御正忌報恩講 2日目

1月15日(火)

今日も穏やか。

御正忌報恩講、昨夜に続いて2日目のご縁。
このたびは『阿弥陀経』。

朝席では、「極楽」。
「極楽」の「楽」は、「外楽」「内楽」「法楽楽」の内、「法楽楽」に当たるというお話を中心に。

昼席では、浄土の蓮、浄土の鳥のお話。

そして、夜席の前席では、その続きと倶会一処。
『御伝鈔』をいただいて、後席では、執持名号と六方段。

「共命之鳥」が出てくるので、一昨年の5月に仏教壮年会の例会でみなさんと一緒に折った共命鳥が再び日の目に。

五角形で折り鶴を折ると、頭の2つある共命鳥の出来上がり!

今日は、お逮夜(おたんや)。

これまでお逮夜には、婦人会の方にもお手伝いいただいて、おぜんざいの接待を行ってきた。
でも、今の時代、健康・食に対して、昔とは違ったいろんなことを聞くように。
特に糖分に関しては。。。

そんなこともあり、今年から夜におぜんざいを振る舞うことを辞めて、違った形をとることになった。

そこで、このたび、丸西宗教織物(坊守のお里)が手がけた京六條おやきもちをおみやげに。

今日京都から届いた、小豆のあんこが入ったおやきもち。
パッケージもシンプルなので、

その上からシールを貼って、専徳寺オリジナルの「御正忌報恩講」特製おやきもちが完成。

これだったら、持ち帰って、食べられない方はどなたかにプレゼントしていただけるかな。

※ちょっと焼いて温めて食べると、より美味しくいただけます。

ようこそのお参りでした。

2019年1月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

小坪説教所 御正忌報恩講(1)

1月10日(木)

今朝は冷え込んだ。

いよいよ平成最後の御正忌報恩講のご縁が始まった。

今日から小坪説教所にて、昼席、夜席、明日の朝席まで3席のご縁。

このたびは、

『仏説阿弥陀経』より。

今日は序分に出てくる十六羅漢など、いろんな登場人物のお話から。

今朝、準備をしながらNHKの「あさイチ」を見ていたら、災害後の呉のリポートが。
昼席が終わってから、小坪説教所近くの災害被害の大きかったところを久しぶりに訪れた。

自己負担で撤去されたお宅もあるけど、

まだまだ時間はかかりそう。。。

寒い中をようこそのお参りでした。
明日も暖かくしてお参りを。

2019年1月10日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会・仏教婦人会法座 3日目

12月5日(水)

今朝、今年最後の法座も御満座。

雨上がりの暖かい朝。
12月なのに、蚊の姿も。

この暖かさは、エルニーニョ現象らしい。
異常気象。
何が異常で何が正常か分からなくなってくる。

それでも、雨でほとんど銀杏が落ち、7日の仏教壮年会の境内清掃に間に合った。

今朝の席では、村上志染の『水馬(みずすまし)』の詩を紹介してくださった。

方一尺の天地 水馬しきりに 円を描ける
汝 何処より来たりて 何処へ往かんとするか
ヘイ 忙しゅうおましてな

師走。

何かと忙しい、忙しいと心を亡くし、大切なことを忘れているなぁ。

 

ようこそのお参りでした。

 

法座が終わり、午前中報恩講参り。
そして、お昼前、このたびの豪雨災害で1階が土砂で埋まり、全壊被害となったご門徒さんが御本尊を持ってお参りに。

被害に遭ったお宅は、普段は住んでおらず、時々畑仕事をするために帰って来られた時に寝泊まりされている御実家。

お参りした後、お話を伺うと、土砂が1階に流れ込んだ勢いで仏壇が倒れ、倒れた拍子に仏壇の扉が閉まったようで、倒れたお仏壇の中には土砂が入らず、御本尊は無事だったとか。

その御本尊とお仏壇の上にかかっていた遺影だけを持ち帰り、11月下旬にその家屋を取り壊して、ようやく落ち着いたからとお参りに。

 

災害から5ヶ月。
これで、このたびの災害で全壊扱いとなったご門徒さん、みなさん御本尊を持ってお参りに来てくださったことに。

何とも有り難い。

 

午後から広島別院で「御同朋の社会をめざす運動」安芸教区委員会。

方一尺の天地 水馬しきりに 円を描ける
汝 何処より来たりて 何処へ往かんとするか
ヘイ 忙しゅうおましてな

そこで、またこの言葉をふと。

 

 

 

 

2018年12月5日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会・仏教婦人会法座 2日目

12月4日(火)

雨が上がり、霧。暖かい朝。

昨日に続いて、仏教壮年会・仏教婦人会法座。

朝席では、

「きっとそうだろう」
「きっとそうに違いない」

そんなふうに思い込んで、相手を理解しようとせず、自分勝手な姿で過ごしていませんか?

そんな私だから、阿弥陀さまが願い続けてくださっているとの話より。

 

昼席では、朝席に続いて、一方的にしか見れない私の姿より。

「阿弥陀さまは寝ずの番」

のお話。

小さな子どもに、「寝ずの番」なんてことを言っても伝わらないかも知れないけれど、このような言葉のない環境に育った人は、その後もご縁にあうこともできない。

「まんまんちゃん」

「ほとけさま」

そして、

「お浄土」

小さな頃からこの名前を聞き、口に出すから、ご縁に出遇ってその意味を。

 

昼席が終わった後、しばらく青空が広がっていたけれど、夕方にかけてまた雨。

庭の銀杏も紅葉もすっかり散ってしまった。

 

そして夜席。

杉山平一の『生』という詩を紹介してくださった。

   生

ものを取りに部屋へ入って
何を取りにきたかを忘れて
もどることがある
もどる途中で
ハタと思い出すことがあるが
その時はすばらしい

身体が先にこの世へ出てきてしまったのである
その用事は何であったか
いつの日か思いあたるときのある人は
幸福である
思いだせぬまま
僕はすごすごあの世へもどる

この世に生まれ、その用事を知らぬまま、迷いの中にいるままなのか、それとも迷いの世界を抜け出すのか。

その用事を知るご縁を。

 

ようこそのお参りでした。

 

2018年12月4日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会・仏教婦人会法座 1日目

12月3日(月)

夜席から今年最後の法座『仏教壮年会・仏教婦人会法座』。

昨年までそれぞれにしていた法座も、諸事情により今年から共催で。

御講師は、呉本通 明円寺の竹田嘉円師。

私たちの世界は、一方的な見方。
どっちでもいいと思うようなことでも、どちらかに固執し、そこから対立が生まれてくるとの話より。

うなずいて聞きながらも、次の瞬間元通り。

だから、願い続けてくださる阿弥陀さまの願いが。

 

足もとの悪い中、ようこそのお参りでした。

 

ところで、今日、今年の流行語大賞が発表された。

大賞は、「そだねー」。

これだけ聞くと何のことやら。
でも、この言葉を聞くと、平昌オリンピックのカーリング女子のことを思い出す。
失礼ながら、あ~、それって今年のこと??と思いながら。。。

今日、広南中学校3年生がひろしんビックウェーブでカーリング体験。

TSSの満点ママの中継でも紹介され、そこにはもくりんさんの姿も。

広島県カーリング協会Twitterより。

お互いを認めあう世界に。

 

2018年12月3日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 3日目

10月16日(火)

青空の広がる良いお天気に。

今日も引き続いて報恩講法要。

朝席では、正信偈のおつとめに続いて、『正信偈』のお話より。

覩見諸仏浄土因

ただ眺めるだけでなく、つぶさにご覧になられ、動いて見られている仏さまのお味わい。

 

そして、昼席で御満座。

天井の扇風機を少し回すほどの陽気に。

今年も善通寺御住職を導師に、住蓮寺・広真光寺・浄円寺・呉専徳寺の御住職に御出勤いただいてのおつとめ。

おつとめの後は、

如来の作願をたづぬれば
 苦悩の有情を捨てずして
 回向を首としたまひて
 大悲心をば成就せり

のご和讃よりのお味わい。

最後に、癌で亡くなられた中島みどりさんの手記より、『大悲の親にいだかれて』を紹介してくださったので、ご紹介。

大悲の親とは、いったい誰のことかと思いますね。
そのお方はね、阿弥陀如来さまのことです。
お母さんは、幼い頃より死に対しての不安がありました。
ひとりぼっちになるのがこわかったのです。
死んでしまったらひとりぼっちになってしまうと思っていたのです。
愛する人たちと、死んでしまったら二度と会うことはできないのだと思っていたのです。
だから、とてもさみしくて、やりきれない悲しさで一杯でした。

でもね、お母さんのお母さんがね、「心配はいらないよ、お寺にお参りして聞かせていただければ、きっと解決できるよ」と教えてくれたの。
だから、お母さんは必死でお寺にお参りしたわ。
でもね、わかろうとすればするほど、わからなくなるの、聞けば聞くほどわからなくなる気がして、お母さんも大学生ぐらいまでは、ありがたいとか、守られているとか、思ったことはないし、まして、安心などできようもなかった。
だから、いつも不安はつきまとっていた。

でもね、あるとき、ふと胸が熱くなるほどありがたいなーって思ったことがあったの。
お寺にお参りして聴聞に遇っていたときだったと思います。
そして、とめどもなく涙があふれて私自身のおろかさと、この身の幸せを感じたことでした。
このとき、私ははじめて、ありがたい、もったいない大悲の親に、いだかれているのだなと思うことができたのです。
その気持ちは幼き頃、仏壇の中にあった親鸞聖人の『御一代記』を読んで涙し、感動したときのよろこびにも似ていました。

お母さんの心の師は、親鸞聖人でした。
この親鸞さまの本がご縁で真実の親さまに遇うことができました。
ありがたいことです。
こうして病気になっても少しもさみしくありません。
仏さまと二人づれと思えば生も死もなくなります。
苦しいときも、痛いときも、楽なときも、いつでも一緒の阿弥陀さま。ついつい口から“なもあみだぶつ”と出てくださいます。
心配するな、ここにいるよ、といつも声をかけてくださいます。
ありがたいことです。

お母さんの目は、凡夫の目だから、仏さまを見ることはとうていできませんけど、仏さまはいつも離れず、つきそって守ってくださっているのです。
それは、お母さんだけでなく、夏美や洋生はもちろんのこと、すべての人たちのことを、わが子のように大切に思ってくださっているのです。
だから、夏美も洋生もどうか手を合わせる子になってください。
お仏壇に、お寺にお参りしてくれるような人になってください。
そして、あなたたちが精一杯生きて、この世が終わったら母の待つ、お浄土に生まれてきてくださいね。
また会える世界があるということは幸せなことです。
この世でどんなにつらいことがおこっても、がんばってのりきれるでしょう。
死んでしまったらおしまいと考えるのはあまりにもさみしすぎますね。
死ぬのではなく、生まれてゆく世界があるのです。
愛する人と会える世界があるのです。
それがわかると安心してこの世を生きていけるでしょう。
夏美、洋生、どうか安心してこの世を渡ってください。
母はいつでも、あなたたち二人の心の中に生きつづけています。
さみしいとき、かなしいときは“なもあみだぶつ”ととなえてください。
お母さんはいつでも一緒です。

おかげさまで御満座。
ようこそのお参りでした。

2018年10月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 2日目

10月15日(月)

今日も青空の広がる良いお天気に。

今朝は、広南小学校の読み聞かせの日。

一昨日、文化活動発表会を終えた広南中学校の生徒たちが、代休にもかかわらず、読み聞かせに。

3年前より、中学校の代休の日にボランティアを募集するようになって、ずっと参加してくれている。

前回7月9日に11名も申し込んでくれていたのに、豪雨災害で休校となり、このたびが今年度初めて。

10名の生徒がしてくれたそう。

 

朝席では、誕生の意味から。

「誕生」の「誕」という字の意味は、何と!
”うそ・いつわり”という意味だそう。

めでたい、めでたいと言ってるけれど、実は。。。

「世間虚仮・唯仏是真」

でも、その人間世界に生まれてくることは何とも大変なこと。

覚如上人は『報恩講私記』で、

弟子四禅の線の端に、たまたま南浮人身の針を貫き、曠海の浪の上に、まれに西土仏教の査に遇へり。

天から垂らした糸の先が、針の穴を通るくらい人間に生まれることが難しい。そんな中を生まれてきて、このみ教えに遇えたと。

「いのち」ってありがたい。

 

昼席では、『阿弥陀経』のおつとめのあと、『阿弥陀経』のお話を。

そのお話を聞きながら、昨日の御法事のことをふと思い出す。

呉のとあるホテルで法事を終えて、エレベーターへ案内してくださったホテルの方が、


こうした御法事では、「きーみょーむりょーじゅにょらい」というのはしないのですか?


『阿弥陀経』はお釈迦さまの説かれたお経、『正信偈』は親鸞聖人のお書きになったもの。
お寺さんによっては、みなさんと一緒にとなえたいからと、『正信偈』をとなえる方もおられるみたいですよ。

と、そんなことを。

 

夜席は前半は「報恩」のお話と、後半は『御伝鈔』より。

『御伝鈔』上巻の第四段に描かれる、白衲(びゃくのう)の袈裟を着け、白蓮華(びゃくれんげ)に端座(たんざ)される救世菩薩のお話を。

「恩返し」と「恩に報いる」

今夜はその言葉を味わいながら。

明日で御満座。

ようこそのお参りでした。

2018年10月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 1日目

10月14日(日)

今朝の中国新聞朝刊、呉・東広島版に、

昨日の広南中学校 文化活動発表会 創作劇の記事。

 

そして、今日の夜席から報恩講法要。

このたびの御講師は、五日市 正覚寺の瀧渕良孝師。

最近、NHKの『チコちゃんに叱られる!』という番組が話題に。

何気ない質問にも、答えられないでいると、「ボーッと生きてんじゃねえよ!」と5歳のチコちゃんに叱られる。

ホントに、聞かれてみて、初めて「は~」と聞くことばかり。

お内陣のお荘厳にも一つ一つ意味があるとの話から。

輪灯にある花は?

菊・・・?

浄土真宗本願寺派では菊の輪灯。

「どうして?」

浄土真宗は、「きく」教えよと。

 

それから、欄間に見られる唐獅子牡丹。

これは、百獣の王である獅子と、花の王である牡丹。

百獣の王である獅子でさえも怖れるものがある。それは、獅子身中の虫。
でも、その虫は、牡丹の花からしたたり落ちる夜露にあたると死ぬのだそう。
それで、獅子は安住の地、牡丹の花の下で休むことに。

私たちにとっての獅子身中の虫は?

心にある煩悩。

私たちにとっての安住の地がここだよとお示しに。

 

ようこそのお参りでした。

 

 

2018年10月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 3日目

9月28日(金)

今朝は秋晴れ。

暑さ寒さも彼岸まで
朝方、ひんやり。

今朝の席で御満座。

今朝は阿弥陀さまの願い(ご本願)を正信偈より。

1億数えるのに、休むことなく1秒に1カウントしても何と3年2ヶ月ほどかかるんだそう。
「きゅうせんきゅうひゃくきゅうじゅうきゅうまん、きゅうせんきゅうひゃくきゅうじゅうきゅう」なんて数えてたら、とんでもないけど。。。

億でそれだから、「五劫思惟」の時間がどれだけかかることか。

簡単に救いようのない私がそこにいたのだなぁ。

その救いようのない私を南無阿弥陀仏ひとつで。

 

ようこそのお参りでした。

 

法座のあと、先日虫干しした石泉文庫の蔵書を戻す。

 

石泉文庫までの道は細い。

細いからなかなか運ぶのが大変。

そして、石泉文庫の蔵の二階にバケツリレーのように上げて収める。

みなさんのおかげで、思ったよりも早く終了。

今年も大切な行事が一つ無事終わった。

ありがとうございました。

 

昨日、クレアラインが復旧。

そして、長浜峠もいよいよ? 

週末、また台風が来るそうなので、どなたさまも気をつけて。

 

秋季彼岸会 2日目

9月27日(木)

昨夜に続いて、秋季彼岸会。

朝席は、源信僧都のお話より。

人道を明かさば、略して三の相あり。 つまびらかに観察すべし。
一には不浄の相、二には苦の相、三には無常の相なり。

人には、不浄・苦・無常が。

そのありのままの姿が阿弥陀さまの眼差しで知らされるとのお味わい。

 

昼席では、彼岸にちなんで、お浄土の話。

天国とお浄土の違いって?

天国はどこ?と聞かれると、ふと上を仰ぐ。
お浄土(お彼岸)は?
西の彼方?

息が途絶えた瞬間、すっと受けとめてくださるのが阿弥陀さまであり、そこがお浄土とのお味わい。

 

夜席は、朝席の続き。

四苦八苦。

生・老・病・死・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦

死を迎える間際までずっと苦悩の中。

そんな私たちを十劫の昔からずっと待ってくださっているお方が阿弥陀さま。

 

便利な時代で待つことが出来なくなってしまった現代人。

「待つ」

これを知ることも大事だなと。

 

ようこそのお参りでした。

2018年9月27日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku