらしいのだけれど、昨年は今ひとつ。。。
植える前にイメージしていた姿になるには、まだまだ時間がかかりそうだけど、昨年植えたいろんな宿根草がちゃんと育ってくれたら良いな。
日当たり良すぎて草も生えなかったようなこの場所で、植物の生長が持続可能となれば、いろんなご縁がここから生まれてきそう。
春が少しずつ近づいて。
2月14日(月)
今朝は広南小学校読み聞かせ。
担当は2年生。
「今日は何の日ですか?」
「バレンタインデー!」
「バレンタインデーと言えば?」
「チョコレート!」
ということで、今日読んだ絵本は、
『こねこのチョコレート』 (B・K・ウィルソン 作・小林いづみ 訳・大社玲子 絵)
明日は、弟のクリストファーの誕生日。ジェニーは、おこづかいで「こねこのチョコレート」を買います。
「ひとつ食べたいな・・・・・・ひとつくらいなら・・・・・・」
その晩、ジェニーは眠れなくなってしまいました。長い間 お話会で語られ、子どもたちに愛されてきたお話が、初めて絵本になりました。
子どもたちの共感を呼ぶ、心あたたまる物語。(絵本の帯より)
贈る側の気持ち、贈られる側の気持ち。
周りの気持ち。
最後、黒猫ティブルからのプレゼントがなかったら。。。
初めて2月14日の読み聞かせとなったので、このご縁にチョコレートの出てくる心温まる絵本を。
2月9日(水)
まだまだ朝晩冷えるけれど、日に日に光が暖かく。
一昨年はエナガやシジュウカラが境内で巣作り。
昨年はキジバトが巣作りして、3回試みたけれど、結局雛が孵らなかった。
一昨年のシジュウカラも4月に1回巣作りをしたけれど、そのあと大雨が降ったため、放棄。
それでも6月に二度目の巣作りで、一羽巣立つ姿を見届けることができた。
その時にシジュウカラが巣を作ったのが、経堂の巴蓋という獅子の瓦の中。
逆立ちしてるような獅子の尾が欠けてしまって、獅子のお尻から瓦の中に。
ただ、雨が降ると中に雨が入ってしまう。
そんなこともあったので、このたび経堂前のクロガネモチの樹にシジュウカラの新しい家を用意。
巣箱は国産杉の既製品に、止まり木をつけたもの。
思った以上に溶け込んだ。
あとは入居者募集。
2月7日(月)
今日、2月7日は聖徳太子の誕生日。
〈聖徳太子〉か〈厩戸王〉かで一時期教科書問題ともなった聖徳太子。
親鸞聖人は〈和国の教主〉と大変大切にされ、多くの和讃をお作りになった。
『皇太子聖徳奉讃』には、
大慈救世聖徳皇
父のごとくにおはします
大悲救世観世音
母のごとくにおはします
と、聖徳太子を親のようにお慕いに。
昨年4月、聖徳太子1400回忌が本願寺でも営まれたが、コロナ禍でひっそりと。
各地でさまざまな聖徳太子展が催されたようだけど、ひとつも観れず。。。
京都にいた頃、お彼岸に奈良法隆寺聖霊院のお会式にお参りさせていただいたことがある。
お供物がとにかく凄かったということと、普段はお目にかかれない聖徳太子摂政像(国宝)を間近に観ることが出来たことを今でも思い出す。
専徳寺には、本堂内陣の左余間(外陣より向かって右側)、御厨子のなかに聖徳太子孝養像が。
父である用明天皇の病気平癒を願い、柄香炉を持って仏さまに香を献げる16歳の時のお姿だそう。
孝養
専徳寺には中国の親孝行の物語を集めた二十四孝の彫刻があったり、この本堂を建立した時の住職、大洲順道の想いがそこにあったのかなぁと、ふと。