専徳寺のぶろぐです。
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9月19日(火)
境内に紫色の小さな花が次々と咲き始めた。
萩??
中庭に白い萩は前からあるのだけれど、紫色の萩は境内にはない。
調べてみたら、萩は萩でも〈アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩〉と言う萩だそう。
世の中に“雑草”という草はない。どんな草にだって、ちゃんと名前がついている。
と牧野富太郎氏は仰ったそうだが、〈アレチヌスビトハギ〉と言う名前は。。。
このアレチヌスビトハギは、外来種。
知らないうちに実が服とかにくっついている〈ひっつき虫〉とも呼ばれている植物で、恐らく何かにひっついてきたものがここに根を下ろしたのだろうか。
国立環境研究所侵入生物データベース(https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/81520.html)によると、この植物にはアレロパシーという影響があるらしい。
アレロパシーとは、他の生物の成長を抑える物質を放出したり、動物や微生物を防いだり、引き寄せたりする効果の総称を言うそうで、周りの動植物に影響を及ぼす植物なので、駆除の対象となっているみたい。
と言うことで、実ができる前に何とか処分してしまわないと。
本日、SDGsの目標達成が危機的な状況とニュースで。
また、NHK朝ドラ『らんまん』で神社合祀令。
SDGsの15番目、陸の豊かさを守ろう。
いろいろと考えながら。
9月15日(金)
今日の午後、新調する巻障子を現場で合わせてみたいと。
それと一緒に、修復を終えた襖や仏具類が戻ってきた。
2トントラックが境内に入らないので、山門下の駐車場をお借りして、そこから一つ一つ本堂へ。
梱包された襖が外陣に並べられ、
丁寧に外されて、
はめられた。
絵自体は触らず、破れていた箇所を修復し、痛みのひどかった枠を修復して漆を。
そして引き手に金箔が貼られ金ピカに。
親鸞聖人700回忌記念に、松本俊一氏、村尾時之助氏より御寄贈いただいた襖。
ずっと気にかかっていたものの一つがこのたびきれいに。
巻障子は、並べてみて様子をうかがい、また持ち帰って次は完成の時に。
経切太鼓も綺麗に彩色がされ、戻ってきた。
その他、御絵伝と七高僧が綺麗に表装し直され。
暑い中をありがとうございました。
9月13日(水)
今日も昨日に続いて1日電気工事。
職人さんが2人、本堂の屋根裏、床下、配線のため、残暑厳しい中を上がったり下がったり。
ご苦労さまです。
昭和の大修復まで本堂裏と隣接した保育所があったこともあり、昭和中頃から電気設備の増設 増設であちらこちらにあるため、この際一つに集約していただくことに。
本堂裏にあった古いブレーカー。
これを普段使用する本堂の照明スイッチのすぐ側に移動。
取り除かれた古いブレーカーのところに跡は残っているものの、すっきりと。
そこにチョークで「時計」と書かれた文字が。
これは、外陣にかかる大きな大きな壁時計用。
昭和49年に仏教婦人会より寄贈いただいた時計。
乾電池式ではなく、電気で動いているので、停電になると止まってしまう。
ただ、この時計の合わせ方がさっぱり分からない。
以前は小さな歯車を隙間から少しずらし、時計の針を手動で動かしたりしていたけれど、これもなかなか大変だった。
そこで、ブレーカーをある時間に落とし、次のその時間になってからブレーカーを上げることで調整。
これも今後何とかなれば良いのだけれど。。。
それから今回換えていただくのが、天井の照明機材と扇風機。
扇風機も昭和・平成・令和と動いている昔ながらのNational製。
Panasonicに社名が変わったのがいつ?。。。
創業90年の2008年(平成20年)10月1日に社名変更だそう。
この扇風機は昭和大修復に取り付けられたので、昭和59(1984)年以来39年!
本当に長い間、ご苦労さまでした。
木造のお寺にとって、漏電とか、火災が心配。
ただ、大がかりな改修はこうした機会でないのと出来ないので、このたびの皆さまのご協力により、よくなっていくことにただただ感謝。
とりあえず、配線等が整ったので、次は10月に入ってからいよいよ本堂の内陣及び外陣の照明、扇風機の交換作業に。
次回は1~2週間程度かかる予定。
その間、本堂が使用できないのでご不便をおかけします。
9月12日(火)
前回、集会所・廊下・山門の照明をLEDに。
今日は屋根裏へ上がって内陣照明のための配線など。
余間の廊下の天井板を外して、天井裏への配線作業。
そして、御内陣にLEDの可動式スポットライトが欄間の上に3灯ずつ設置された。
これまでは欄間の下の角に1灯ずつ。
しかもこれがいつからあるのだろうと思うくらい、昔々のレフランプだからとにかく熱かった。。。
照明が変わるだけでずいぶん雰囲気も変わってくるだろうし、夏場の御内陣、少しくらいは。
今朝、境内の水撒きをしていて、菩提樹の葉っぱに何やら姿が。
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まずは写真を撮り、グーグルで画像検索。
すぐに〈カネタタキ(鉦叩)〉の♀と判明。AIってつくづく。
浄土真宗本願寺派では鉦は叩かないけれど、すぐに空也上人像を思い浮かべる。
口から六体の阿弥陀さまが出て、手には鉦を。
境内ではいろんな秋の虫が鳴いているけれど、〈カネタタキ〉という虫を初めて知った。
そして「チッチッチッ・・・」、昼間も聞こえてくるこの声の正体だったとは。
何はともあれ、暑い中をご苦労さまでした。