専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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10月10日(水)
午後から川尻の光明寺にて、呉東組聞名講の10月例会。
今日は報恩講も行われ、法中方は講で揃えていただいた色衣・五条を着けて『正信偈』のおつとめ。
そのあと、御消息を拝読。
前回は事情により欠席したため、西光寺御住職に司会を代わっていただいたが、今日は私が担当。
なかなか、質問が出ないなか、2つの質問をいただいた。
一つは、秋になると祭礼に参加せざるを得ない状況が生まれたりするが、どうしたものかという質問。
もう一つは、三業惑乱について。
「うちは浄土真宗だから関係ない」というわけにもいかないことも多々ある。
『現世利益和讃』のことを御示談では触れたが、この話は親鸞聖人ご在世の頃からある話。
御伝鈔のなか、熊野詣のことで尋ねてきた平太郎のことを取り上げると良かったかな。
三業惑乱については、知らない方も多かったので、大まかな話をかいつまんでさせてもらった。
約10年ぶりくらいに三業惑乱の話をしたような気がするが、なかなか手短にとは・・・。
何はともあれ、お天気の良いなか、ようこそのお参りでした。
10月10日(水)
今朝、上下の専教寺よりご門徒さんご一行が、日帰りバスツアーで住職とともに専徳寺へ。
讃仏偈をおつとめした後、専徳寺の由来について話をさせていただく。
プロジェクターを使用して話をするのだが、昨夜以前PowerPointで作成した石泉文庫用のものを専徳寺用に作り替えてみた。
ただ、今日話をしながら、もう少し手直しが必要かなと感じる。
この後、一行は音戸の平清盛ドラマ館などへと向かう。
お日柄も良く、何より。
10月9日(火)
今朝9時から「おみがき」。
「おみがき」とは、仏具を磨くこと。
14日からの報恩講にそなえ、1年に一度仏具をピカピカに磨く。
総代・世話係・仏教壮年会・仏教婦人会と、40名を超える方が集まって、ピカピカに磨いていく。
同じ作業をしていても、「こんなもんで良いか」と終わる方、「あ~、ここがもう少し」と終われない方。人それぞれ性格が現れる。
和気あいあいと、1時間半ほどかかって磨き終える。
こうして掃除をさせていただくと、『阿弥陀経』に出てくる周利槃陀伽(周利槃特)が、箒を持ち、毎日「塵を払い、垢を拭わん」と言いながら掃除をし続け、阿羅漢のさとりを得ることが出来た話を思い出す。
これも大きなご縁。
おみがきのお手伝い、ありがとうございました。
10月8日(月)
世のなかは3連休最終日。
小坪地区の報恩講が一段落し、お天気のよい3日間。
今夜は仏教壮年会の例会。
7月座談会、8月納涼会、9月婦人会と共催『ビデオと講演の夕べ』。
今月、久しぶりに通常の例会。そしてお供えしての報恩講。
今日のテーマは、「共命鳥(ぐみょうちょう)」。
先日の広島別院での親鸞聖人750回大遠忌法要・安芸門徒会館落成慶讃法要の記念品にいただいたご門主さまの色紙に書かれた「共命」の文字。
「共命鳥」のことを調べていると、青森のねぶた「鳩摩羅什と共命鳥」に目がとまる。
それから、共命鳥の話をうかがうと、いろんな姿が重なってくる。
どれもどれも、自分が正しい、自分が中心。
台風が来ているときに思うことは、進路がそれて欲しい。
それた方向にいる人もいるのに・・・。
昨日は次男が幼稚園で初めての運動会。
ビデオ片手に応援。
帰ってビデオを見なおすと、映っているのは、よその子そっちのけで自分の子ばかり。
平等、思いやり。
そんな言葉はきれいに忘れて、どこへやら。
そんな自分に気づかせてくれるのが、浄土の鳥、浄土の相、そして阿弥陀仏。
それに気づけば、180度変わることは出来なくても、少しくらい何かが変わるかも。
例会が終わった後、お下がりのお供えをいただく。
今夜はりゅう座流星群が見えるというので、窓を開けて見るのだが、まったく見えず。
明日は朝からおみがき。
みんなできれいに仏具を磨いて、キラキラと輝かせよう。
10月3日(水)
心地よい秋晴れ。
コスモス、彼岸花が咲き、キンモクセイの香りが漂う。
今日お参りした先では、92歳になる女性がベッドで寝たままご縁に。
口からこぼれるお念仏はしっかりと聞かせていただいた。
その女性が今日の最年長なら、最年少は2歳の女の子。
一度、9時半頃伺うと、「娘たちにもご縁に遇わせたいから」といわれ、他所をまわって再び10時過ぎに伺う。
すると、玄関を女の子がお母さんと一緒にお掃除中。
その子は一昨年報恩講でお参りしたとき、生まれて1ヶ月。
お参りに行くまでは大泣きしていたそうだが、お参り中はお母さんに抱かれてスヤスヤと正信偈が子守歌。
そんなことをふと思い出したが、その子が2年も経つと、経本をひろげ、三代そろって一緒にお参り。
親から子、子から孫へ。
稲穂も下がるが、こちらも頭が下がる。
実りあるご縁に感謝。