仏教壮年会法座 1日目

11月24日(火)

夜席より、今年最後の法座、仏教壮年会法座。

昼間はまだまだ暖かかったけど、夕方から風が出てきて、肌寒くなってきた。

 

今シーズン初めてストーブ4つ点火して。。。

御講師は、黒瀬 清誓寺 土肥泉州師。

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ただ神様に祈るだけでは、本質的な問題は何も解決することができません。私は仏教徒ですから、祈りを信じています。しかし、この問題をつくり出してしまったのは、我々人間なのに、いま私たちは、神様に解決を求めている。それでは筋が通りません。神様はきっとこう言うはずです。「自分で解決しなさい」と。なぜなら、始まりは私たち人間なのですから。。。

先日のフランスで起きたテロ事件のあとのダライ・ラマのお言葉よりお味わい。

 

昨日、三連休の最終日。

法事の予定が入らなかったので、久しぶりに子どもたちと映画を見に行った。

『リトル・プリンス』

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子どもには難しかったかなぁと思っていたら、終わってすぐ、後ろに座っていたよそのお母さんが子どもに、「〇〇ちゃん、話分かった?」の声。。。

 

それなのに、帰り際、次男が「お父さん、おもしろかったね」と。

そんなことをいうので、帰って宿題の日記に映画のことを勧め、「どこが面白かった?」って聞いても、「・・・わからない・・・」と答えるので、パンフレット見せながら、いろいろと聞いてみるのだが、「わからない」。

でも、面白かったというので、「むつかしかったけど、おもしろかったです。」と書くことに。

 

そのあと、「映画の絵を描いてみる?」と聞いてみると、考えて考えて、「ひこうきがでてきたでしょ?」というので、「赤いプロペラのついた飛行機だったね」と写真を見せたら、「ちがう。お手紙の書いてあった紙飛行機だよ」と。。。

飛行士のおじいさんと女の子の出会いのシーン。

それを聞いて、しっかり見てたんだなぁと。。。

 

「心でみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

かんじんなことは、目に見えないんだよ」

 

映画のなかでの言葉が後になって重なって。。。。

大人の目線で見てしまってた。。。

 

今夜の仏さまのこころのお話を聞きながら、ふとそのことを思い出して。。。

 

ようこそのお参りでした。

2015年11月24日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講 3日目

10月16日(金)

朝早くからみなさん集まって、お斎の準備。

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みんなで手分けをして、いつもながらの大きなおにぎり。

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今年も大きなおにぎりとお煮染め。900人分。

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釜番の方、おにぎりを担当する方、お煮染めを担当する方、帳場をされる総代のみなさん。それぞれにその仕事を。

みなさんがそれぞれに担当していただけるので、住職は朝席と昼席の間にお葬式にお参りすることが出来るのだなぁと、しみじみと。

 

昼席で御満座。

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つとめあいをされる御寺院の皆さまに出勤いただいて。

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今日はバタバタとしてたので、ゆっくりお聴聞することはできなかったけど、昼席に十二光のお話をされる中、「無辺光」のお話がこころに。

「辺」がないということは、「真ん中がない」ということ。

その話を聞かせていただいて、ふと、子どもの運動会や発表会のことを思い出した。

たとえ、かけっこで一番最後を走っていても、ビデオに映っている我が子はいつも真ん中。

舞台の端に立っていても、ビデオに映っている我が子はいつも真ん中。

 

ほとりも真ん中も関係なく、仏さまのこころはいつも真ん中。

老少・善悪のひとをえらばれず (歎異抄)

 

ようこそのお参りでした。

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2015年10月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 2日目

10月15日(木)

昨日に引き続き、報恩講法要。

今朝の席では、「無明の闇を破する恵日なり」の話を聞かせていただきながら、『にほんごであそぼ』(Eテレ)で歌ってた『星とたんぽぽ』が頭に浮かんできた。

金子みすゞさんの、

青いお空のそこふかく、

 海の小石のそのように、

 夜がくるまでしずんでる、

 昼の星は目に見えぬ、

 見えぬけれどもあるんだよ、

 見えぬものでもあるんだよ。

 

「見えぬけれどもあるんだよ」

仏さまの光が真っ暗闇を照らしてくれても、煩悩はそのまんま。

 

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すっかり空は秋模様。

朝席が終わってから、庫裏では明日のお斎の準備。

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夜までかかって、婦人会の方を中心にたくさんの煮物が準備される。

明日は900食分の大きなおにぎりを作って、この煮染めとパック詰め。

専徳寺のお斎は、昔からテイクアウト用。

 

夜席では、前席・後席の間に『御伝鈔』の最初の2段と最後の2段を拝読。

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しかるに終焉にあふ門弟、勧化をうけし老若、おのおの在世のいにしへをおもひ、滅後のいまを悲しみて、恋慕涕泣せずといふことなし。

 

みんな、浄土往生をよろこぶよりも、恋慕涕泣、かなしみがそこにある。

安楽浄土にいたるひと

 五濁悪世にかへりては

 釈迦牟尼仏のごとくにて

 利益衆生はきはもなし

 

でも、そのかなしみのご縁のなかで、大切なことを伝えてくださっている。

 

明日の昼席で御満座。

ようこそのお参りでした。

2015年10月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 1日目

10月14日(水)

今夜から報恩講法要。

御講師は、八本松 西福寺 根来 暁 師。

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プロジェクターを使ってのご縁。

 

ひそかにおもんみれば、難思の弘誓は難度海を度する大船、無碍の光明は無明の闇を破する恵日なり。

 

親鸞聖人の『教行信証』総序の御文。

仏さまの願いは、渡ることの出来ない、迷いの境界から迷いのない境界へと渡してくれる大きな船。

その船に乗せてもらいながらも、船上で大丈夫だろうか、沈まないだろうかと着くまで不安にかられる。。。

堕ちることはないっていうけど、大丈夫だろうかと、不安に。。。って、飛行機嫌いの人からよく聞く話。

航空力学が云々なんてことをすべて理解できたら乗れるのかというと、そうでもなく。。。

大丈夫と身をまかせるってことかな。

 

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明日もお誘いあわせてお参りを。

ようこそのお参りでした。

2015年10月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 3日目

9月16日(水)

今日の朝席で秋季彼岸会も御満座。

雨が降りそうな空模様ではあったけど、何とか降ることもなく。

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お彼岸。

太陽が真東から昇って真西へと沈む日をご縁とした法縁。

自分の位置、向かう方向を整えるご縁だなと。。。

 

昨日、聴聞の話を聞かせていただいて、ちょっと調べてみると、「聴す」と書いて何と読むのかっていうのがいろいろと。

「聴す」と書いて、「ゆるす」と読む。

Mon親鸞聖人も「聴聞」の左訓に「ゆるされてきく しんじてきく」とお書きになっている。

お呼び声を、すなおに聞いていくこと。聞かせていただくこと。

 

明日はいよいよ呉東組の団体参拝で東京へ。

お天気が気になるところだけれど、良いご縁となりますよう。

 

ようこそのお参りでした。

2015年9月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 2日目

9月15日(火)

今朝はモズの高鳴きで目が覚める。初鳴きだ。

昨夜に続き、秋季彼岸会が朝・昼・夜と。

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朝席で聞かせていただいたカーナビの話。それを聞きながら、ふと思いだす。

まかせきれるとこれだけ便利なものはないんだけど、時々。。。

そうなると、ホントにこれはあってるんだろうか?壊れてるんじゃないか?そして、ここはどこなんだ?と、特に旅先で。。。

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そして、夜席に聞かせていただいた聴聞の話。

聞きたくないこと、自分に都合の悪いことは門を閉じてしまうような、そんな聞き方をしてしまうんだなぁ。

それに、身をもって体験したことで、聞きようが違ってくる。

それもこれも大きなご縁。

 

ようこそのお参りでした。

2015年9月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 1日目

9月14日(月)

今夜から秋季彼岸会。

御講師は、広島北組(安佐北区)妙法寺 水戸憲導師。

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お彼岸を迎える前、現代の墓事情より。

「おらぁ、石の下にはおらぬぞ」と、妙好人 讃岐の庄松同行はおっしゃられたそうだけど、盆と彼岸に見られるのは寺参りよりも墓参り。

本願寺第三代覚如上人の『改邪鈔』に、

仏法疎遠の衆生を済度せしめんがための集会なり。

とある。

お彼岸は、普段手も合わせることのないものでも、せめて盆と春秋の彼岸にはご縁にあってくれよのお喚び声。

 

彼岸を前に、朝晩は冷えてきて、彼岸花の赤い花もチラホラ。

風邪などひきませぬよう。

 

ようこそのお参りでした。

盂蘭盆会 3日目

8月19日(水)

今朝は雨。

朝席で盂蘭盆会も御満座。

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お浄土に生まれ、仏となるということは、「如来大悲」のこころと同じ身にならせていただくこと。

私たちは、相手と同じにはなれない。代わることができない。

私は私、あなたはあなた。

 

でも、如来の大悲は、相手の悲しみを自らの悲しみとして同じこころを持つことができる。

その仏とならせていただく。

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ようこそのお参りでした。

 

2015年8月19日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 2日目

8月18日(火)

今日は青空いっぱいの1日。

昨夜に引き続いて盂蘭盆会。

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源信僧都の『往生要集』に、人間の姿を「不浄」「苦」「無常」の相と説かれていることよりのお話。

 

聞かせていただくことを、ウンウンと頷くばかりだけれど、それでもどこか他人事。

いろんなものにしがみついて生きている。

不安だからこそ、しがみついているんだろうな。。。

 

でも、そのしがみついている手を放した時、阿弥陀さまの大きな大きな願いの中だったと。。。 

 

この時期になると、ユリの花がお出迎え。

今年はとくに多いような気が。

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お盆でお疲れのところ、ようこそのお参りでした。

明日の朝席で御満座。

2015年8月18日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 1日目

8月17日(月)

朝から雨模様。

時折強い雨脚で、呉にも大雨警報発令。

 

午後からは雨もあがり、今夜から盂蘭盆会。

御講師は、江田島市光源寺 海谷真之師。

 

「今がお寺参りの旬」との話より。

自分の人生を1日に喩えたら、今どのあたりでしょう?

もうとっくに午前は過ぎ、午後。。。?

ひょっとしたら、夜も更けてるかも知れない?

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でも、御開山親鸞聖人は、86歳の時に書かれた『尊号真像銘文』に、

「摂取心光常照護」といふは、信心をえたる人をば、無碍光仏の心光つねに照らし護りたまふゆゑに、無明の闇はれ、生死のながき夜すでに暁になりぬべしとしるべしとなり。

と、「暁(あかつき)」と表現された。

ご縁がととのい、信心をいただいたら、そこが「暁」。これから夜が明けて1日のはじまりとなるんだな。。。

 

お盆。

先にお浄土へと往かれたご縁のあった方々に思いを寄せながら、今が旬のお味わい。

 

ようこそのお参りでした。

2015年8月17日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku