丸葉万年草

6月20日(火)

NHKの朝ドラ『らんまん』の今週のサブタイトルが「マルバマンネングサ」。

今朝の放送では、結婚を決めた万太郎と寿恵子・竹雄が、故郷の土佐佐川へと向かう途中、マルバマンネングサを。

6月に5弁の黄色い星のような小さな花が。。。と、放送で。

 

コロナ禍の4年前、薄墨桜の下にグランドカバーとして、スナゴケを育てようと試みたけれど、ネコに荒らされたり、なかなかうまくいかず、諦めてグランドカバーを調べていて、いろいろと探している時に、「セダム」と呼ばれる多肉植物があることを知った。

ただ、桜の下に植えるのはセダムではないかなぁと思い、ムラサキサギゴケにしてみた。

そして、たまたま鐘楼の脇に置きっぱなしになっていた鉢に、セダムがぎっしりと詰まっていたのを見つけ、ただ何となく奥の方に地植えしてみた。

それから3年、そのセダムに黄色い花が咲き、またそこから離れたシモツケやコデマリの下にも根付き、黄色い花が咲きだした。

昨日の放送で、サブタイトルに「マルバマンネングサ」の名前を知り、

この名を調べたてみたら、何とその黄色いセダムと思っていた花がマルバマンネングサと。。。

しかも、「Sedam Makioi Maxim.」(牧野植物図鑑)と、学名に牧野富太郎の名前が付いている。

これは、ロシアのマキシモヴィッチ博士に標本を送った中にこのマルバマンネングサがあり、それが新種と認められ、マキシモヴィッチ博士が「牧野のセダム」と名付けたためだそう。ちなみにそれは寿恵子と結婚した年だったとか。

朝ドラ『らんまん』がますます面白くなってきた。

 

今日の中国新聞朝刊に、明日発売の坂本龍一さんの最期の日記『ぼくはあと何回、満月を見られるだろう』の一節が紹介されていた。

かつては、人が生まれると周りの人は笑い、人が死ぬと周りの人は泣いたものだ。未来にはますます命と存在が軽んじられるだろう。命はますます操作の対象となろう。そんな世界を見ずに死ぬのは幸せなことだ。

と記されているのだそう。

命と存在

力むことなく、いろんな命に触れ合いながら、命と存在、伝えることができたらいいなと。