専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
TEL.0823-71-7926
〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
5月15日(水)
30度近くまで気温が上がり、汗ばむ一日。
今日は午後2時より特別養護老人ホーム『成寿園』を名田仏教婦人会の方々と一緒に訪問。
呉東組仏教婦人会連盟20単位が順番に隔月訪問して法話会。
一緒に正信偈をおつとめし、その後で法話。
そのなかで「ハチドリのひとしずく」の話を紹介させていただいた。
森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
『ハチドリのひとしずく』 辻 信一 監修 より
南米エクアドルに伝わる短い話。
仏教にもこれに似た話が、「鸚鵡の恩返し」として伝わるようだが、一人ひとりが「私にできることをする」ってことが大切なことかなと。
「ソッとつながる ホッがつたわる」
家庭の中で、寺の中で、地域の中で、私にできることから一つずつ。
5月10日(金)
正信偈のおつとめの後、教法寺御住職の御消息拝読。ひき続いて称名寺御住職による法話。
それが終わると御示談。
今日は「後生の一大事」と言われるけれど、「今生」が大切なのでは?との質問。
それと、「真俗二諦」に関しての質問。
聞かせていただくなかで、ふと湧いてくる疑問。
それを尋ねることの出来る場。
雨で足もとの悪いなか、皆さんようこそのお参りでした。
その後、組の役員会で6月の団体参拝の確認が。
それから、聞名講でも紹介があったが、この日曜日(12日)のお昼に放送の『元就。』(RCC)に広が登場するそう。
しかも、以前長浜で製造されていた『パピリオソース』を訪ねて。
興味のある方は、どうぞ。
5月10日(金)
朝席で御満座。
明け方雨が降り、法座中は何とか止んでくれたが、皆さんが帰られてしばらくしてから再び雨。
その後、雨中の墓参りに葬式。午後からは聞名講と盛りだくさん。
このたびの永代経法要はプロジェクターを使って『御絵伝』の場面を見せていただきながらのお聴聞。
向かい合うと、時として対立を生むけれど、並んで同じ方向を向くと、同調していくというお話を聞かせていただいた。
それを聞いて、ふと初参式の姿を思い出した。
お母さんの膝の上に抱かれ、お母さんに後ろから手を添えられて一緒に焼香し、礼拝している小さなお子さんの姿。
また、京都の永観堂の見返り阿弥陀と呼ばれる阿弥陀さま。
そんなことを思い出しながら、法座の最後に皆さんと歌った『しんらんさま』の歌詞がお念仏を誘う。
そよかぜわたる あさのまど
はたらく手のひら あわせつつ
南無阿弥陀仏 となえれば
しんらんさまは にこやかに
わたしのとなりに いらっしゃるきらめく夜空 星のかげ
あらしにきえても かくれても
南無阿弥陀仏 となえれば
しんらんさまは ともしびを
わたしのゆくてに かざされるこの世の旅の あけくれに
さびしいいのちを なげくとき
南無阿弥陀仏となえれば
しんらんさまは よりそって
わたしの手をとり あゆまれる
かざされているともしびを次の世代にも。
永代経法要、ようこそのお参りでした。
5月9日(木)
今日も良いお天気の中、永代経法要。
つぶ山にもホトトギスが戻ってきたようで、ずっと鳴いている。
朝席で聞かせていただいた『御絵伝』の吉水入室(法然聖人のもとへ弟子入り)の場面。
池の中にいる鴛鴦(メス)が法然聖人、そして岩の上にいる鴛鴦(オス)が親鸞聖人を表していると。
もう数十年前になるだろうか。
皇居のお堀へと道路を横断して引っ越しするカルガモ一家が大きな話題となったことがあった。
お母さんカモに先導されて、ヨチヨチとヒナが一列に並んで歩き、お堀に着くとお母さんが真っ先に池に飛び込む。そして、「ガー!(大丈夫だよ!)」と鳴く喚び声に応えるように、ヒナたちが順番に高いところからヒョイッと。上手にはいかなくても、みんな飛び込んでいく。
喚び声に身をまかせ、飛び込む姿・・・。
そんなことを思い出す。
昼席では、名前をよぶ“こころ”。
夜席では夢告のシーンより、浄土に生まれて仏となる味わいを。
そのなかで、「音を観る」という話を聞かせていただいたが、今日のニュースで「植物は隣の植物の声を聞く?」(ナショナルジオグラフィック)という面白い記事が。
植物も声を聞く。
しかも聞きっぱなしでない。
聞かせていただいたご縁を大切に。
ようこそのお参りでした。
明日の朝席で御満座。
お誘いあわせてお参りを。