専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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8月22日(月)
昨日の午前中、呉市に大雨洪水警報。
本堂の廊下がびしょ濡れになるほど。
今日は雨も上がり、午後から広島市中区 福屋八丁堀店で開催中の『親鸞展』に。
8月18日(木)から開催されているが、3日で入場者が1万人に達したそう。
親鸞聖人の90年の生涯を、これまであった展示方法と違った見せ方をしていたのが印象的だった。
これまで見てきたのは本願寺をはじめ、寺が中心となって企画展示したもの。
このたびは、五木寛之さんが『中国新聞』をはじめ、44の地方新聞に連載している小説『親鸞』を記念しての新聞社主催の特別企画展となっている。
故 手塚治虫さんがイタリアの国営放送からの依頼で『聖書物語』を製作したことがある。
その依頼が来た時、クリスチャンではない手塚さんは戸惑ったそう。どうして私が?と。
そのわけを尋ねたら、クリスチャンが作ると、どうしても美化して作ってしまう。そんなこともあって手塚さんに白羽の矢が立ったのだそう。
信仰のなかから見ると、どうしても「聖人」、「御開山」と仰いで見てしまう。
同じ目線に立つことがなかなかできない。
でも、この企画は人間親鸞。
弟子を一人も持たず、すべては御同行・御同朋と同じ目線に立たれ、寄り添われた90年の生涯。
出口を出ると、たくさんのグッズや書籍が売られていた。
中でも目をひくのが海洋堂というフィギュアの最大手が手がけた公式フィギュア。
展示してあった平成の親鸞像をモデルとして造られたもの。
一昨年開かれた阿修羅展では、この海洋堂の「阿修羅像」フィギュアが好評ですぐに売り切れたとか。
このたびは、長期間いろんなところで開催されるので、売り切れることはなさそうだが、このフィギュアがどのくらい売れるものだろう。
ちなみに価格は3,150円。
「親鸞展」は8月30日(火)まで開催中。
8月20日(土)
曇り空でセミの声が聞こえてこない静かな朝。
朝席で盂蘭盆会、御満座。
人生は苦である。
だからといって、何も悲観的に生きることはない。
生死の苦海ほとりなし
ひさしくしづめるわれらをば
弥陀弘誓のふねのみぞ
のせてかならずわたしける
(『高僧和讃』龍樹讃)
苦海のなかに沈む私を、必ず救ってくださる方がいる。
願いをかけ続けてくださる方がいる。
それに気づかされた時、人のこころは少し変わるのではないだろうか。
今席の最後に紹介された「僕を支えた母の言葉」。
これは野口嘉則氏が知人の話に少しストーリーを加えて編集したもので、著書『心眼力 ~柔らかく燃えて生きる30の知恵~』の発売を記念して製作されたものがYouTubeで話題となり、今では単行本にもなっているそう。
ようこそのお参りでした。
8月18日(木)
今夜から盂蘭盆会の法座。
夕方から久しぶりの雨。
今席は雨音を聞きながらの法座となった。
いつまでこの暑さが続くのだろう・・・と思っているのは、私たちの心がいろんなことに迷いを持つから?
庭には百合の花が一斉に咲き出した。
百合は何の迷いもなく、自分の咲く時期が来たらパッと咲いている。
ただ、迷いなく咲く百合が良いかと問われたら、迷いがあっても今の人間が良い。
その人間に生まれてきたことを問うのも、このお盆の尊いご縁である。
法座の御講師は呉市中通 専徳寺住職 大洲秀道師。
お盆の由来、本願寺の盂蘭盆会の表白をもとにお話しされた。
今日から福屋八丁堀店で『親鸞展』も始まった。
30日まで開催されているので、法座が終わったら是非訪ねてみたい。