9月15日(水)
雨が午前中に上がったけれど、ずっと曇り空のせいか、庭から虫たちの声がよく聞こえてくる。
草むらに近づくと、バッタがピョンと。
鮮やかな黄緑色のバッタ。
トノサマバッタ?と思ったけれど、ツチイナゴの幼虫らしい。
涙のように目から流れる黒い帯が付いているのが特徴。
イナゴといえば茶色をイメージしていたのだけれど、このツチイナゴ、成虫になると茶褐色に。
ツチイナゴは、冬を越す虫だそうで、幼虫で過ごす夏はまわりが緑。成虫になる秋から冬は、まわりが枯れた色。
季節に応じて色が変わる。
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夜、聞こえてくる虫の声が、今日は昼間からよく聞こえる。
まだ、ツクツクボウシが鳴いている。
そして、姿は見えないけれど、鈴虫の声も。
鈴虫といえば、法然聖人・親鸞聖人が流罪となった承元の法難。
その発端となったのが、後鳥羽上皇が熊野詣の間に、法然聖人門下の住蓮・安楽が開いた六時礼讃念仏会に宮中の女官たちが密かに参加し、そのまま出家するものもいた。
そのことを後で知った上皇は激怒し、住蓮・安楽は死罪、法然聖人・親鸞聖人は流罪となった。
その時に出家した女官に鈴虫、松虫がいたという。
先日、ご門徒さんより、
鈴虫・松虫のお墓に行ってきました。
広島にあるんですねぇ。
今度、みなさんに鈴虫・松虫の話も聞かせてくださいね。
と言われ、??と思って調べたらすぐに出て来た。
生口島にある光明坊という真言宗泉涌寺派のお寺。
【参考】光明坊|日本伝承大鑑
ここで鈴虫・松虫は亡くなったと伝えられ、法然聖人も立ち寄られたとか。
コロナが落ち着いたら、しまなみ海道を通って、一度お参りしてみたい。