御正忌報恩講 1日目

1月14日(木)

今夜から当山専徳寺の御正忌報恩講。

寒い寒いよく冷える一日。

寒い夜には、除夜会で使用した竹灯りを再び。

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ロウソクの明かりくらいでは、暖かくはならないけれど、それでも灯りが灯っているだけで少しくらい心が温まれば。。。

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御正忌の講師は例年どおり住職自勤。

先週の小坪説教所での『帰三宝偈』を手直しして。

 

長浜の峠に差し掛かったとき、海に大きな船が泊まっている。

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ここから見ると大きく見える船も、寺へと上がる数メートル上の道から見ると、小さく感じてしまう。

この狭い視野のなかにある船と、広い海に浮かぶ船。
同じ大きさなのに、どこにあるかで大きくも小さくも見えてしまう。

それが私たちの目。なんて話を交えながら。

ようこそのお参りでした。

明日はおたんや(大逮夜)。

暖かくしてお参りを。

2016年1月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

小坪説教所 御正忌 2日目

1月8日(金)

昨日とは違って、寒い一日に。

今日の朝席で小坪説教所の御正忌が御満座。

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昨日に引き続いて、「どうぞくじしゅうとー」と、葬式のはじめに読む『帰三宝偈』の御文より。

深い深い御文だなぁと改めて味わいながら、14日から始まる当山の御正忌に向けて、少し修正をしていかないと。。。

寒いなかを、ようこそのお参りでした。

 
小坪から帰る途中、海の向こう、阿賀のあたりに大きな不思議な物体を。。。

 
せっかくなので、近くまで行ってみた。

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何と、阿賀マリノポリス地区に、飛行船が係留。
この保険会社のホームページを調べてみたら、しばらく広島にいるみたい。
そう見ることのない光景に出会うと、何だか得した気分。

 
「道俗時衆等、各発無上心、生死甚難厭、仏法復難欣」
親鸞聖人が読み替えられた意味をお話したばかり。。。

そのまんまだな。

 
夜は、仏教壮年会の新年互礼会。

いつもの例会よりも1時間早くはじまり、お酒をいただきながら。。。

今年もよろしくお願いします。

2016年1月8日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

小坪説教所 御正忌 1日目

1月7日(木)

今日から学校も新学期。

今朝、PTAの登校・あいさつ指導の当番で30分ほど通学路へ。

それほど寒くもなく、「行ってきます」「行ってらっしゃい」、この響きが心地よい。

 

午後から小坪説教所の御正忌報恩講へ。

昼席・夜席、明日の朝席の3席。

 

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今年はお葬式の時に出棺勤行でおつとめする『帰三宝偈』より。

「道俗時衆等 各発無上心・・・」

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この偈文をお葬式にいただく意味をあじわいながら。

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ようこそのお参りでした。

2016年1月7日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会法座 3日目

11月26日(木)

風が強く、冷え込む朝席で、仏教壮年会法座も御満座。

面倒くさいと、後々付き合いが面倒だから(広島弁では「やねこい」)と、いろんなことが簡略化され、便利になっていく時代。

でも、面倒なことを通していろんなことが伝わっていくとのお話を。

 

今年はイチョウの葉がまだ黄色く色づかないうちに散り始めた。

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この葉っぱが散ると、掃除が大変。

じゃ、無くせばいいかというと、そうでもない。

イチョウの色づきで季節を感じ、去年はどうだった、昔はどうだったと思い出す。

 

今週末は、

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広南小学校の学習発表会。

冷え込まなければいいけれど。。。

ようこそのお参りでした。

2015年11月26日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会法座 2日目

11月25日(水)

今日は雨も降り、1日気温が上がらず、冷え込んだ。

北海道では40㎝の積雪とか。。。

昨夜に続き、朝席、昼席、夜席と仏教壮年会の法座。

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お昼の席で、先月ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智 北里大特別名誉教授のお話が出たので、今一度ニュースを振り返ってみた。

巨額の特許料を、本人は「食べれるだけで充分」と、研究所の経営再建や病院建設にまわし、美術品を収集し、故郷に美術館を建て、それらを市に寄贈されたとか。

「人として大事なことは恩返しをすること」

なのだそう。

 

夜の席でも、一昔前の冠婚葬祭に込められた大切なことを聞かせていただいた。

 

いただいたご恩をよろこんだら、もう一歩。

今度は次に伝えていく。これも一種の恩返し。

 

ようこそのお参りでした。

2015年11月25日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会法座 1日目

11月24日(火)

夜席より、今年最後の法座、仏教壮年会法座。

昼間はまだまだ暖かかったけど、夕方から風が出てきて、肌寒くなってきた。

 

今シーズン初めてストーブ4つ点火して。。。

御講師は、黒瀬 清誓寺 土肥泉州師。

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ただ神様に祈るだけでは、本質的な問題は何も解決することができません。私は仏教徒ですから、祈りを信じています。しかし、この問題をつくり出してしまったのは、我々人間なのに、いま私たちは、神様に解決を求めている。それでは筋が通りません。神様はきっとこう言うはずです。「自分で解決しなさい」と。なぜなら、始まりは私たち人間なのですから。。。

先日のフランスで起きたテロ事件のあとのダライ・ラマのお言葉よりお味わい。

 

昨日、三連休の最終日。

法事の予定が入らなかったので、久しぶりに子どもたちと映画を見に行った。

『リトル・プリンス』

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子どもには難しかったかなぁと思っていたら、終わってすぐ、後ろに座っていたよそのお母さんが子どもに、「〇〇ちゃん、話分かった?」の声。。。

 

それなのに、帰り際、次男が「お父さん、おもしろかったね」と。

そんなことをいうので、帰って宿題の日記に映画のことを勧め、「どこが面白かった?」って聞いても、「・・・わからない・・・」と答えるので、パンフレット見せながら、いろいろと聞いてみるのだが、「わからない」。

でも、面白かったというので、「むつかしかったけど、おもしろかったです。」と書くことに。

 

そのあと、「映画の絵を描いてみる?」と聞いてみると、考えて考えて、「ひこうきがでてきたでしょ?」というので、「赤いプロペラのついた飛行機だったね」と写真を見せたら、「ちがう。お手紙の書いてあった紙飛行機だよ」と。。。

飛行士のおじいさんと女の子の出会いのシーン。

それを聞いて、しっかり見てたんだなぁと。。。

 

「心でみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

かんじんなことは、目に見えないんだよ」

 

映画のなかでの言葉が後になって重なって。。。。

大人の目線で見てしまってた。。。

 

今夜の仏さまのこころのお話を聞きながら、ふとそのことを思い出して。。。

 

ようこそのお参りでした。

2015年11月24日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講 3日目

10月16日(金)

朝早くからみなさん集まって、お斎の準備。

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みんなで手分けをして、いつもながらの大きなおにぎり。

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今年も大きなおにぎりとお煮染め。900人分。

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釜番の方、おにぎりを担当する方、お煮染めを担当する方、帳場をされる総代のみなさん。それぞれにその仕事を。

みなさんがそれぞれに担当していただけるので、住職は朝席と昼席の間にお葬式にお参りすることが出来るのだなぁと、しみじみと。

 

昼席で御満座。

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つとめあいをされる御寺院の皆さまに出勤いただいて。

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今日はバタバタとしてたので、ゆっくりお聴聞することはできなかったけど、昼席に十二光のお話をされる中、「無辺光」のお話がこころに。

「辺」がないということは、「真ん中がない」ということ。

その話を聞かせていただいて、ふと、子どもの運動会や発表会のことを思い出した。

たとえ、かけっこで一番最後を走っていても、ビデオに映っている我が子はいつも真ん中。

舞台の端に立っていても、ビデオに映っている我が子はいつも真ん中。

 

ほとりも真ん中も関係なく、仏さまのこころはいつも真ん中。

老少・善悪のひとをえらばれず (歎異抄)

 

ようこそのお参りでした。

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2015年10月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 2日目

10月15日(木)

昨日に引き続き、報恩講法要。

今朝の席では、「無明の闇を破する恵日なり」の話を聞かせていただきながら、『にほんごであそぼ』(Eテレ)で歌ってた『星とたんぽぽ』が頭に浮かんできた。

金子みすゞさんの、

青いお空のそこふかく、

 海の小石のそのように、

 夜がくるまでしずんでる、

 昼の星は目に見えぬ、

 見えぬけれどもあるんだよ、

 見えぬものでもあるんだよ。

 

「見えぬけれどもあるんだよ」

仏さまの光が真っ暗闇を照らしてくれても、煩悩はそのまんま。

 

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すっかり空は秋模様。

朝席が終わってから、庫裏では明日のお斎の準備。

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夜までかかって、婦人会の方を中心にたくさんの煮物が準備される。

明日は900食分の大きなおにぎりを作って、この煮染めとパック詰め。

専徳寺のお斎は、昔からテイクアウト用。

 

夜席では、前席・後席の間に『御伝鈔』の最初の2段と最後の2段を拝読。

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しかるに終焉にあふ門弟、勧化をうけし老若、おのおの在世のいにしへをおもひ、滅後のいまを悲しみて、恋慕涕泣せずといふことなし。

 

みんな、浄土往生をよろこぶよりも、恋慕涕泣、かなしみがそこにある。

安楽浄土にいたるひと

 五濁悪世にかへりては

 釈迦牟尼仏のごとくにて

 利益衆生はきはもなし

 

でも、そのかなしみのご縁のなかで、大切なことを伝えてくださっている。

 

明日の昼席で御満座。

ようこそのお参りでした。

2015年10月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 1日目

10月14日(水)

今夜から報恩講法要。

御講師は、八本松 西福寺 根来 暁 師。

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プロジェクターを使ってのご縁。

 

ひそかにおもんみれば、難思の弘誓は難度海を度する大船、無碍の光明は無明の闇を破する恵日なり。

 

親鸞聖人の『教行信証』総序の御文。

仏さまの願いは、渡ることの出来ない、迷いの境界から迷いのない境界へと渡してくれる大きな船。

その船に乗せてもらいながらも、船上で大丈夫だろうか、沈まないだろうかと着くまで不安にかられる。。。

堕ちることはないっていうけど、大丈夫だろうかと、不安に。。。って、飛行機嫌いの人からよく聞く話。

航空力学が云々なんてことをすべて理解できたら乗れるのかというと、そうでもなく。。。

大丈夫と身をまかせるってことかな。

 

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明日もお誘いあわせてお参りを。

ようこそのお参りでした。

2015年10月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 3日目

9月16日(水)

今日の朝席で秋季彼岸会も御満座。

雨が降りそうな空模様ではあったけど、何とか降ることもなく。

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お彼岸。

太陽が真東から昇って真西へと沈む日をご縁とした法縁。

自分の位置、向かう方向を整えるご縁だなと。。。

 

昨日、聴聞の話を聞かせていただいて、ちょっと調べてみると、「聴す」と書いて何と読むのかっていうのがいろいろと。

「聴す」と書いて、「ゆるす」と読む。

Mon親鸞聖人も「聴聞」の左訓に「ゆるされてきく しんじてきく」とお書きになっている。

お呼び声を、すなおに聞いていくこと。聞かせていただくこと。

 

明日はいよいよ呉東組の団体参拝で東京へ。

お天気が気になるところだけれど、良いご縁となりますよう。

 

ようこそのお参りでした。

2015年9月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku