専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
7月13日(月)
今朝3時前、大分県南部を震源地とする地震があり、呉市(安浦)は震度4だったそう。
まったく気づくことなく、起きて呉市防災情報メールで初めて知る。。。
心配された雨も降らず、朝席が終わると、石泉文庫から専徳寺へと蔵書を運ぶ。
今年も広南小学校の6年生が地域学習の一環としてお手伝い。
そして、この本を200年以上、虫干しを続けてきたたくさんの人がいるから、今もこうしてきれいなまんま。
今日はその一人にみんなも仲間入り。
午後から雨がパラパラと。
午後4時から、干した本を片付けて、目録と照合作業。
夜席では、何故仏教を求めるかというお話より。
ふと思い出したのが、昨夜の『情熱大陸』という番組のなでしこジャパン特集。
FWの大儀見選手が、「自分を単語一語で表現してください」と、辞書を手渡された。
そして、答えたのが「植物」。
「植物って結局太陽の光だったり、水だったり、酸素だったり、二酸化炭素だったり、そういういろんなものがないと生きられないじゃないですか。
それと一緒で、自分も誰かに助けられないと生きていけない」
と。
続いて、今回のチームを単語一語で表現してくださいと問われた答えが、「万華鏡」。
「1試合、1試合、見え方ってずいぶん変わっていたと思うし、その中に個人個人の彩りが必ず輝きを放っていたし、見る人によって輝きが見え隠れする魅力的なチームだった」
と。
勝ったり負けたり、いろんなご縁がととのって。
小学校6年生もPEACEおりがみを持ち帰って、休憩時間に一生懸命折り鶴を作ってくれたそう。
でも、折り鶴の完成品は。。。
どうやら、折り鶴の折り方を今の子どもたちは知らないらしい。
それでも、一生懸命チャレンジしたあとがいっぱい残っていたので、それがとっても嬉しい。
少し手直ししたら、ちゃんと折り鶴に。
ようこそのお参りでした。
明日もお誘いあわせてお参りを。
7月12日(日)
今日も蒸し暑い一日。
昼間はセミの声、夜はカエルの声。
今夜から石泉文庫の虫干し法座。
昼から総代のみなさんが集まって、虫干し用のロープ張り。
このたびの御講師は、呉市本通法眼寺の黒田順真師。
緊張して、不安で眠れない時はどうしたらよいか。
それは、「あきらめる」ことだそう。
「あきらめる」とは、漢字で書くと「諦める」。
仏教で、「諦」とは真理。
「あきらめる」とは、あんまり良い意味で使われないけれど、ピーンと張り詰めた紐をフッと力を抜くと、不安で戸惑う我が身に気づくかな。。。
平和への願い。折ってみませんか。
明朝、石泉文庫から本の搬出。
今年も広南小学校6年生がお手伝い。
雨が降らなければ良いけれど。
ようこそのお参りでした。
7月10日(金)
今日は暑くて、長~い一日。
午後1時30分から、小坪説教所において呉東組聞名講の例会。
今回も役員のみなさんが始まる前にアンケートを一つ用意してくださった。
「旅行などで、浄土真宗以外の神社仏閣にお参りしたらどうされますか?」という質問。
「せっかくだから作法どおり手を合わせ、私への御利益をお願いする」
「尊い方として頭を下げる」
「その他の意見」
の3択。
一番多いのが、「尊い方として頭を下げる」。
その他の意見としては、「参りません」と「阿弥陀さま、仏法を守護する神として敬う」という結果。
親鸞聖人は『化身土文類』に『涅槃経』の「仏に帰依せば、つひにまたその余のもろもろの天神に帰依せざれ」、『般舟三昧経』の「余道に事ふることを得ざれ、天を拝することを得ざれ、鬼神を祀ることを得ざれ」等の御文を引用。
また、『浄土和讃』現世利益讃には、「南無阿弥陀仏をとなふれば 梵王・帝釈帰敬す 諸天善神ことごとく よるひるつねにまもるなり」等と説く。
『御伝鈔』の平太郎の熊野詣の話から、お話を。
このアンケートにも通じる質問がもう一つ。
『本願寺新報』に「いのりのない宗教」と載っていたけれど、よく寺参りをされる方から「祈願」とか「吉日」とのことばを聞くことがある。これをどのように思いますか?との質問が。
聞名講が終わり、広南中学校へと直行。
「広南学園第1回校区内補導及び防犯連絡協議会兼長浜駐在所連絡協議会」
地域の方から、日頃の子どもの様子についていろいろと。
そして、夜は7時から川尻光明寺において、呉東組仏教壮年会連盟総会ならびに研修会。
研修会の御講師は、大阪教区法栄寺前住職 小林顕英師。
暑いなか、ようこそのお参りでした。
7月8日(水)
ここ数日で、境内のソテツから若葉がニョキニョキと。
先日の広島での法要より、「平和の願い」と題して。
ご門主さまのことばと、「終戦50周年全戦没者総追悼法要」の前門さまのことばを。
50周年と70周年。
この時間の隔たりは大きいなぁ。
今日、『新潮』8月号が届く。
水木しげる氏の『出征前手記』が載っているとのこと。
20歳の時に書いた手記が今年5月に書簡を整理していて見つかったそう。
吾を救ふのは道徳か、哲学か、芸術か、基督教か、仏教か、而してまよふた。道徳は死に対して強くなるまでは日月がかゝり、哲学は広すぎる。芸術は死に無関心である。而して基督教か仏教かゞ吾を救と思へり。仏教にせんと思ふ。
20歳の青年が、「将来は語れない時代だ」と、死に向き合い、毎日毎日哲学、芸術、基督教、仏教の本を読みあさり、こころの動きを書き記している。

90%が実話に基づくとされる『総員玉砕せよ!』と併せて購入。
戦争を知らない世代だけど、戦争を知っている方からいろんな形で伝え聞くことは出来るかな。。。