専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
8月2日(金)
今日は午後から広島の本通りにあるアンデルセン本店に。
アンデルセン創業者の故 高木俊介氏の夫人、高木彬子さん(現アンデルセン相談役)と、このたび『アンデルセン物語』を書いた一志治夫さん、そして、その本が出来るきっかけとなった水戸岡鋭治さんによる、『アンデルセン物語』出版記念の鼎談が行われたので。
実はこれ、長男が水戸岡鋭治さんの大ファン。
水戸岡鋭治さんと言えば、JR九州の列車で知られるデザイナー。
来年3月まで満席とニュースで伝えられる豪華列車「ななつ星」もこの方によるもの。
そんなこともあって、こんなイベントがあると知り、早速申し込み。
それで、小学校4年生の長男を連れて、2人でアンデルセンに。
4階の受付に行くと、出版記念とあって、紺のスーツにネクタイ姿の男性、着飾ったご婦人の姿。
そんななかに、一応襟付きではあるが、かなりラフな格好の親子・・・。
そんな姿は周りにあるわけもなく、何とも場違いなところに・・・と思っていたけど、今日の鼎談を聞いていると、こんな私たちで良かったんだと。
親が子と一緒に訪れ、その子がまたその子どもと一緒に訪れる。
それがこのお店の求める姿だそう。
長男は0歳の頃からこのアンデルセンに。
確かにここは小さなお子さん連れの家族の姿をよく見かける。
子連れでも、安心して過ごせる心地よいお店。
水戸岡さんの列車もそう。
3世代で乗れる列車というのが、コンセプトにあるそう。
寺もそうありたいもの。
おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、そして子どもたち。
みんなが一緒に集まって、心地よく感じ、来て良かった、また来てみたいと思うような姿が理想的。
そんなことを思いながら・・・。
念仏の声を世界に 子や孫に
7月31日(水)
連日、暑い暑い日が続く。
それでも、鐘楼前の木でクマゼミがけたたましい声で鳴いている。
大きな大きな響く声。
それでも、こんな声でのお経は・・・。
何事も、ほどほどがよろしいかな。
今夜は阿賀の称名寺にて、住職方が集まっての呉東組法中会。
いろいろと教区、組の確認。
そして、昨日行われた「ご縁の会」の報告。
昨日は春と秋に開かれているご縁の会とは、少しおもむきの違う初めての試み。
お仕事帰りに参加できるようにと、20時から1時間ほど開かれた。
その報告書等を作っていたため、昨日はブログをおやすみ。
何ごとも、何がご縁となるか分からない。
昨日は朝から息子たちと五日市の造幣局の見学。
これもひょんなことから5月の末に地方自治法60周年記念の1,000円銀貨(広島県)が抽選で入手出来ることを知る。
それも、締め切り日当日に。
これも何かの縁と、はがきを出したら、何と当たって、額面1,000円の銀貨を6,000円で!?
そんなこともあって造幣局のホームページを見ていたら、たまたま夏休みに3日間、申込なしで見学できる、「夏休み!特別工場見学」というのがあるのを知る。
造幣局の見学なんて、小学校の時以来かな・・・と思い起こすが、何も憶えていない。
熱く熱く熱せられた金属が延ばされて、そして、だんだんと硬貨になっていく様子を、汗だくになりながら見学。
お金を作るのも大変な作業だな。
この見学も、ホントにいろんなことが重なって生まれた大切なご縁。
親も子も、夏休みのはじめに良い社会勉強となった。
何ごとも何ごとも、大切なご縁。
なもあみだぶつ
7月27日(土)
アブラゼミやクマゼミが、こんなに暑いのに。
蟪蛄春秋を識らず、この虫あに朱陽の節を知らんや。
蟪蛄(けいこ)とはセミ。
朱陽(しゅよう)の節(せつ)とは夏のこと。
セミは夏の季節だけを過ごすので、春と秋と(冬と)を知らない。
そうすると、この暑いのが夏という季節であるということさえも分からないのではないか?
これは、中国の曇鸞大師の『往生論註』に出て来ることば。
「生きてる」っていうことが分かるのも、「死んでく」いのちってことを知るからこそ。
「猛暑」、「酷暑」、連日天気予報で耳にするが、子どもたちにとって、「夏日」「真夏日」「熱帯夜」なんてことばは昔話。
こんな暑い暑い夏しか知らないのだから。
今夜は広商店街の土曜夜市に。
次男の通う幼稚園の作品が展示されているので。
ちなみに、境内に芽を出した福島ひまわりの里子たちも、すくすくと。
知らないことをいかに知らせるか。
親の夏休みの宿題。
7月23日(火)
久しぶりに朝から一人で映画館へ。
福屋本店にある八丁座で『じんじん』を鑑賞。
先日、たまたま『徹子の部屋』に大地康雄さんが出ていたのを見て。
北海道の剣淵という町での話。
この剣淵には絵本の館というのがあって、絵本の読み聞かせを通して親と子、人と人とのつながりを大切にしているのだそう。
みんな、“My 絵本”を持っているとか。
そこで繰り広げられる心温まるストーリー。
冒頭のシーンで、
「パンダはパンダってだけで人が集まるんだよなぁ。」
と、主人公の銀三郎がつぶやく。
この映画の隣では、スタジオジブリの『風立ちぬ』を上映。
そちらには人が入り、グッズ類もたくさん。
ただ、パンダがいなくったって、旭山動物園にはたくさん人が集まってる。
この絵本の絵を担当しているあべ弘士さんは、その旭山動物園で飼育係をされていた方。
先日、『どうぶつさいばん』を読み聞かせで読ませていただいた。
私もこの年になって絵本の読み聞かせを通して、いろんなことを学ばせていただく。
この映画を通して、剣淵の絵本の話、いろんなところに伝わると良いな。
今夜は、住蓮寺にて我聞会。
輪読は『蓮如上人御一代記聞書』(148)(149)。
蓮如上人の御苦労を偲びながら、贅沢に走ること、今の裕福な姿が当たり前と思うことを誡めた御文。
法話は、「迷い」をテーマに聞かせていただいた。
そのあと、いろいろとお参り先での失敗談を聞かせていただく。
みんな、理想と現実の中で、いろいろと。
7月22日(月)
午後から贈答用のハムを求めて安浦へ。
聞いたことはあったが、先日ギフトセットをいただいて、初めてその店のハムを美味しくいただいた。
それで、子どもたちも連れて、一緒にお店を訪問。
ご主人からいろいろとお話を聞かせていただきながら、上に吊してあったずいぶん年季の入ったハムに目がとまる。
すると、ご主人が惜しげもなくそれを下ろして、「切りたてが一番おいしいから」と、切りたての生ハムを試食させてくださる。
それを1枚頬ばった5歳の次男がひとこと、
「おいしいじゃん!」
手をかけ、ドイツ仕込みの味をここで伝えたいというご主人のハム。
好き嫌いのはっきりしている次男の口から「おいしい」と。
手間暇かけた美味しい伝統の味がずっと伝わると良いな。
帰りに田んぼのほとりを歩くたび、ピョンピョンと何やら田んぼの中に。
よく見ると、小さなトノサマガエルがいっぱい。
そのあとを、今度はニョロニョロ。
ヘビが追いかける。
こんなに生き生きとした田んぼがあるってことは、良い環境が伝わっているのかな。
こちらも手間暇かけたお米作り。
今日は土用の丑の日。
朝から下の魚屋さんからうなぎを焼く香ばしいにおいが漂ってくる。
でも、日本のウナギは絶滅に瀕しているとか。
何事も伝えるもの、承けるものがいるうちに。