専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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9月22日(金)
明日いよいよ初めての試み、「おそなえワークショップ」開催。
午後からそのための準備を本堂でしていると、畳の上を何やら黒い虫が歩いている。
コガネムシ?というのは何となく分かったのだけれど、見た目は綺麗な黒光り。
調べてみたら、
「センチコガネ」と。
「センチコガネ」?
調べてびっくりしたのが、「糞虫の一種」と書いてある。
先日の「アレチヌスビトハギ」ではないけど、名前が。。。
そこで、「センチコガネ」の由来は?と思って調べると、
「雪隠黄金虫」
雪が隠れる、、、?っと思いながらすぐに気づく。
「せっちん」ってトイレのこと??と。
でも、糞虫は人間にとって害虫ではなく益虫。
エジプトでは同種のフンコロガシはスカラベといって太陽神扱いだった。
所変われば何とやら。
また、
コガネムシは金持ちだ
金蔵建てた 蔵建てた
コガネムシといえば、この歌をついつい。
野口雨情作詞、中山晋平作曲だと。
何はともあれ、そっと廊下に出すと、あっという間に姿が見えなくなった。
金蔵、蔵建てるとかよりも、願うは御法義繁盛かな。
9月20日(水)
彼岸の入り。
今年は御内陣修復中につき、秋季彼岸会に代わり、初めての試みとして、彼岸の中日に「おそなえワークショップ」を行うことに。
楽心堂本舗の『お供物らくがんキット』を取り寄せ、これを用いてワークショップ。
その準備として、昨日とりあえず住職、坊守が一つずつ作り、お彼岸に合わせて御本尊前にお供え。
今日は午後から総代会。
先日戻ってきた襖絵等を見ていただく。
そして、落雁のお供えも。
今日の議案は、内陣修復、墓地、石泉文庫虫干し等々。
暑い中をありがとうございました。
9月19日(火)
境内に紫色の小さな花が次々と咲き始めた。
萩??
中庭に白い萩は前からあるのだけれど、紫色の萩は境内にはない。
調べてみたら、萩は萩でも〈アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩〉と言う萩だそう。
世の中に“雑草”という草はない。どんな草にだって、ちゃんと名前がついている。
と牧野富太郎氏は仰ったそうだが、〈アレチヌスビトハギ〉と言う名前は。。。
このアレチヌスビトハギは、外来種。
知らないうちに実が服とかにくっついている〈ひっつき虫〉とも呼ばれている植物で、恐らく何かにひっついてきたものがここに根を下ろしたのだろうか。
国立環境研究所侵入生物データベース(https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/81520.html)によると、この植物にはアレロパシーという影響があるらしい。
アレロパシーとは、他の生物の成長を抑える物質を放出したり、動物や微生物を防いだり、引き寄せたりする効果の総称を言うそうで、周りの動植物に影響を及ぼす植物なので、駆除の対象となっているみたい。
と言うことで、実ができる前に何とか処分してしまわないと。
本日、SDGsの目標達成が危機的な状況とニュースで。
また、NHK朝ドラ『らんまん』で神社合祀令。
SDGsの15番目、陸の豊かさを守ろう。
いろいろと考えながら。
9月15日(金)
今日の午後、新調する巻障子を現場で合わせてみたいと。
それと一緒に、修復を終えた襖や仏具類が戻ってきた。
2トントラックが境内に入らないので、山門下の駐車場をお借りして、そこから一つ一つ本堂へ。
梱包された襖が外陣に並べられ、
丁寧に外されて、
はめられた。
絵自体は触らず、破れていた箇所を修復し、痛みのひどかった枠を修復して漆を。
そして引き手に金箔が貼られ金ピカに。
親鸞聖人700回忌記念に、松本俊一氏、村尾時之助氏より御寄贈いただいた襖。
ずっと気にかかっていたものの一つがこのたびきれいに。
巻障子は、並べてみて様子をうかがい、また持ち帰って次は完成の時に。
経切太鼓も綺麗に彩色がされ、戻ってきた。
その他、御絵伝と七高僧が綺麗に表装し直され。
暑い中をありがとうございました。