蓑虫

5月17日(火)

今日、久しぶりに鐘楼前の花海棠はなかいどうの葉の裏に、蓑虫みのむしを見つけた。

あまりにも久しぶりだったので、気になって調べてみたら、

日本でよく見られていたミノムシは、〈オオミノガ〉と言う名前。

その〈オオミノガ〉が地方によっては絶滅危惧種になっていると!

 

何故、絶滅危惧種になっているかと言うと、〈ヤドリバエ〉と言う虫が中国大陸より侵入してきたからだと。

〈ヤドリバエ〉は、ミノムシの食べる葉っぱに小さな卵を産み付ける。
ミノムシの幼虫は、そうとは知らずにその葉っぱと一緒に卵を食べてしまう。
すると、その卵がミノムシのお腹の中で孵化し、今度はミノムシを虫食んでいく。

そのヤドリバエが急増したため、ミノムシ〈オオミノガ〉が減少しているそう。

まさに、〈獅子身中の虫〉。。。

何ともこわい話。

 

と、もう一つ。

ミノムシは〈ミノガ〉と言う蛾の幼虫だと言うのは知っていたけれど、〈蛾〉の姿になるのはオスだけなのだと。

メスは、ずっとミノムシのまま。

ミノムシの状態で交尾し、蓑の中で卵を産み、蓑の中で一生を終えていく。

 

知らなかった。

と言うよりも、今日ミノムシを見なかったら、ずっとずっと知らなかったことかも。

あんまり〈蛾〉って好まれない虫だけど、「絶滅」って言葉を聞くと。。。

そうかと言って、絶滅して欲しいって思うような虫はいろいろあるのだけれど。。。

 

あぁ、人間って勝手なものだな。。。