報恩講法要 2日目

10月15日(日)

雨の日曜日。

昨夜に続いて報恩講法要。

 

朝席では、白楽天が鳥窠道林禅師に仏教とはどんな教えか問うたところ、七仏通誡偈の

諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸佛教

を示した。

それを聞いた白楽天は「そんなこと3歳の子でも分かるわ」と返すと、「3歳の子でも分かることが、80歳にしてもできないのだ」とたしなめられた話より。

悪いことをつつしみ、良いことを行う。ただそれだけ。

それが、分かっちゃいるけど。。。

 

朝席が終わると、庫裏では明日のお斎に向けての準備。

そちらはおまかせして、こちらは法事2件。

どちらも小さなお子さんが一緒にお参り。

ただ、いつもと違ったのが、「まだ〜?」が後ろから聞こえてこず、帰りに玄関先まで見送ってくれて、「楽しかったよ」と笑顔で手を振ってくれる。

こちらは楽しい話は一切してない。

でも、日頃会うことのない一族が集まって、同じ方向に向かってみんなで手を合わす。

それが「楽しかったよ」だったのかな?と、勝手に思ってこちらも笑顔で応える。

  昼席も引き続いて。 話に出てきた、中国新聞の記事。

記録しておいてよかった。

伝え聞かせていただくことの大切さ。 昨日の広南劇場でもそれを感じたなぁ。

  「隣りに座っているお方も未来の仏さま」。

みんなが笑顔になれる魔法のような一言をいただいて。

夜席は、『御伝鈔』の拝読をはさんで、前席と後席。

笑顔の向こうにある「お浄土」の話。

みんな山あり谷ありの人生だけど、笑顔っていいなと思うご縁を。

ようこそのお参りでした。

2017年10月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 1日目

10月14日(土)

広南劇場から帰宅すると、報恩講の仕度。

本堂への渡り廊下には、竹あかりを使ってお花が用意されていた。

本堂御内陣の荘厳も最終チェック。

 

そして、夜席より報恩講法要。

このたびは、三次市善徳寺 長谷川憲章師。

前回同様、笑顔笑顔の御法話を。

朝の連続テレビ小説も、先日から『わろてんか』。

人生には笑いが必要だ!がテーマだったなぁ。。。

  笑顔でも「死」を語れる。それがお念仏をいただいた人。

「あ~あ~、川の流れのように・・・」 御講師の歌を聞きながら、

「岩もあり 木の根もあれど さらさらと たださらさらと 水の流るる」

甲斐和里子さんの詩をふと。

 

往き先がすべてに意味を持たせる。

その往き先を示してくださったのが親鸞聖人。

そのご遺徳を偲ぶご縁が報恩講。

ようこそのお参りでした。  

2017年10月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 3日目

9月27日(水)

今日の朝席で秋季彼岸会も御満座。

法座中に雨の音。

 

今朝の席では、共感されることから自信が生まれるとのお話より。

自信がなければ、不安になり、迷いが出る。

でも、人から認められたり、共感されると、「大丈夫なんだぁ」と安心感をもち、そこから自信が生まれてくる。

  仏さまは、ともに喜び、ともに悲しんでくださり、その「大丈夫」を私に。

そういうことなんだなぁと。

「老少・善悪の人をえらばれず、ただ信心を要とすべし」(歎異抄)

本堂前の石榴の実。

どんどん大きく、赤く色づいて。

ただ、いつ収穫していいのか分からない。。。

いつが「大丈夫」なのか。。。

そんなこともふと。

 

ようこそのお参りでした。  

2017年9月27日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 2日目

9月26日(火)

昨日に続いて、秋季彼岸会。 日中はまだまだ暑い。。。

朝席では、老・病・死、自分に迫っている現実と向き合うことのお話より。

そして、昼席では、

「我(が)」を忘れることがなかなか出来ないお話より、正岡子規のことば、

「余は今まで禅宗のいはゆる悟りといふ事を誤解して居た。悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思って居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居ることであった。」(病牀六尺)

というお話を聞かせていただいた。

(ちなみに、このことばの続きは、

「因みに問ふ。狗子に仏性ありや。曰、苦。 また問ふ。祖師再来の意は奈何。曰、苦。 また問ふ。……………………………。曰、苦。

と、すべて答えは「苦」だそう。)

そんなことを聞かせていただきながら、
「向き合う」というのは、老・病・死を真正面から相対するというよりも、
老・病・死を受け容れて、ともに歩むということなんだなぁと。

  今日は、朝席が終わり、午前中は広南中学校の学校関係者評価委員会に。

1時間、それぞれの教室を参観し、そのあと、いろんなお話を聞かせていただいた。

問題はなくはないそうだけど、学校の生徒と先生、地域も同じ方向にともに歩んでいる。

何だかそんなふうにも。

 

夕方、石泉文庫で写真を撮りたいと、広南中学校の企業企画でもくりんさんが。

薄暗い石泉文庫で写真撮影。

明日のFacebookに載るかな。

 

夜席も、引き続いて「苦」のお話より。

抜苦与楽とはいうものの、なかなか楽にはならないと。

「苦」とともに歩む。お浄土までの道を。

 

ようこそのお参りでした。  

2017年9月26日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 1日目

9月25日(月)

暑さ寒さも彼岸まで。

ただ、今日は天気が良くて汗ばむ陽気。

今夜から秋季彼岸会。

御講師は、呉本通 法眼寺の黒田順真師。

人間は、自分の「死」を知って生きていかなければいけないとのお話より。

 

今朝の読み聞かせで、『げんきでいるからね』という犬の目線で書かれた絵本を読んだ。

その犬、ポケは亡くなった老犬ルポの死が分からなかった。

そのことをふと思い出しながら。。。

 

それと、いつも読み聞かせの時には次男と一緒に登校するので、読み聞かせまで随分と時間がある。

それで、いつも控え室の多目的室にいるハムスターにごあいさつ。

でも、今日行くと、ゲージの横に何やら白い薬の袋。

誰かの忘れものだろうかと、ふと見ると、

「内用薬」ハムちゃん。1日3回と。。。

考えてみると、ここのハムスターもそんなお年かも。 みんな年を取り、死を迎える。

でも、その死とどう向き合うことができるか? これが仏さまの教えにしっかりと。

 

ようこそのお参りでした。  

2017年9月25日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 3日目

8月19日(土)

朝席で御満座。

いつでも、どこでも、だれにでもの阿弥陀さまのお話を。

大きなお慈悲の中で、時として何だか自分を勘違いしてしまうこともしばしば。

だからこそ、そんなんだから願い続けてるぞ!と、獅子吼のお呼び声。

長浜のお盆行事の最後を締めくくる盂蘭盆会。

お疲れのところ、暑いなかを、ようこそのお参りでした。

 

午前中法事を2件済ませ、広島市南区にある難聴障害者センターへ。

NPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会主催の「きこえとことば」セミナーに。

難聴児を対象とした楽しい英語の模擬授業を体験させていただいた。

テンポよく、繰り返し、楽しく、あっという間に。

何だか相手にどうすれば伝わるかってことを学んだような。。。  

盂蘭盆会 2日目

8月18日(金)

今日も昨夜に続いて盂蘭盆会。

朝席では、一番大問題なのは私。

その私のことをすべて知り尽くした阿弥陀さまの大きな願いが・・・とのお話より。

 

朝席が終わると、石泉文庫虫干し法座の時、雨で1日運び出す作業が遅れたため、最終日に返すことの出来なかった蔵書をお返しに。

虫干しの時は小学生たちが軽やかに何往復もして運んでくれたが、返す時は少人数でどうにかこうにか汗をかきかき。

昼席では、石泉文庫へ本を返す作業を手伝ってくださった御講師さまより、そのご縁を通して、「経」のお話。

伝えられ、今ここにある。そして、次へと伝えていく。

それをからだで感じることが出来る。

大変だけど、運んでくださるお顔が光顔巍巍として。

夜席では、

五濁悪世の有情の
選択本願信ずれば
不可称不可説不可思議の
功徳は行者の身にみてり

ご和讃より。
五濁の「命濁」とは、どんどん平均寿命が延びているのに、命が短くなるとの話。

便利な世のなかになってきたけど、時間に追われ、忙しい忙しいとこころをなくす。
法に遇う命の時間がどんどん短くなっていると。

 
スマホ一つあれば、いつでもお経の言葉に出遇うことの出来る時代。
石泉文庫までの細い道を、虫干しは毎年ずっと同じ方法で続いてきた。
大変だけれど、法に遇う大切な時間をいただいているのかな。

明日の朝席で御満座。 ようこそのお参りでした。  

2017年8月18日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 1日目

8月17日(木)

長浜の祭が終わり、戦没者追弔会、盆踊りが終わり、お盆の最後の締めくくり。

今夜から盂蘭盆会。

このたびの御講師は、安芸高田市長楽寺 吉川創信師。

初めての、たまたまのご縁。

今夜は盂蘭盆会の由来より。

このあたりでは見ることのないキュウリやナスに割り箸で足をつけ、馬や牛に見立てたいわゆる精霊馬のことがお話の中に。

それで、ふと先日、ネットのニュースで目に止まったのが精霊馬でなく、精霊車のことを。 [記事はこちら]
いくら快適な車になっても、どこから帰ってきて、どこに戻っていくのだろう。。。

 草葉の陰?

気がつけば、外からコオロギや鈴虫の声。。。

  浄土真宗では、お浄土へ。

 
ようこそのお参りでした。

明日の朝席のあと、7月の虫干し法座で干した蔵書を石泉文庫へ。

2017年8月17日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

長浜日曜学校

8月3日(木)

今日は広南小学校の登校日。

8月6日を前に、みんな平和学習をしたそう。

  そして、今夜は長浜日曜学校夏休みスペシャル、住蓮寺歓喜会(盆法座)夜席にお参り。

次男に付き添って一緒にお聴聞。

 
らいはいのうたをおつとめし、ご講師 五日市善正寺の竹本 憲 師のご法話。

人間に生まれたことの尊さ、仏さまの教えに出遇えたよろこびを。

御同行と一緒にお聴聞する子どもたちにも伝わるように、やさしく、ゆっくりと。

子どもに付き添ってお聴聞される保護者の方もいらっしゃるので、本堂はいっぱい。      

2017年8月3日 | カテゴリー : 法座, 長浜 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し法座 4日目

7月20日(木)

梅雨も明け、セミが鳴き、青空が。

朝席で石泉文庫虫干し法座も御満座。

朝席は、阿弥陀さまの光に遇って目が覚めるお話より。

 
朝席が終わり、本来なら石泉文庫に蔵書を返すところ、雨で虫干しが一日順延となったため、今日も虫干し。

広南小学校は終業式。

昨日は小学生のお手伝いがあったけど、今日は御同行のみでゆっくりと。

本を「パンッ」と叩いて虫を追い出し、ロープへとかけていく。

 

再び午後3時に集まって、蔵書を片付けて、来月の法座までお内陣にてお預かり。

毎年大変な作業だけど、ずっと受け継がれてきた有り難いご縁。

本の間からイチョウの葉がひらひらと。 昨日、6年生の子どもたちがこのイチョウの葉を拾っていたので、持って帰ってもいいと伝えた。

帰る際、ある子の持ったイチョウには、ちゃんと名前が書いてあったのが、何とも言えなくて。

思い出と一緒に残るといいな。

 
暑いなかをようこそのお参りでした。  

2017年7月20日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku