専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
7月20日(水)
先日の海の日。
午後から子どもたちと一緒に映画館。
『ファインディング・ドリー』
『ファインディング・ニモ』から13年目の続編。
とっても楽しく良い映画。
ただ、決して子ども向けのアニメというだけじゃない。
前作のニモは、片ひれが小さく、泳ぐのが難しいカクレクマノミのニモと、そのニモのことを思う心配性の父マーリンの話。
今作は、前作に出てきたすぐに物忘れするナンヨウハギのドリーが主人公。
ドリーが物忘れするのは、生まれつきの記憶障害。。。
そのドリーのことを思う親の姿、友だちの姿が素敵に描かれて。
その日の夜、日本テレビのNEWS ZEROというニュース番組に、次男の使っているコミューンという難聴者支援のスピーカーの開発者、中石真一路氏のことが取りあげられると知って、ずっと最初から最後まで見ていたけれど、放送されず。。。
翌日、録画していた番組を再び見返しても、やっぱり。。。
でも、
以前広島テレビで放送された次男の姿が。
どうやら、地方局の地元のニュースと天気予報が流れる時間帯に東京では放送されていたよう。
今日は、広南小学校も中学校も1学期の終業式。
広南小学校では、終業式に各学年(学級)代表が、「今学期がんばったこと」を全校生徒の前で発表する。
次男は、難聴学級代表なので、毎回毎回発表が当たる。
全校児童の前で、大きな声で返事をし、大きな声で発表するって大変なことだけど、それをしっかりやりとげた姿を見てると、親としてとっても誇らしく。
魚の親も、人の親も、子を思う心は一緒かな。
明日から夏休み。
でも、先日の大雨による休校のため、明日はいきなり登校日。
7月16日(土)
今日の朝席で石泉文庫虫干し法座も御満座。
朝席では、
なによりも、去年・今年、老少男女おほくのひとびとの、死にあひて候ふらんことこそ、あはれに候へ。ただし、生死無常のことわり、くはしく如来の説きおかせおはしまして候ふうへは、おどろきおぼしめすべからず候ふ。まづ善信が身には、臨終の善悪をば申さず、信心決定のひとは、疑なければ正定聚に住することにて候ふなり。さればこそ愚痴無智の人も、をはりめでたく候へ。(親鸞聖人御消息18)
誰もが迎える命の終わり。
今年は地震に大雨、各地で災害が続いていることと合わせ、いろんなことを思いながら聞かせていただく。
朝席が終わり、みんなで石泉文庫へ本をお返しに。
細い道を男性が木の箱をかつぎ、
土曜日でお休みの子どもたちが本を運ぶ姿も。
1999年8月9日、呉市のお寺、専徳寺の本堂。
港を見下ろす高台にあるこのお寺で、ぼくは、「親と子」の話をした。お早うございます。
ようこそ、おいでくださいました。
専徳寺さんは呉の海が見わたせる山の中腹ですから、坂道を登ってきてくださったんですね。
若者ならともかく、お歳をめして、町から登ってくるのは大変ですよね。
きょうは大変な方ばっかり(笑)。
ご本堂を吹き抜ける気持ちのいい風は、汗ばんだ肌には極楽です。
ようこそ極楽へ(笑)。
さァ、ぼくの背中には阿弥陀如来がいらっしゃいます。
そして、ぼくは寺の子ですから、御仏の子としてお話しします。
これは、先日お亡くなりになった永六輔さんの『親と子』(岩波新書)第5章の冒頭。
今年も「極楽」の風が吹き抜ける本堂で、お聴聞のあと、汗をかきかき。
毎年大変な作業だけど、皆さん笑顔で運んでくださる。
「今年も運ばせていただいた」と。
ご協力、ありがとうございました。
また、ようこそのお参りでした。
7月15日(金)
今日も引き続いて、石泉文庫虫干し法座。
朝席では、私たちは相対の世界に生きているというお話。
何でもかんでも、私たちは比べながら生きている。
隣の芝生は青いなんて言われるけれど、何でも見比べて。。。
朝席が終わると、今日も虫干し。
紙魚(シミ)を追い払う虫干しだけど、いろんな虫が顔を出す。
殿様飛蝗(トノサマバッタ)に、
竹虎天牛(タケトラカミキリ)。
まぁ、どれも漢字で書くとすごい名前だな。
話変わって、本日長浜にローソンがオープン。
10持30分からオープニングセレモニーが行われ、何とテレビの取材!?
それもそのはず、広島県で初めての「ケアローソン」。
介護相談窓口や、地域のコミュニティサロンが併設され、シニア向けの商品が豊富なのだとか。
午後3時から本を片付け、今年の虫干しは終了。
夜席の前に、お隣の住蓮寺へ。
今夜は7時から呉東組仏教壮年会の総会と前期研修会が。
研修会では、『僧侶として漫画家としての今』と題して、黒瀬組徳正寺の有谿賢友師を御講師に。
こちらの夜席と重なったので、おつとめだけで失礼を。
夜席では、私の姿に気づかないと、すべてまわり、人のせいにしてしまうとの話。
経教はこれを喩うるに鏡のごとし。
と、善導大師のお言葉。
私の姿をありのままに照らし出す鏡。
そのありのままを「そのまんま」と仏さま。
明日の朝席で御満座。
明日の法座が終わったら、本を石泉文庫へお返しに。
ようこそのお参りでした。
7月14日(木)
昨日に引き続き、石泉文庫虫干し法座。
朝席は、昨日に続いて、
「浄土宗のひとは、愚者になりて往生す」
と、故法然聖人は仰られたと、親鸞聖人がお手紙の中で記されている話より。
愚かな私、悪人である私に気づかされることの大切さを聞かせていただく。
朝席が終わると、石泉文庫から蔵書を専徳寺へと運ぶ。
今年も広南小学校6年生のみなさんがお手伝い。
本を運び、今度は本堂で、干し方を教えていただきながら、ロープに干していく。
毎年、この時期だけの風景。
干し終わったら、6年生に石泉文庫の話を。
例年だと石泉文庫の話と宇都宮黙霖の話をするのだが、今年は先月宇都宮黙霖の話をしたので、お経の成り立ち、本の大切さを中心に。
午後3時、朝ほど人手はないけれど、後片付けをみなさんと。
そして、夜席。
『初夜礼讃』のおつとめ中、ツクツクボウシの鳴き声も。
こころ ころころ ころころで
六字のなかでこころ ころころ
これでたのしみ なむあみだぶつ (浅原才市)
私の心がころころどこに転がろうが、阿弥陀さまの御慈悲のなか。
ようこそのお参りでした。
7月13日(水)
昨夜発表された大雨洪水警報。
朝になっても解除されることなく、広南小学校は休校。
広南中学校は自宅待機。
11時になっても解除されなかったので、こちらも休校。
午後1時から、総代、仏教壮年会の有志により、虫干しのためのロープ張り。
そして、雨も上がって、夜席から石泉文庫虫干し法座。
おつとめの間、外から聞こえてきていたセミの声も、ご法話の頃には聞こえなくなり、今度はカエルと虫の声。
このたびの御講師は、東広島市安芸津町妙専寺 田阪法雄師。
昨年7月3日、広島市平和記念公園の原爆供養塔の前でのご門主さまの『戦後70年によせる平和への願い』のお言葉の中、
よりより未来を創造するためには、仏智に教え導かれ、争いの現実に向き合うことが基本でありましょう。
と、おっしゃられた。
「仏智」、仏さまの智慧に教え導かれる。
私たちの目は、確かなようで不確かな目。
上の図のAとB、実は同じ色なのだそう。
重ねてみると確かにそうなのだけれど、頭の中は???
夜席が終わると、黒田投手の日米通算200勝のかかった試合は、6-0で負けてしまっていた。
今日のスタジアムは、30,000人のため息が聞かれたことだろうなぁ。昨夜は30,000人の歓喜の声だったのに。。。
と思っているのは、カープファン。
偏った見方をしてしまっていると、そんな私に気づかされるご縁。
ようこそのお参りでした。
明日朝はどうやら晴れそう。
朝席が終わると、広南小学校6年生が虫干しのお手伝いに。
こちらもよいご縁となれば。