専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
9月6日(火)
このたびの台風12号。
被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
このあたりの被害は見られなかったが、昨日の夕方、近所の方から庫裏の屋根瓦がおかしいと知らせを受ける。
夕方はよく分からなかったので、今朝裏山に登って瓦を確認すると、
瓦が一枚はがれ、ずれていた。
早速業者の方に来ていただいて、補修完了。
雨漏りもせず、何とか過ごせた。
おかげさま
そのうちの一冊がこの『おかげさま』。
これは『いのちのまつり』シリーズの一冊。
「ヌチヌチグスージ」
「つながっている」
そして、この「おかげさま」
以前親戚のお寺で、長男が『ヌチヌチグスージ』の絵本をいただいた。
その本は小学校の道徳の副読本にも採用されているそうで、沖縄のお墓の前でご先祖さまのことについて、おばあが孫のコウちゃんに話していくという物語。
その『ヌチヌチグスージ』を法話の中で読んで紹介したら、大変好評だった。
孫にも読んで聞かせてあげたいと。
それぞれのいのち、いのちのつながり。
そのことを伝えていく方法を求めて、これから少しずついのちの絵本を揃えていこうと思っている。
9月5日(月)
先日、長浜から広へと向かう道路(県道249号線)で、見慣れない看板が設置された。
広島県アダプト制度
「アダプト」とは、養子縁組という意味だそう。
住民や企業などの団体が、道路や河川などのゴミ清掃や植栽をボランティアで行い、道路や河川などを我が子のように面倒見ていく活動を「アダプト制度」というらしい。
マイロード(私の道)
それぞれが私の道と思い、大切にしていきましょう。
それが私たちの道、そしてみんなの道へとひろがれば、もっと良いですね。
9月3日(土)
大型の台風12号。
各地で大きな被害が出ているようだが、このあたりはもう峠を越えているようだ。
昨夜は風と雨の音が凄かったが、朝になると風も雨もほぼ治まって、夕方には夕焼けも。
大きな議題はそれほどなく、組長会の報告が中心。
呉東組団体参拝の第3班が、9月8日に出発。
呉東組の団体参拝としてはこれが最後。
「願」のバッジをつけて、どうぞ良いご縁に。
それから東京国立博物館で開かれる『法然と親鸞 ゆかりの名宝』展のポスターなどを頂いて帰った。
京都では春に『親鸞展』(京都市美術館)と『法然展』(京都国立博物館)が別々に開かれたが、東京では史上初の合同展なのだそう。
機会があれば是非どうぞ。
8月31日(水)
今日で夏休みも終わり。
明日から新学期。
長浜小学校2年生の長男も夏休みの宿題を昨日までに完成。
今年は蓮の絵を描き、自由研究も『はすのかんさつ』。
蓮づくしの夏休みであった。
今夜は呉東組の若手僧侶の会『我聞会』の納涼会。
今回は私が幹事を。
いろいろと諸事情によりキャンセルもあり、6名での納涼会。
無事終わってホッと一息。
今日、龍谷大学教授海谷則之先生が書かれた『宗教教育学研究』という本を贈っていただいた。
第4章 「いのち」の教育 -法蔵と僧叡における三種の「いのち」-
のなかに石泉僧叡師のことが登場する。
この本を書かれるにあたり、石泉社の寮則をご覧になりたいと訪ねて来られ、お話を伺った。
またゆっくり読ませていただこうと思います。
8月28日(日)
お盆も一段落し、再び暑さがぶり返してきた。
暑さは戻ったが、セミの声は少しだけ。
それでも、ミンミンゼミの声が聞こえてくる。
長浜には、昔からアブラゼミ・クマゼミ・ツクツクボウシ・ニイニイゼミが見られるが、ミンミンゼミは聞くことがなかったのに・・・。
池によく飛んできていたシオカラトンボも見かけなくなってきたが、今朝はカワトンボの仲間、ハグロトンボが飛んできて、長い間とまっていた。
トンボ。
トンボを漢字で表すと「蜻蛉」。
『蜻蛉日記(かげろうにっき)』で知られるように、「カゲロウ」も「蜻蛉」と表記される。
日本語のトンボの語源は定かではないが、稲穂が飛んでいるように見えるから、「飛ぶ穂(とぶほ)」が訛ってトンボとなったともいわれている。
日本では古来トンボを「秋津(あきつ)」とも呼んでいたそうで、日本のことを「秋津洲(あきつしま)」と表すこともあったとか。
これは、神武天皇が大和国(現在の奈良県)の丘に登り、その国土を一望して、
あきつのとなめのごときにあるかな (『日本書紀』)
といわれたことに由来するそう。
「あきつ」とはトンボ。「となめ(臀呫)」とはトンボが交尾をしているときに見せる、お互いのしっぽをくわえて飛んでいる姿を現しているのだと。
狭い国だがすばらしい国。まるで、トンボ(秋津)がとなめ(臀呫)しているようだと褒め称えたから「秋津洲(あきつしま)」と呼ばれるようになったとか。
それくらいトンボは昔から馴染みのある虫であったようだ。
西洋でトンボは不吉な虫と見られていたようだが、日本では勝ち虫と呼ばれ、武士の間で喜ばれたそう。
それは、トンボは前にしか飛ばず、後ろには進まない。それが「不退転(ふたいてん)」を表すからだと。
「不退転」
これはもともと仏教用語。
浄土真宗では、信心を得たものは不退転の位に住すといわれる。
真実信心うるひとは
すなわち定聚のかずにいる
不退のくらゐにいりぬれば
かならず滅度にいたらしむ (浄土和讃)
それがいつの頃からか「不退転の決意で取り組んでいく」とか、いろんな使われ方をされるようになってしまった。
「他力本願」もそうだが、誤った用い方はいろんなところでされてしまっている。そのことばがそのように使われるようになった意味を問うてみることも大切かと。