広南小学校読み聞かせ(94)

10月17日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

広南中学校が文化活動発表会の代休に当たるため、先月読み聞かせボランティアの募集をしたところ、1年生が5名も名のりをあげてくれた。

休みにもかかわらず、こうして参加してくれるってステキだな。

こちらは蓄積疲労でなかなか回復に時間がかかるのに。。。

でも、朝から元気をいただいて。 中学1年生が1年生から5年生を担当してくれたので、今日の担当は6年生。

読んだ本は、

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『森にめぐるいのち』 (片山令子・文 姉崎一馬・写真)

今日は絵本ではなく、写真。

何万年も生きてきた森といっしょに、息をしよう。 森の息をおもいきり吸って、ゆっくりとかえそう。 すると、森とわたしのいのちがいれかわり、またいれかわり、 ぐるぐるまわる。 まわるまわる。

自分たちが小学校の頃に受けた読み聞かせ。

今度は自分たちの後輩へ。

「いれかわり、またいれかわり、ぐるぐるまわる。まわるまわる」

受けた恩は次から次へと。

そんなことをふと思いながら。

2016年10月17日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(93)

10月3日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は3年生。

読んだ本は、

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『まかしとき!』(作 くすのきしげのり 絵 のしさやか)

読む前に、「お手伝いしてますか?」と尋ねたけど、ほとんどお手伝いしていないみたい。

ほとんどお手伝いしたことのないななえちゃん。
家に帰ると、おばあちゃんが転んで手をケガしてる。
お父さんは仕事で遅くなるし、お母さんは出産を控えて入院中。
ななえちゃんは、おばあちゃんのためにお手伝いをしようとがんばる。
洗濯物をたたみ、おばあちゃんに水を運んだり、昼寝してもらおうと絵本を読んだり。
昼寝をしたおばあちゃんに、今度は「ごちそう」を用意しようと思いつく。
でも、何一つ作り方を知らない。
とりあえず、野菜を次々と切り、あった御飯をおにぎりにしようとする。
でも、おにぎりはぐちゃぐちゃ、台所もぐちゃぐちゃ。
そこに仕事を早く終わらせたお父さんが帰ってきてびっくりするが、ななえちゃんの切った野菜をスープにする。
「ごちそう」を作りたかったななえちゃん。
でも、できたのはぐちゃぐちゃのおにぎりと野菜スープ。
でも、「せかいでいちばんのごちそうだ」とおばあちゃんに褒められる。

くすのきしげのりさんの絵本は、読むところが多いけど、何だか心があったかくなる。

「よろこんでもらうって、めっちゃうれしい!」

少し、お手伝いしてみようかなって心が起こってくれたらいいな。

今日は白岳地区の報恩講。    

2016年10月3日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(92)

9月26日(月)

朝から雨。

今朝は広南小学校の読み聞かせ。

担当は2年生。

読んだ本は、

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『おしりをしりたい』(鈴木のりたけ)

高学年にはちょっぴり恥ずかしいかも知れないけれど、低学年には楽しい絵本。

おしりおしり隊の3人がお尻のことを学んでいく。

「しりげをぬく」「しりもちをつく」「しりぬけ」「しりがながい」「しりがおもい」「しりにつく」「しりごみする」「しりをたたく」「しりがわれる」「しりがあおい」と、「しり」の付く言葉がいろいろ。

そして、どうしておしりはプリプリしているのか?と。

おしりは なかなかみられません ひとのおしりは おふろじゃないとみられないし じぶんの おしりも かがみじゃないとみられません ひとにおしりをみせるのも はずかしいですね だから わすれてしまって ないですか? わたしたちを いつも ささえてくれるおしりのことを

あんまりお尻のこと、考えることがないけど、今日はニコニコと笑顔でお尻の大切さを学べたかな。

「また読んでみたいと思いました。」 って、感想に元気をいただいく。    

2016年9月26日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(91)

9月12日(月)

昨日は天気も良く、広島市内は「優勝おめでとう」で溢れてた。

今朝は曇り空、広南小学校読み聞かせ。

月曜日はいつも次男と一緒に登校するのだが、早すぎて30分も控え室の多目的室に。

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今日の読み聞かせボランティアに来てくださる方々の名札を並べ終え、おかげでゆっくりと、夏休み中に子どもたちが作った作品を鑑賞。

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そして、前回の読み聞かせの時から、朝この部屋に入ると、これまで寝てる姿しか見たことのなかったハムスターが、気配を感じて起きてきて、立ち上がって「ちょーだい、ちょーだい」と。。。

週末、誰もいないので、さびしいのかな。

それにしても、なついたものだ。

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そして、2学期に入ってからスズムシが何カ所か置かれて秋の声。

そんなこんなで、時間が流れ、今日担当したのは久しぶりに1年生。

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来週の敬老の日を前に、読んだ本は、長谷川義史さんの絵本デビュー作。

『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』

読む前に、「来週の月曜日、お休みですけど、何の日か知ってる人!」と尋ねても、「・・・」。

「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでる人!」と聞くと、パラパラと手が挙がる。

それから、「ひいおじいちゃんがいる人!」と聞くと、何とこちらもパラパラ。

今日はそんなおじいちゃんのお話。

「ひいひいひいひいひいひいひい」と何度も何度も読み手には大変な絵本だけど、子どもたちには好評だったみたいで、感想に手をいっぱい挙げてくれた。

「ぼくは・・・・・・だれのおじいちゃんになるのかなぁ・・・・・・」

最後のここに感想をくれた子も。

元気で素直な1年生に元気をもらって、今日は午後から聞名講。    

2016年9月12日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(90)

9月5日(月)

台風12号が接近中。

今朝は大雨警報等が出て、ひょっとしたら学校は休みかも。

と、思って朝目を覚ましたら、雨は降ってるものの、風がない。

案の定、注意報(大雨・雷・洪水)は出ているものの、警報は出ず。

今朝は2学期最初の読み聞かせ。

担当は6年生。

読んだ本は、

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『タンタンタンゴはパパふたり』 (ジャスティン・リチャードソン&ピーター・パーネル 文/ヘンリー・コール 絵/尾辻かな子・前田和男 訳)

ニューヨークのセントラル・パーク動物園での実話に基づいた話。
動物園のペンギン・ハウスにいる、アゴヒモペンギン。
毎年決まった季節になると、女の子ペンギンは男の子ペンギンを、男の子ペンギンは女の子ペンギンを意識しはじめ、カップルが誕生していく。
でも、2羽のペンギンは違っていた。
ロイとシロというどちらも男の子ペンギン。
女の子に興味を持たず、愛し合った。
まわりのカップルが巣作りをするのを真似て、ロイとシロも巣を作るけど、抱く卵がない。
石を持ってきて抱くけれど、いつまでたってもヒナが生まれない。
それを見ていた飼育係のグラムシーが、産み落とされてほうっておかれた卵を、ロイとシロの巣に置いた。
その卵を抱くロイとシロ。
その卵から雛がかえり、グラムシーはタンゴを踊るように、ロイとシロが息を合わせて生まれた子だから、タンゴと名づけた。
タンゴは、セントラル・パーク動物園にいる42羽、世界中に1000羽以上もいるアゴヒモペンギンのなかで、パパが2人いるオンリーワンのペンギン。

「同性愛を助長する」とかで、外国では破棄処分を求められたりしたこともある本だそうだが、何だかサラリとあたたかく読める絵本。

こういう絵本を読んでると、偏見も差別もない世界に少しでも近づけるのかなぁ。  

2016年9月5日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(89)

7月11日(月)

今朝は小雨。

1学期最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は5年生。

読んだ本は、

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『78円の命』
 (谷山千華 作)

 

先日、78円で購入。(送料800円)

2012年、豊橋市で当時小学6年生だった作者が書いた作文。

同市の話し方大会で最優秀賞に選ばれ、その後同市の道徳の授業でも取りあげられるようになった。

その作品に共鳴したメンバーが集まって「78円の命プロジェクト」を立ち上げ、クラウドファンディングで寄付を募り、このほど78円のこの絵本が出来た。

 

近所の野良猫キキ。

赤ちゃんを産んだけど、ある日、その赤ちゃんを預かっていた鈴木さんから、「〇〇センター」に連れて行ったよ」と聞かされる。

誰かにもらわれていって幸せに暮らしてるんだと思って、友だちにそのことを話すと、「保健所」に連れて行かれて殺されるんだと知らされる。

家に戻ってインターネットで調べたら、1匹につき、殺されるのにかかる値段が78円。。。

 

6年生の「いのち」を思う気持ちが綴られている。

 

読み終わって、感想を聞くと、近所に野良猫が住んでいるそうで、そのネコのことを思いながら、一生懸命感想を述べてくれた。

 

「殺処分ゼロ」って言葉を時々目にするなぁと思って調べてみたら、何と広島県の2011年度犬猫殺処分数が全国一!

その後、殺処分ゼロを目指し、ボランティア・ふるさと納税・そしてTNR活動(ノラネコの避妊手術)などを。

避妊手術をしたノラネコは、どちらかの耳の先を目印としてカットされると。。。

えっ?あのジバニャンも??

 

今日は、広南中学校が一昨日の土曜日参観の代休で休み。

せっかくの休みだけど、読み聞かせのボランティアに参加してくれる人を全校生徒に呼びかけてもらったら、1年生7名が申し込んでくれた。

1名、風邪で来れなくなって、6名の中学生が1年生から4年生までの教室で読み聞かせ。

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2016年7月11日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(88)

7月4日(月)

今日は朝から汗ばむほど。

長浜の沖からはいりこ漁の船の低いエンジン音がずっと響いて。

 

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

読んだ本は、

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『ほんとうのことをいってもいいの?』 

(パトリシア・C・マキサック文 ジセル・ポター絵)

 

この1ヶ月、広南学園いじめ撲滅月間につき、いじめに関する絵本を中心に読んできた。

今日がその最終週。

 

4年ぶりに読む絵本。

リビーはお母さんにうそをついて、友だちと遊びにいこうとしました。はじめてお母さんについたうそ。おなかが苦しくて、涙があふれて・・・・・・。その日からリビーはほんとうのことだけを言おうと誓います。ところが、正直になろうとすればするほど、友だちを傷つけてしまうことに。単なる正直ではなく、相手の気持ちを思いやること。素直な少女の悩みと成長を描く秀作です。(絵本・帯より)

「本当のことをいわれると腹が立つ」と、よく聞くけれど、

「ほんとうのことは、すっとうけいれられないこともあるの。でも、そこにやさしいきもちがこもっていれば、ちょっとでものみこみやすくなるわ」

相手の気持ちを思いやることの大切さを説いているので、何か伝わればなぁと思いながらも、ちょっと長かった。。。

 

来週は今学期最後の読み聞かせ。

広南中学校が参観日の代休で休みなので、先日ボランティアを募集したら、中学1年生が何と7名も!

どんな読み聞かせになるだろう。

2016年7月4日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(87)

6月27日(月)

今朝は青空のもと、広南小学校読み聞かせ。

今日の担当は、2年生。

読んだ本は、

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『うれしいやくそく』 (くすのきしげのり 作 いしいつとむ 絵)

  先週末、「お父さん、そろそろ何読むか決めておいたら」と、次男に言われ、いじめ撲滅キャンペーン中のため、いじめに関連した絵本を数冊、次男に読んだ。
でも、「他のにしたら」と、反応が今ひとつ。

 
それで、ストレートに「いじめ」に関連づけた本でないほうが良いかもと、去年もこの時期に読んだ、くすのきしげのりさんの『うれしいやくそく』。

 
足をケガして遠足に行けなかったキツネくん。
みんなはわくわくやまで、ぼくのことなんか忘れてしまうくらい楽しんでるんだろうなぁと、布団の中ですねるキツネくん。
 遠足が終わって下校すると、みんな向かう方向が一緒。
向かった先は、キツネくんの家。
 
それぞれに、わくわくやまで見つけた素敵なものをキツネくんに届けに。。。

 読み終わったら、次々と感想を言ってくれた。
いじめはダメ、というのも大切だけど、いじめが起きないようなやさしい心を子どもたちが持てるといいな。

 
今日は、小学校の給食試食会。
地域の方の参加は多いけど、親の参加が少ないとの話を聞いて、昨年から出来るだけ参加しようと申し込んでおいたけど、あいにくお葬式。。。
お葬式が終わって急いで駆けつけた時には、すでに皆さん帰られて、シーンとした教室にポツンと一人分の給食。。。

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今日のメニューは、麻婆豆腐と中華サラダ。
給食の先生が毎日用意してくださって、みんなと一緒だから、野菜の大嫌いな次男も、苦手とは言いながらも、残さず食べてるんだろうなぁ。。。

 おかげでごちそうさまでした。

【追加】

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先に参加していた坊守が撮影。

2016年6月27日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(86)

6月20日(月)

今日の長浜は霧。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は5年生。

読んだ本は、

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『からすたろう』 (やしまたろう 文・絵)。

2年ぶりに引っぱり出して。。。

いじめ撲滅月間のいじめをテーマにした絵本で、何が良いかなぁと思っていたら、先日メジャーリーグのマーリンズ イチロー選手の日米通算安打数がメジャー記録のピート・ローズ4256本を抜いた。

そのあとの記者会見で、

小学校の頃、毎日練習して近所の人から「あいつプロ野球選手にでもなるのか」と笑われた。アメリカに行くときも、「首位打者になってみたい」と言って笑われた。

と、悔しい思いをバネにしてきたことを述べられた。

 

その姿に、この『からすたろう』が重なって。 みんな、静かに聞き入ってくれたよう。

 

今日はこれから専徳寺門信徒会 総代・世話係総会。

 
2016年6月20日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(85)

6月13日(月)

雨上がりの月曜日。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は4年生。

 
小学校のいじめ撲滅キャンペーン月間に当たるので、いじめや友だちをテーマにした絵本の読み聞かせを、という学校からのリクエストに応えて。 今日読んだ本は、

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『「あ・そ・ぼ」やで!』 (くすのきしげのり 作 こうの史代 絵)

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読む前に、「この絵、見たことある?」とチラシを見せると、「何か、ポスターか何かで見たことがある!」と答える子が1人いただけで、あとは知らないみたいだけど、「呉を舞台にしたアニメが今年の秋に公開されます。その絵を描いた方の絵本です」と前置き。

 
フランスからの転校生、帰国子女のユキちゃん。
フランスではたくさん友だちがいたから、日本でも友だちが出来たらいいなぁと学校へ行くと、みんなが面白がってフランスのことを聞いては、私の答えを待たずに茶化して笑う。。。
涙が出そうになったそのとき、1人の男の子が、

みんな、そんなこと いうな! ユキちゃんは、きょうから『ともだち』なんやで!!

と、怒ってくれた。

  学校からの帰り道、雨が降り出し、その怒ってくれたショウくんが、傘に入れてくれた。
何で、私のために怒ってくれたか尋ねると、自分も震災で転校を2回して、そのときの気持ちを思い出して。。。。

 
「やさしいこころ」 自らの体験から生まれてきた、相手を思いやるこころ。

みんなお育ていただくんだな。    

2016年6月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku