7月19日(金)
今夜は呉東組仏教壮年会連盟の総会と前期研修会が法謙寺にて。
最初に総会があり、その後、昨年豪雨災害のため中止となった研修課題をそのままスライドした形で、御講師にお隣の安芸南組西教寺 岩崎智寧師をお迎えして、「お精進のすすめ」。
1995年、“おたんやの市止まり”という風習が終わった。
“おたんやの市止まり”とは、安芸門徒(浄土真宗門徒)の多かったこの地方では、大逮夜(親鸞聖人のご命日)にはみんなお精進(精進料理)をするので、魚市場や肉市場が休みとなり、当然漁もお休みになったそう。
だからその時期、このあたりの猟師さんたちは湯治に行っていたとの話を聞いたことがある。
その“おたんやの市止まり”がなくなった後、真宗門徒の生活習慣・精神文化が消滅してしまうと、いろんなところに働きかけたけど。。。という話より。
あぁ、そんなことがあったなぁと思いながら聞かせていただく。
そんな中、呉のタウン誌『くれえばん』でお精進レシピを連載したのが、1999年3月、西教寺に始まり、何と2001年9月に専徳寺で終わったのだと。
その最後の連載記事がこれ。
その中で、“うどん豆腐”が紹介され、当ホームページでもこれを紹介をした。
それが、小学校の先生の目に止まり、地域学習の中で取り上げられ、今では呉市内の小学校の給食に、“長浜名物うどん豆腐”として登場する。
そう思うと、何がご縁となるか分からない。
ただ、お精進(=精進料理)と言うのが、今の時代難しくなっているのかなというのは感じる。
でも、〈精進〉とは、菜食で過ごすこと。心を励ましてさとりの道を進むことと、2つの意味があるのだそう。
何ごとも〈お念仏を申されるように〉とお示しになられた法然聖人。
そして、それを受け継がれた親鸞聖人。
お念仏を中心に、今の時代にあった「世をいとふしるし」をちょっとがんばる、こだわってみる。それが大切なのかなとお聞かせいただく。
ようこそのお参りでした。