ぶろぐ

専徳寺のぶろぐです。

お寺のこと、地域のことを綴ります。


 

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報恩講法要 第2日目

10月15日(月)

報恩講法要2日目。

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朝席が終わると、明日のお斎(とき)のための準備。
煮染めがどんどん作られる。

昼間は暖かいが、夜になると冷え込んできた。


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今夜は逮夜。

200年前の550回大遠忌の時にお迎えした御絵伝を前に『御伝鈔』も拝読。

 

今日は、親鸞聖人の御生涯を通して、いろんなお話を聞かせていただいたが、最後に出てきたのが七仏通誡偈の話。

諸悪莫作 (もろもろの悪を作すことなく)
衆善奉行 (もろもろの善を行い)
自浄其意 (自らそのこころを浄くす)
是諸仏教 (これがもろもろの仏の教えなり)

お釈迦さまを含む過去の七仏が、共通の教えとして説かれたのがこの偈文。

悪いことはせず、良い行いをし、自分のこころを清く保つ。

それを唐の時代の白楽天が、「こんなことは3歳の子供でもわかるではないか!」というと、禅僧 道林が「3歳の子供でもわかるが、80歳の老人でもできないであろう」とたしなめられた故事を聞かせていただいた。

 

わかっちゃいるけど やめられない (スーダラ節

植木等さんが真宗大谷派の住職であった父から、「親鸞聖人の教えに通じている」といわれ、歌う決心をした話を思い出した。

 

明日の昼席で御満座。
ようこそのお参りでした。

2012年10月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 第1日目

10月14日(日)

今夜から報恩講法要。

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親鸞聖人のご命日が1月16日。
その1月には御正忌報恩講が勤まるが、それまでに各寺院、各家庭で報恩講を取り越してお参りする。
この報恩講を「お取越し」とも呼ぶ。

各家庭でつとめる報恩講を、このあたりでは「通り報恩講」と呼ぶが、それが訛って「とおりぼんこう」とも。

 

専徳寺の報恩講は例年10月14日から16日。

ちなみに大谷本廟では、毎年10月15日、16日の2日間、大谷本廟の報恩講『龍谷会』がおつとめされる。

 

このたびの御講師は、伯父、三原市大和町 明圓寺の内藤良範師。

本願寺の御遠忌での話を聞かせていただく。

 

明日の朝席が終わると、明後日のお斎の準備に。
専徳寺のお斎は、昔から大きな塩むすびと煮染め。

今年も900食が用意される。

明後日、お寺でいただかれる方には、長浜名物の“うどん豆腐”も。

今年は広南小学校2年生が、長浜の郷土料理の学習で見学予定。

 

天気予報では、17日が雨の予報。
16日は大丈夫かな。

 

お誘いあわせてお参りを。

2012年10月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

呉東組親鸞聖人讃仰会 仏教文化講演会

10月13日(土)

広の真光寺にて、呉東組親鸞聖人讃仰会の仏教文化講演会。

講演会に先立って、総会が開かれ、午後2時30分より講演。

 

このたびの御講師は、本願寺派勧学寮頭 徳永一道和上。

講題は『浄土真宗の信心の課題 -聖典英訳をとおして-』

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「ありがとう」を一般的に英訳で“Thank you”としているが、「ありがとう」と「Thank you」は違うのだと。

英語では必ず主語がある。
「私があなたに感謝します」というのが“Thank you”。

日本語の「ありがとう」は、「有難う」。
あなたのされたことは、とても有り難い。
無いことをしていただいたことへの感謝の意。

同じ感謝でも、「私が」の主語が抜ける「ありがとう」に日本人のこころが現れているのだそう。

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また、「ご縁」という言葉も、英語では訳せないのだそう。

日本語と英語、似たようなニュアンスで翻訳されるが、そこには文化の違いが大きく見られる。

 

そして、「信心」。
この言葉を英訳する時、「ゆだねる心」と表すのだそう。

 

今日はたくさんの方がお聴聞してくださった。

ようこそのお参りでした。

 

今週続いた組内の行事も一段落。
明日の夜から専徳寺報恩講。

 

【真光寺本堂の獏】

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2012年10月13日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組仏教壮年会連盟 第2回研修会

10月12日(金)

今夜は7時から広の法謙寺にて、呉東組仏教壮年会連盟の第2回研修会。

年に2度ある研修会、このたびのテーマは、『若手僧侶の話を聴いてみませんか!』。

専徳寺仏教壮年会から6名。全体で74名の参加。

 

若手布教使2名を御講師に迎え、「阿弥陀さまとの出遇い」と題し、お話を聞かせていただく。

一人目は、呉東組で一番若い住職、西光寺の藤瀬和亮師。

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前住職の父が別れの前に、「あんたらのお念仏になる」との言葉を遺されたそう。
亡くなっても、今なお父の願いが「父」としてお念仏に生きているという話。

 

もうお一方は、呉の西岸寺の長岡正信師。

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こちらは母との別れの直前のお話を聞かせていただいた。

 

「阿弥陀さまとの出遇い」

それぞれの話を聞いて、わが身をふり返る。

 

ようこそのご参加でした。

 

 

2012年10月12日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

獏 ~バク~

10月11日(木)

先日9日のおみがきが終わった後、運動会の代休で幼稚園が休みだった次男 蓮を連れて、広島市安佐動物公園へ。

連休明けということもあってか、動物たちはお疲れモード。
みんなのんびりと昼寝中。

そんななか、目を惹いたのが、

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マレーバク。

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動物園の掲示板に、マレーバクはお釈迦さまの乗り物として崇められ、白い部分はお釈迦さまの袈裟がかけられていたからとの説明書きが。

 

帰って調べてみると、仏教国タイではそうなんだそう。

 

ちなみに、夢を食べるといわれる獏(ばく)
この獏は中国の伝説上の霊獣であって、キリンと麒麟が違うように、このバクと獏も本来は違うよう。

お寺でも、この獏の彫刻があるのをよく見かける。
専徳寺の向拝(ごはい)には、獅子の彫刻が施されてあるが、

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ちょうどこの部分に一見ゾウと見間違うような横顔が存在する。

 

専徳寺の本堂に龍や獅子の姿はあるのだが、これまで獏の姿は見たこともないし・・・。

 

と、思っていたら、今日おつとめしていて、ふと目に止まった。

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御本尊、阿弥陀さまの御厨子に!

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牙のあるゾウのような横顔。
これが、獏なのだそう。

 

かの豊臣秀吉も、寝る際には獏の枕を愛用していたとか。
【参考】豊国神社宝物館

ただ、あんな怖い顔した獏の枕。
余計悪い夢を見そうだが・・・。

 

本堂のなかにはいろんな動物の姿が隠れている。

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そんな発見にホッと一息。