広南小学校読み聞かせ(50)

5月11日(月)

GWをはさんだため、久しぶりの広南小学校読み聞かせ。

台風が近づいていることもあって、小学校は結構な風。それでも、子どもたちは元気に校庭で。

 

今日読んだ本は、『きんいろのライオン』。

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元々は、『若きライオンの死』というジャータカ物語が原作。

イソップ物語やアラビアンナイトもこのジャータカ物語に影響を受けているそうだが、ジャータカ物語とは、古代インドのお釈迦さま前世の物語。

 

雄ライオンのマノージャは、年を取った両親と妹と奥さんと一緒に暮らしていた。

川の向こうの牧場には決して近づいてはならないとの父の教えを守っていたマノージャ。

ある時、ずる賢い“やまいぬ”に「王さま」と呼ばれ、「家来にしてください」と請われ、その気になったマノージャ。

 

“やまいぬ”にどんどん担がれ、とうとう牧場の馬を襲ってしまう。

馬を襲われた人間は、再び馬を襲いに来たマノージャに弓を放ち、血で真っ赤に染まったマノージャは・・・。

 

「友だち」をテーマにした作品。

親の声に耳を貸さず、“やまいぬ”にいいようにおだてられ、だまされて最期を迎えてしまう。

 

残されたのは、家族のなみだ。

 

やまいぬのようにも、マノージャのようにもならないでくれよとの親の願い。

2015年5月11日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(49)

4月27日(月)

青空がひろがるいい天気。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

 

来月行われる運動会を前に、今日読んだのは

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『ぼくのジィちゃん』  (くすのき しげのり 作・吉田尚令 絵)

 

クラスで一番走るのが遅い2年生のヒロシくん。

お父さんは足が速く、運動会のPTA対抗リレーの選手。

 

いなかから出てきたジィちゃんは、何だかかっこ悪く、ヒロシくんが走るのが遅くて、徒競走が嫌いだと話すと、

「はやく はしるということは、みぎあしをまえに だしたら、つぎは ひだりあしを まえに だす。それを、だれよりもはやくする。ただ それだけじゃ」

とアドバイス・・・。

 

運動会当日、お父さんが仕事の都合でリレーに出れなくなり、その代わりにジィちゃんが。

誰もが、ビリだと思っていたのに、何とジィちゃん!

 

笑いもあるが、いろんなことを考えさせられる絵本。

かっこ悪いと思っていたジィちゃんのアドバイス。

同じ言葉なのに、ラストのカッコいいジィちゃんになると、全然違う言葉に聞こえてくる。

 

第一印象って大切なことではあるけれど、その第一印象でそのあと大切なことが入ってこないってこともあるよなぁ・・・と。

 

運動会。

「みぎあしをまえに だしたら、つぎは ひだりあしを まえに だす。それを、だれよりもはやくする。ただ それだけじゃ」 (ジィちゃんより)

2015年4月27日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(48)

4月20日(月)

今朝は雨の降るなか、広南小学校の読み聞かせ。

担当は、1年生と2年生を合同で。

4月は読み聞かせボランティアをしてくださっているメンバーが忙しく、人が集まらないということで、今回から坊守も参加。

「坊守」とは、

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『この世界の片隅に』(中)より。

 

今朝読んだ絵本は、『さかなってなにさ』。

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『めがねうさぎ』のせなけいこさんの貼り絵で作られたほのぼの絵本。

いつもクローバーばかり食べてるうさぎに、くろねこが「さかなのほうがずっとおいしいぜ」と近寄る。

「さかな」を知らないうさぎは、「さかなってなにさ。にんじんみたいなものかい?」と尋ねると、「ちがうよ。さかなはうごくんだ。めだまだってあるんだよ」とくろねこ。

「さかな」を見たこともないうさぎは、「さかなってなにさ」と、次々と他の動物に聞いて回ると、それぞれに違う答えが返ってきて???

 

この話を読むと、若冲の描いた象の絵をふと思い出す・・・。

 

読み終わって、みんなは「さかなってなにさ」と聞かれたら、何と答えますか?と尋ねると、「たべもの!」と一声。

「たべもの・・・」

 

それも一つの答え。

今度は生きもの、いのちにつなげていけるといいな。

 

2015年4月20日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(47)

4月13日(月)

雨は上がったものの、どんよりとして風が強くて寒い朝。

今朝は今年度最初の読み聞かせ。

担当は、3・4年生。

たくさんいるときは、見入ってしまうような作品かなと思って、今日の絵本は、

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アン・ジョナスの仕掛け絵本、『光の旅 かげの旅』を。

最初から最後まで白と黒で、静かに淡々と始まるこの作品。

本の最後まで読み進むと、「本をさかさまにしてごらん!」と、今度は本をさかさまにして、元へと順に戻っていく。

さっきまで見ていた絵が、逆さまにして文章が替わるだけで、まったく違った光景になり、みんな「うぁーっ」と・・・。

 

私たちの世界も、見る位置で、聞くことばで、こんなふうに違った世界になるんだろう。

 

今日は不思議な不思議な絵本。

どんよりとした日にはちょうどよかったかな。

 

2015年4月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(46)

3月23日(月)

暑さ寒さも彼岸まで。

今朝、平成26年度最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は5年生。

昨日、6年生は卒業式を終えて、隣の6年生教室は空っぽ。

最上級生となる5年生に、今日読んだ本は、

『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』。

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テレビ等で話題となったスピーチを子ども用に絵本にしたもの。

 

貧乏とは少ししか持っていないことではなく、

無限に欲があり、

いくらあっても満足しないことです。

 

 

4月から最上級生となる皆さんに、ウルグアイのムヒカ大統領のことば、どう伝わったかな。

 

長い文章だったけど、読み終わった後に、サプライズ・・・。

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児童の書いたお礼のことばの綴りをいただく。

 

この1年、こちらこそありがとう。

2015年3月23日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(45)

3月16日(月)

雨上がりのどんよりとした朝。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

 

担当は4年生。

どんよりとした日には、『ひかりうりのぴかこさん』(松山円香作)。

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幻想的な不思議な絵。

海の底で雑貨屋を営むぴかこさん。

ぴかこさんにはもう一つの仕事があった。それは・・・。

 

静かな静かな夜のお話。ほんわかとあかりが灯るよう。

 

みんな静かに聞き入って。

 

来週が今年度最後の読み聞かせ。

何を読もうかな。

2015年3月16日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(44)

3月9日(月)

雨。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は、1、2年生合同。

 

今日読んだ本は、『じごくのそうべえ』。

2年生教室へ向かい、「1年生の教室へ移動してください」と。

みんなが揃ったところで、カバンの中から本を取り出して見せたところ。

「はんたい!」と。

 

本を逆さまに取り出したよう・・・。

それも、今日の本のご愛敬・・・。

 

みんな、この本はよく知っているよう。

 

絵本の冒頭に、桂米朝さんの

〈じごくのそうべえ〉によせて

 上方落語〈地獄八景亡者戯〉―古来、東西で千に近い落語がありますが、これはそのスケールの大きさといい、奇想天外な発想といい、まずあまり類のない大型落語です。
 これを絵本に・・・・・・・という企画を聞いた時、これは楽しいものになると思いましたが、えんま大王、赤鬼青鬼、脱衣婆、亡者・・・・いずれも予想に違わぬおもしろさです。
 むかしは、地獄極楽のおはなしは老人が孫に説いてきかせたものでしたが、今日では、もはや断絶・・・・・・・という状態ですね。
 えんまが舌をぬいたり、三途の川や針の山の知識が消滅してしまったら、落語もやりにくくなります。この絵本がその穴埋めをしてくれたら・・・・と念願している次第です。

のことば。

 

嘘をついたら閻魔さまに舌を抜かれる、悪いことをしたら地獄に堕ちる。

知識の消滅だけでない。

小さい頃に聞いたこうした話が、少しでも残っていれば・・・と思うような事件を聞くこともなくなるのかな・・・。

 

今日の絵本は、先日読み聞かせにといただいた本の中の一冊。

好きな絵本は、何度でも良いみたい。

 

ただ、昨日は朝から夜まで、目一杯声を使っての月曜の朝。

関西弁での読み聞かせは、たまにでよいかな・・・。

 

2015年3月9日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(43)

3月2日(月)

雨上がり、青空の広がる寒い朝。

 

今朝は広南小学校の読み聞かせ。

担当は5年生。

読んだ絵本は、

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『綱渡りの男』  (モーディカイ・ガースティン作・川本三郎訳)。

 

舞台はニューヨークの世界貿易センタービル。

2003年生まれの5年生が生まれる前、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロが起こった。

その事件によって今は存在しない高層ビルで、1974年に起こった出来事。

 

フランス生まれの大道芸人、フィリップ・プディ。

世界貿易センタービルに忍び込み、地上400メートルの高さに綱を張り、綱渡りを行った。

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やり遂げた後、逮捕。

してはならないことだけど、自分の夢を叶えた姿にみんな何を思っただろう。

2015年3月2日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(42)

2月23日(月)

雨上がりの何とも暖かい朝。

今朝は広南小学校の読み聞かせ。

担当は4年生。

読んだ本は、『アナグマさんはごきげんななめ』。

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ハーウィン・オラム作  スーザン・バーレイ絵。

 

いつもみんなに頼られているアナグマさんが、ある日ふさぎこんでしまった。

「つかれて、なにもかもうんざり」なんだと・・・。

みんなはどうにか元気になってもらおうと、あの手この手を考えるけれどダメ。

 

そこで、モグラくんが良いことを思いついて・・・。

 

「ひとはときどき、知りたくなるんだ・・・・・・・。」

「どんなに、あいされているかを、だろう?」と、モグラ。

「それに、どんなに、ひつようとされているかをね」と、アナグマ。

 

みんな、静かに聞き入って、感想も。

 

そういえば、先日の広南中学校での東ちづるさんの講演で、「自分のことが好きな人!」と聞かれ、たっった1人しか手を挙げなかった。

もちろん、恥ずかしさもあったのだろうけど。

 

モグラくんのような、思いやりのある素敵な友だちがいれば良いけれど、「人はときどき、知りたくなるんだ」と迷ったとき、何がよりどころとなるのだろう。

2015年2月23日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(41)

2月16日(月)

一時の氷が張るほどの冷え込みはなくなったが、それでも寒い朝。

今朝は、広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

 

読んだ本は、『およげラッコぼうや』。

先日、名誉総代さんより、手持ちの絵本を何冊かいただいた。

その中の一冊。

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絵がほのぼのとして印象的で選んだら、新美南吉の『ごんぎつね』や『手袋を買いに』の絵本を描いた黒井健さんの絵本。

作者は、アメリカのナンシー・ホワイト・カールストローム。訳者は工藤直子さん。

 

誰かと遊びたくてたまらない、ラッコのジョシー・オッター。

お母さんが「きょうは おとなしくしていなさいね」と言っているのに、知らん顔してどんどん友だちを探しに。

アザラシ、セイウチ、ツノメドリ、ミツユビカモメ、ウミガラスにホッキョクギツネ。

誰も遊んでくれない。

そうこうしているうちに、ラッコのジョシーは迷子になってしまった。

すると、はるか波の向こうから、ラッコ坊やの名前を呼びつづける歌声が・・・。

 

その歌声に導かれ、ジョシーはお母さんのもとへと。

 

訳者のくどうなおこさんが、本の袖に、

ジョシーといっしょに あそんでね。

この絵本をながめているうちに

わたしも ちいさいころに

「じぶんの名前入りの歌」を

つくってもらったのを 思いだしました

それをきくと わくわくして

どんなに むずかっていても

にこにこしたものです

 

どうか この絵本で ラッコのジョシーと

あそんでやってください

そして 世界に たったひとつの

「じぶんの名前入りの歌」を

お子さんに うたってあげてくださいな

と記している。

 

以前、『阿弥陀経』の「舎利弗」を自分の名前に置き換えて読むと・・・と、聞かせていただいたことを、ふと思い出す。

 

お母さんのよびごえ。

ほんわかとしたお話。

 

「図書室にその本があったら、また読んでみたいと思いました」との感想にニコっと。

2015年2月16日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku