春季彼岸会 2日目

3月19日(火)

本日、春季彼岸会2日目。

『正像末和讃』のお味わい。

朝席では、

浄土の大菩提心は
 願作仏心をすすめしむ
 すなはち願作仏心を
 度衆生心となづけたり

仏となりたいと思う心(願作仏心)をいただくことは、すべての人を救いたいと思う心(度衆生心)をいただくこと。
私の力ではどうしようもないけれど、どうしようもない力をいただいた。

釈迦・弥陀の慈悲よりぞ
 願作仏心はえしめたる
 信心の智慧にいりてこそ
 仏恩報ずる身とはなれ

弥陀大悲の誓願を
 ふかく信ぜんひとはみな
 ねてもさめてもへだてなく
 南無阿弥陀仏をとなふべし

 

昼席では、

弥陀・観音・大勢至
 大願のふねに乗じてぞ
 生死のうみにうかみつつ
 有情をよばうてのせたまふ

総序の御文〈難度海を度せる大船〉よりお味わい。

 

ようこそのお参りでした。

 

翁草が咲き始め。

去年、少し離れた所に翁草の葉っぱらしきものを見つけ、胞子が飛んだのかなと思っていたら、2つつぼみが膨らんで。

他にも次々とつぼみが膨らんで。

暑さ寒さも彼岸まで

ストーブもあとわずか。

2024年3月19日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 1日目

3月18日(月)

今日から春季彼岸会。

このたびより法座の日程を改めて、朝席9時から、昼席13時からとし、夜席をなくしてみて2日間4席に。

コロナ前の法座では、朝席7時30分、昼席13時、夜席19時30分としていた。

ただ、バスの本数もタクシーの数も減ってきているし、空き家もどんどん増えて夜道が暗く。。。
また、朝と夜は遠方の方はなかなかお参りできないのも実情。

 

そこで、法座の時間を改めてみることに。

今年の御正忌を急遽中止にしたため、その時に話す予定だった「立教開宗」の話を住職自勤で。

昼席では芥川龍之介の『くもの糸』の紙芝居を。

立教開宗のことを調べていて、立教開宗のはじまりは100年前の大正12年のことだったと。

《参考》中外日報「立教開宗700年のころの真宗教団」

1つには大正の親鸞ブーム。

この『蜘蛛の糸』は、大正7年に鈴木三重吉が創刊した児童向け文芸雑誌『赤い鳥』創刊号に発表されている。

また、宮沢賢治もその時代。

当時の立教開宗700年記念法要は、「時代の変化に対応して、法要の内容も形式も大きく変更された」そうだが、一方お祭り騒ぎ批判もあったとか。

いつの時代も、変えることは大変だけど、それが良いご縁となればいいな。

 

昼席が終わり、15時に祥月の御法事が1件。

お父さんの祥月命日と自分の誕生日が近いので、一昨年前よりお寺へお参りに来られるように。
そして、法事が終わった後はいつもスマホで御本尊を背景に写真を。

それも良いご縁。

 

どなたさまもようこそのお参りでした。

2024年3月18日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講(3) 石泉文庫防火訓練打ち合わせ

1月16日(火)

今朝、一人御正忌報恩講、御満座。

せっかくなので、『御本典作法』。

正信偈は何度も法中会で練習したので、問題はないのだけれど、大信讃、念仏、回向がかなり不安。。。

人前でするなら、もっと練習。。。

 
 
 
 
 
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午後から1月26日の文化財防火デーの一環で行われる石泉文庫の防火訓練の事前打ち合わせ。

法座は中止にしたけれど、こちらは中止も延期も難しいため、住職は離れて参加。

今年の能登半島地震、日航機炎上事故をテレビで目の当たりにし、13日から燃え続けている江田島の山火事も、日頃の心がけ、訓練がいかに大切かを改めて。

1月26日(金)

 13時30分より 石泉文庫にて
 14時     石泉文庫より出火(想定)
        呉市消防局 東消防署に通報。
        消防車が専徳寺下・住蓮寺下に到着し、
        そこからホースを伸ばしての消火活動。
 14時30分頃  消火活動が終わると、専徳寺境内へ場所を移し、
        天ぷら火災実験と水消火器を使った消火訓練。

今年も広南小学校より参加予定。
ご参加いただける方はどうぞ。

 

 

2024年1月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講

1月14日(日)

昨日中止が発表された御正忌報恩講。

中止とは言え、住職は特に何の症状も出ていないので、午後から打敷を掛け、荘厳を整えて御正忌報恩講の準備。

花手水は、お正月の菊がまだまだ綺麗に。

 
 
 
 
 
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御本尊前の仏華には桜。

明日ありと 思う心のあざ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは

親鸞聖人9歳、御得度の時を偲びながら。

御開山親鸞聖人の前のお供物は、富士山をイメージ。

遙々関東から京都へとお戻りになる際、きっとご覧になられたことだろう。

昨年修復された御絵伝を掛けて初めて迎える御正忌。
このたびは夜席で『御伝鈔』を灯りの演出を加えて、拝読させていただこうと準備していたけれど。。。

今宵は、誰もいない本堂で一人おつとめ。

弥陀五劫思惟の願をよくよく案ずれば、親鸞一人がためなりけり。(歎異抄)

「住職一人がためなりけり」のご縁。

 

誰もいない淋しさもあるけれど、私一人がこの荘厳された本堂でおつとめが出来る。

よくよく案ずれば、そんな贅沢な、有難いご縁はなかなか味わえないかも。

 
 
 
 
 
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世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ

2024年1月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 中止のお知らせ

1月13日(土)

昨日、家庭内で新型コロナウィルス陽性者が出たため、住職も初めての濃厚接触者に。

今のところ、何の症状もないのだけれど。。。

濃厚接触者は昨年5月8日以降、5類に移行したため、外出禁止等の規制はなくなったものの、「高齢者等ハイリスク者との接触は控える」とガイドラインに。

いつも通りマスクを着用し、距離をしっかり保って開催することも考えたけれど、法座への参拝者はほぼ「高齢者等ハイリスク者」。
そこで総代長に事情を伝え、法座を開催するかどうか相談。

そのあと、総代会で話し合っていただき、参拝者の安全安心を第一に

 

中止の貼り紙を用意してくださった。

 

明日からの法座は中止としたけれど、御正忌報恩講のお荘厳は整え、住職一人でこのたびは御正忌報恩講をつとめる予定。

 

どうぞ皆さまもお気をつけて。

2024年1月13日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

小坪説教所 御正忌報恩講(2)

1月11日(木)

青空の広がる朝。
少し冷え込むものの、例年に比べると暖かいかも。

朝席で御満座。

弥陀・観音・大勢至
 大願のふねに乗じてぞ
 生死のうみにうかみつつ
 有情をよばうてのせたまふ

このたびのご縁は、立教開宗800年を迎えるに当たり、『正像末和讃』のお味わい。

新年早々、能登半島地震、日航機炎上、思い通りにならない世界を目の当たりに。
そんな思い通りにならない世界で、阿弥陀さまが呼んで喚んで呼び続けて大願の船に乗せてくださり、その思い通りにならない世界を今渡らせていただいて。

その船には私一人乗っているのではない。
「もうだいじょうぶ」
そう言われても、
「ほんとうにだいじょうぶ?」
と、あれやこれやと迷うこころが。。。

南無阿弥陀仏

「もうだいじょうぶ」
弥陀の喚び声が届いてる。

 

ようこそのお参りでした。

 

帰宅すると、庫裏の廊下にカーペットを設置する作業中。

以前は既成の廊下用カーペットを敷いていたけれど、こちらもかなりの経年劣化。。。

そこで、このたびは廊下にピッタリ合わせたカーペットを。

木目調の柄で、なかなか良い感じ。

 

そして、以前より気になっていた本堂横のトイレ入口にある襖。
御内陣が綺麗になったら、ますますここが。。。

でも、これがなかなか進まず。。。

そこで、これは自分で何とかするしかないと、いろいろと調べて取り寄せて、初めて襖の貼り替えに挑戦。

御正忌報恩講までにきれいになればと思っていたけれど、意外と簡単に。

これなら他にも少しずつ出来るかも。

 

2024年1月11日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

小坪説教所 御正忌報恩講(1)

1月10日(水)

今日の昼席より、小坪説教所の御正忌報恩講。

朝パラパラと雨が降っていたので、心配されたけど、お昼には青空。

 

昨年、親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年の記念法要があちらこちらであったけれど、今年が立教開宗800年の年。

と言うことで、立教開宗の「元仁元年」の話より正像末の話。

 

そして夜席。

『正像末和讃』の冒頭

康元二歳(丁巳)二月九日夜寅時夢に告げていはく

弥陀の本願信ずべし
 本願信ずるひとはみな
 摂取不捨の利益にて
 無上覚をばさとるなり

の和讃に、「この和讃をゆめにおほせをかふりてうれしさにかきつけまいらせたるなり」と、親鸞聖人85歳の時に書かれた草稿本には添えてあるそう。

そのお味わいより。

 

今年はまだまだ寒さがマシかも。
明日の朝席で御満座。

ようこそのお参りでした。

 

2024年1月10日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

慶讃法要

11月19日(日)

長い長い2日間、終了。

このたびの内陣修復を終え、本日ご門徒のみなさまに初めてのお披露目。

親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年・本堂内陣修復記念 慶讃法要

昨日は午前中、法事。

午後から法要準備。
打敷は前日用意出来ていたので、

本堂中央に毛氈を。

このたびの法要は、せっかく新しくなったのだから、これまでと違うことを取り入れて。

お供物。
10月にワークショップを行った時にキットでお世話になった楽心堂本舗の落雁のお供物。
色鮮やかで、真新しい御内陣にピッタリ。

お灯明。
これまで大きな法要には朱蝋(和蝋燭)を使っていたけれど、和蝋燭は芯切りがあったり、ススが気になったり、また使い切ることはないため、大きな大きな残蝋が貯まってしまう。
それらを解決する方法はないかと、いろいろと調べたていたら、芯切りをする必要もなく、ススも従来品より70パーセントカットのカートリッジタイプの「華恵香はなけいか」というのを見つけ、それを使用することに。

少々高価ではあるけれど、なかなかの重量感。

そして普段使い用に、カメヤマローソクのカートリッジ和蝋型。

こちらも御法事のたびに新しい蝋燭を使っていると、残蝋ばかりたまるのが。。。

 

今日は午前中は準備でバタバタするのが分かっているので、法事を入れないようにしていたけれど、お葬式には待ったなし。

お葬式を終え、すぐに花手水を準備。

慶讃法要なので、ガーベラを。
風でゆらゆらと動く姿が何とも。

臨時駐車場として広南中学校グランドをお借りしたので、看板を持って中学校へ向かうと、すでに総代さんが看板を立ててくださっていた。

グランドの入口に運んだ看板を設置。

CDの確認をしようと思ったら、CDプレーヤーが故障!!!
急遽、CDラジカセで執りおこなうことに。
何事も事前の確認を怠らないように。。。

 

午後2時から法要。

昨日は冬の嵐。
今日は穏やかなお天気の中、1時間前に総代のみなさんが集合。
口頭での説明だけでは、なかなか伝わらないことも多いので、タイムテーブルを作ってみなさんに配布。
そして、このたびは法要のはじまりを、門信徒を代表して総代の方々に開扉していただこうと、開扉の練習。

1時30分頃には、出勤いただく御法中、御講師が次々と来山。

本堂にはたくさんのお参りをいただき、みなさん金障子・襖の閉まった中を今か今かと。

8日に撮った写真を使って、挨拶状を栞として作成し、参拝者にお配り。

午後2時

法要開始。

喚鐘が鳴る中、5名の総代さんが金障子と襖を開扉して皆さまに初披露。

 

そして、雅楽(CD)に合わせて本堂正面より諸僧入堂。

コロナ禍で中止していた報恩講のつとめあい。
その御寺院の法中のみなさんにご出勤いただく。
(善通寺様・住蓮寺様・広真光寺様・浄円寺様・呉専徳寺様)

このコロナ禍で、二ヶ寺も代替わりしている。

報恩講では、善通寺様御導師のもと執り行われるけれど、今日は住職が導師。

久しぶりにたくさんの方のお参り。

そして、記念法話は

前坊守の里、三原市大和町明圓寺 内藤良誠師。

 

法要終了後、いつもは記念撮影はしないけれど、せっかくなので御講師と今日お世話していただいた総代さんと一緒に。

何だか大変な数日だったけれど、良いご縁を迎えられてみなさまに感謝。

 

ようこそのお参りでした。

 

 

石泉文庫虫干し法座 3日目

9月29日(金)

今日の朝席で御満座。

今日は早朝にラグビーワールドカップ、日本VSサモア戦。
さすがに早起きして見ることは無理なので、録画であとからゆっくりと。

NHK朝ドラ『らんまん』も最終回。こちらも録画であとでゆっくりと。

そして、今夜は中秋の名月。

月影のいたらぬ里はなけれども 眺むる人のこころにぞすむ

朝席では法然聖人の詠まれた歌を紹介。

今夜はお月さまがきれいに見れそう。
でも、せっかくきれいに見れる月でも、外を見ない人には分からない。
そして、今日が「中秋の名月」と知らない人にはただの月かも。

おいわれを聞く。

一切経が出来るまでの話、石泉僧叡和上にここで勉強し、その教えをひろめて欲しいと、地元長浜の人たちが一切経を寄進した話、僧叡和上が亡くなったあと、ずっと虫干しをして残して欲しいという願いを永代定書に記された話、それをずっと守り続けている話、いろんな話を聞いてから本を運ぶと、ありがたさが違うとご門徒さんより。

 

朝席後、干し終わった蔵書を石泉文庫へお返し。

初日は小学校の子どもたちの手を借りたのであっという間に運べたけれど、いつも最後は少人数。

そこで、今年もこれが大活躍。

コールマンのアウトドアワゴン。

5、6人分は一度に運べるかも。

それで2往復+お茶を載せて計3往復。

皆さまのおかげにより、今年も無事虫干しを終えることが出来た。

ご協力ありがとうございました。
ようこそのお参りでした。

石泉文庫虫干し法座 2日目

9月28日(木)

石泉文庫虫干し法座、朝席。

先日、朝日新聞の折々のことばに目がとまったことから。

「点字聖書」を舌と唇で読んでいたという話。

「点字聖書」があるのなら「点字聖典」はあるのだろうかと調べてみたら、ちゃんと浄土真宗本願寺派では社会部が点字書籍を作成。

本願寺派社会部》障がい者福祉活動》点字書籍

他にもないかと思って調べたら、浄土宗が【点字のお経本】というサイトを。

そこに本願寺派の聖典が紹介され、「価格:無償」と。

 

それはともかく、「聖書」とどのように出会ったのか知りたかったので、本を取り寄せ。

 一週間に一日休むことになっただけで、学校が急に遠くなったような気がして、私は淋しかった。 そんな私に、母はお寺の日曜学校へ通うように勧めた。門徒宗のそのお寺は、町の中とはいえ、ちょっとした森にかこまれていて、比較的静かな場所にあった。潜り戸を入ると、土塀に囲まれた境内は、いっそう静かで、子供心に身の引き締まるのを覚えた。本堂には同じ年ごろの子供達が五、六名、お坊さんの説教を聞き、お経を習うのであった。このお経は「帰命無量如来」で始まる 正信偈であって、かつて、祖父が毎朝奥の仏間で唱えていたものであることはすぐにわかった。
 やがて母はそのお経を、先祖様に捧げるようにと私に命じた。私はいかにも神妙に仏壇の扉を開き灯明と線香をあげ、座布団に正座し、合掌して念仏を唱えた。全くの見様見真似であった。経本を開き唱え始めると、傍らに萎えた手を合わせて、母も一緒に口ずさんだ。その三十分間はまたたく間に過ぎてしまう。やがて、
  願以此功徳 平等施一切
  同発菩提心 往生安楽国
と、最後の部分をゆっくり唱え終わると、母は身を震わせて喜んだ。同じ病を持つ母と私の二人旅は、この頃から始まったと言える。

11歳で発病し、学校を休みがちになった少年が最初に出会ったのは正信偈。

そのあと、四国の霊場をまわり、お母さんが亡くなったあと、長島愛生園へ。

愛生園では治らい薬プロミンの副作用で6年間も高熱が続き、両手の麻痺状態が進み骨膜炎を併発して手の指を損ない、視力も衰え失明。そんななか、病室に友が一人尋ねてきて、本の朗読をしてくれるようになる。
そこで、『新約聖書』を読んでくれたのがご縁だそう。

その後、点字を学んだけれど、指で読むことが出来ないので、唇と舌で。

  点字

ここに僕らの言葉が秘められている
ここに僕らの世界が待っている
舌先と唇に残ったわずかな知覚
それは僕の唯一の眼だ
その眼に映しだされた陰影の何と冷たいことか

読めるだろうか
星がひとつ、それはア
星が縦にふたつ、それはイ
横に並んでそれはウ
紙面に浮かびでた星と星の微妙な組み合わせ

読めるだろうか
読まねばならない
点字書を開き唇にそっとふれる姿をいつ
予想したであろうか……

ためらいとむさぼる心が渦をまき
体の中で激しい音を立てもだえる
点と点が結びついて線となり
線と線は面となり文字を浮かびだす

唇に血がにじみでる
舌先がしびれうずいてくる
試練とはこれか――
かなしみとはこれか――
だがためらいと感傷とは今こそ許されはしない
この文字、この言葉
この中に、はてしない可能性が大きく手を広げ
新しい僕らの明日を約束しているのだ
涙は
そこでこそぬぐわれるであろう

 (「はなかみ通信」其の十一通〔二〇〇四年九月]-其の二十八通[二〇一〇年一月])

唇と舌で点字を読み続けると、コンクリートの壁をなでるような痛みで、唇が裂け、本が血で染まるのだそう。

それでも、この文字、この言葉に果てしない可能性が大きく手を広げていると。

 
 
 
 
 
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こうして毎年行っている虫干しも、経文そのものを読むことは出来なくても、先人方の御苦労、御恩を肌で感じることが出来、そしてそれを次へと伝えてゆけたら。

世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ

ようこそのお参りでした。