エナガの呼び声

4月30日(日)

ゴールデンウィーク。

その初日、昨日は雨。
夜中の雨で親鸞聖人像側のハナミズキの白い花がかなり散ってしまった。。。

まさに

明日ありと思うこころの仇桜あざざくら
夜半よわに嵐の吹かぬものかは

 

御法事にお参りに来られた方が、「インスタ見てます」と、最近ずっとupしている「今日のエナガ」を。 

毎日のようにエナガの撮影。
と言っても、ただただじっとカメラを構えてボーッと待っている訳ではない。

まずカメラをセッティングしておいてから、メダカに餌を与え、水撒きをし、掃除をし、いろいろと他の作業をしていると、エナガは必ず声で知らせてくれる。

その呼び声をたよりに撮影。

先日より、巣の中から糞をくわえて飛び立つ姿を見かけるので、ヒナがいるのは分かっていたのだけれど、ようやくヒナの姿をはっきりと確認。

 
 
 
 
 
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浄土真宗本願寺派 嶺宿山 専徳寺(@sentokunet)がシェアした投稿

鳥のひなのクチバシが大きくて黄色いのは、信号刺激とか鍵刺激と呼ばれるものらしい。
これは、“動物に一定の本能行動を引き起こす鍵となる刺激のこと”を言うらしく、親鳥が近づくと、ひなは大きく黄色い口を開ける。
その黄色い口を見ると、親が餌をやるための合図となり、やらずにはおれないと、せっせせっせとその大きく開いた黄色い口に餌を運んでいくのだそう。
その黄色がヒナの成長とともに薄れていき、刺激を受けなくなった親は次第に餌を与えなくなり、その後独り立ちしていくことになるのだとか。

親の呼び声に応えてヒナはピヨピヨと口を開けているとばかり思っていたけれど、開けたヒナのその口が親を呼び、その親の口から命のもととなる餌をそのままいただく。

 

甲斐和里子さんの詩、

み仏を よぶわが声は み仏の われをよびます み声なりけり
み仏の み名をとなふる わが声は わが声ながら たふとかりけり

何だかふとこの詩を思いながら、エナガの親子と阿弥陀さまと私。

違ってはいるけれど、それをご縁にただただお念仏。