広南小学校読み聞かせ(136)

3月19日(月)

今年度最後の広南小学校読み聞かせは、雨。

給食室前にある桜のつぼみもだんだんと膨らんで、春休み中に咲くのだろうか。

今日の担当は5年生。 6年生が卒業し、いよいよ最高学年の子どもたち。

今日、読んだ本は、

『おさびし山のさくらの木』 (宮内婦貴子 文 いせひでこ 絵)

「もう会うことはできないのでしょうか」 1987年の初版から約30年、東日本大震災を経て、 いせひでこが新たに作品と向き合った、めぐりめぐる生命の物語

帯に書かれた1987年の初版とは、俳優の奥田瑛二さんが絵を描いた絵本。

1986年、『男女七人夏物語』でブレークした奥田瑛二さんが絵本を出したことは何となく記憶にあったが、この本だったとは。

とおりかかった旅人が、おさびし山のさくらの木に、
「ちらない花はないのですか」とききました。
おさびし山のさくらの木は、
「さいた花はかならずちります」
 そう、こたえました。 旅人はもういちどききました。
「ちった花はどこへいくのですか」
するとおさびし山のさくらの木は、
「あなたはどこへいくのですか」
とこんどは旅人にききかえしました。
旅人は、 「旅から旅へ・・・・・・。
でもやがて旅を終えたらうちに帰ります」
とこたえました。

とっても、きれいな絵で、静かに静かに物語は続いていく。

楽しい絵本ではないけれど、何だかふしぎな絵本の世界に。。。

  終わった後、今年度最後と言うことで、

子どもたちからお礼のお手紙をいただいた。

今年は何と読み聞かせをしているところの写真入りで!

  終わってほっこりしていると、よそのクラスでもめごとがあったとかで、職員室と保健室にいる子を落ち着かせるため、本を読んで欲しいと。

楽しい本ではないけれど、もう一度『おさびし山のさくらの木』。

今年度最後は、ひょんな事から、職員室で一人の男子の隣に座って。

終わったあと、「難しかった?」と聞くと、目がとっても穏やかで、物語に出て来た風車のことを語ってくれた。

読み聞かせって、心を落ち着かせる作用もあるんだな。  

2018年3月19日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku