10月15日(木)
昨日に引き続き、報恩講法要。
今朝の席では、「無明の闇を破する恵日なり」の話を聞かせていただきながら、『にほんごであそぼ』(Eテレ)で歌ってた『星とたんぽぽ』が頭に浮かんできた。
金子みすゞさんの、
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼の星は目に見えぬ、
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
「見えぬけれどもあるんだよ」
仏さまの光が真っ暗闇を照らしてくれても、煩悩はそのまんま。
朝席が終わってから、庫裏では明日のお斎の準備。
夜までかかって、婦人会の方を中心にたくさんの煮物が準備される。
明日は900食分の大きなおにぎりを作って、この煮染めとパック詰め。
専徳寺のお斎は、昔からテイクアウト用。
夜席では、前席・後席の間に『御伝鈔』の最初の2段と最後の2段を拝読。
しかるに終焉にあふ門弟、勧化をうけし老若、おのおの在世のいにしへをおもひ、滅後のいまを悲しみて、恋慕涕泣せずといふことなし。
みんな、浄土往生をよろこぶよりも、恋慕涕泣、かなしみがそこにある。
安楽浄土にいたるひと
五濁悪世にかへりては
釈迦牟尼仏のごとくにて
利益衆生はきはもなし
でも、そのかなしみのご縁のなかで、大切なことを伝えてくださっている。
明日の昼席で御満座。
ようこそのお参りでした。