専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
TEL.0823-71-7926
〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
11月3日(木)
今日は長浜入江神社の秋祭。
この祭は、江戸時代に仰誓(ごうぜい)という学僧が全国の念仏者の逸話を集めた『妙好人伝』の第二編に登場する。
「九右衛門男」
九右衛門の息子、想四郎と想吉兄弟が海で遭難したときの話である。
【参考】『妙好人伝全集 古昔の巻 第2編』 (近代デジタルライブラリー)
その話に由来するお供舟(呉市有形文化財)が、以前は曳き船として伝わっていたが、
交通事情も変わり、県道を使用することが難しくなったため、お供舟は神社でその姿を見せるのみ。
それでも、太鼓と御輿が子どもたちの旗を先導に長浜を練り歩く。
若手有志による長浜祭り愛好会も出来、太鼓をかついで回す姿は勇ましい。
11月2日(水)
今日は広商店街のお宅を報恩講で。
今年は異常なほど暖かい。
例年であれば、11月になると肌寒く感じるのに、お参りしていると汗をかく。
タイでは深刻な洪水、ニューヨークでは大雪と聞く。
白石地区も昨日終わり、広古新開と名田をあと1週間で終える。
それが終わると、いよいよ長浜の報恩講に。
今日もお参り先で、犬が一緒に報恩講。
犬やネコと一緒にご縁にあわれる方も多くなってきた。
そんななかからいろんなご縁が生まれる。
あるとき、玄関先で犬に吠えられた。
家に入ると、ずっと外からこちらをうかがっている。
そして帰り際、玄関を出ようとすると、態度が豹変し、今度はしっぽを丸めて怯えている。
どうも、『御文章』を拝読するとき、主(飼い主)が頭を下げて聴聞している姿を見て、恐れをなしてしまったよう。
頭を下げる
何気なく頭を下げているが、頭を下げる行為というのは大変なことなのだと気づかされる。
11月1日号の本願寺新報に、『親鸞なう』(福井新聞社刊)という書籍が紹介されていた。
そして、同時に電子書籍版も販売されたと。

このあたりでは中国新聞社が毎週「洗心」を連載。
福井新聞社では、親鸞聖人750回御遠忌を機縁に、「親鸞なう」を9ヶ月連載し、それをこのたび単行本化。
せっかくであるから、電子書籍版を購入してみた。
パソコンでもスマートフォンでも見れるので、ちょっとずつ読み始めることに。
今夜は長浜入江神社のよごろ。
「よごろ」とは、何と方言だそう。
一般的には「宵宮祭」といい、祭の前夜祭。
明日が祭礼。
妙好人にまつわる祭である。
10月27日(木)
昨日と今日の午前中、広古新開(南)地区の報恩講。
それから、午後1時より隣寺の住蓮寺報恩講の御満座に。

本来なら浄念寺住職が導師をつとめるが、不在のため、私が代わりをつとめさせていただく。


今、専徳寺の境内に菊の鉢が並んでいる。
その菊が一斉に咲きだした。
『菊花を詠ず』、住蓮寺で誕生した宇都宮黙霖が20歳で作った漢詩。
ただ、ここでいう菊花は菊の御紋を意味するようだが。
その宇都宮黙霖の影響を受けた吉田松陰の話を、一昨日の親鸞聖人鑽仰会で聞かせていただいた。
今では松陰神社として祀られているが、吉田松陰のお母さんは妙好人(熱心な念仏者)
杉滝子。
調べてみると、国立国会図書館のデジタルライブラリーで『婦人の鏡 杉滝子伝』というのがあった。
秋の夜長。これからじっくりと読ませていただくことに。
10月25日(火)
今日は2時から専徳寺で、呉東組親鸞聖人鑽仰会の仏教講演会。
呉東組親鸞聖人鑽仰会の主な活動は、親鸞聖人の誕生日(5月21日)に、朝刊の折り込みチラシと一緒に合掌チラシ(法語)を各家庭に届けていただくことと、今日行われた仏教講演会。
その講演会に先立って、今年は総会も開かれた。
仏教講演会の御講師は、今年の1月に本願寺派司教となられた武田晋和上。
武田氏は大学院時代の先輩で、京都にいた頃はいろいろと親しくお付き合いさせていただき、ホームページもリンクさせていただいている。
そんなこともあり、このたびの講演会で講師に来られると聞いて、会場の立候補。
たくさんの方が聴聞された。
いろんな話を聞いたなかで、印象に残ったのは、日本人の国語力が落ちてきているという話。
その原因はコミュニケーション不足だそう。
相手の思いを知ろうとすれば、相手のことばを聞かなければいけない。
また、相手に思いを伝えようとするには、ことばで伝えなければならない。
それが、日本人には欠けてきているのだそう。
講演終了後、御講師を囲んで親睦会。
短い時間だったが、久しぶりの再会を楽しませていただいた。
10月24日(月)
昨日の夕方、庭で1羽の鳥がひっくり返っているのを、前坊守(母)が見つけた。
呼ばれて駆けつけてみると、どう見てもタカ。
何か獲物を追って、窓ガラスに激突でもしたのだろうか。
このあたりでよく見られるタカの仲間は、トビ。
ここ数年よく見かけるようになったミサゴ。
この時期だと、南へ渡っていくサシバなどが思い浮かぶが、どうも違う。
ハヤブサだと大きな黒目が特徴。
数年前、広島市内の川沿いを車で通っていると、前を1羽のハヤブサが横切った。
まるで、スローモーションでも見ているかのように、はっきりと目まで見えた。
そのときに見たハヤブサの目とも違う。
それで調べてみると、見た目はどうもオオタカに似ている。
環境省のレッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)によると、準絶滅危惧種。
ネコがこの鳥を襲おうと近づいていたので、とりあえずダンボール箱に入れて保護することに。
箱を持って近づくと、
軍手をはめて、そっと捕まえて箱のなかへ。
その時はじっとしていたが、その後、うつぶせにしようとすると、嫌がって指を捕まれた。
鋭い爪が軍手に引っかかる。
それで、ずっと仰向けのまま。
どうも、羽を痛めているようだったが、意識はしっかりと。
日曜日の夕方とあって、どこにも連絡の取りようがないため、一晩様子を見てみることに。
一夜明け、タカの意識がはっきりとしていたので、長浜小学校へ箱に入れたまま持っていく。
市や県に連絡をとって保護してもらうことも考えたが、せっかくの機会である。
ご迷惑かなとも思ったが、こんなことはめったにない。
校長室へ持っていくと、こころよく引き受けてくださった。
夕方、校長先生から電話をいただいた。
このタカを全校生徒に見せたこと。
そして市を通し、県に引き渡したということ。
そして、このタカはオオタカではなく、ハイタカではないかということ。
そんなことを報告していただいた。
このハイタカもオオタカと同様、準絶滅危惧種である。
タカにとっては住みにくい地球になっているから、こんなことになってしまったのだろう。
このタカを通して、自然・環境、そしていのち。
そんなことを考えるきっかけになってくれればと思う。