仏教婦人会法座 2日目

6月23日(火)

昨日に続いて、朝席・昼席・夜席と仏教婦人会法座。

「いま遇う」ご縁をいろいろと。

 

昼席では、相田みつを氏の『そのうち』を紹介してくださって、ほんとだねぇ。。。と。

そのうち

そのうち お金がたまったら
そのうち 家でも建てたら
そのうち 子どもから手が放れたら
そのうち 仕事が落ちついたら
そのうち 時間のゆとりができたら

そのうち・・・・・・・・・
そのうち・・・・・・・・・
そのうち・・・・・・・・・ と

できない理由を
くりかえしているうちに
結局何もやらなかった
空しい人生の幕がおりて
顔の上に 淋しい墓標が立つ

そのうち そのうち
日が暮れる
いまきたこの道
かえれない

 

ほんとだねぇと思いながらも、すぐに「そのうち そのうち」って。。。

それでも、こうしてご縁に遇い、そんな自分に気づかせていただいていることに、ただただお念仏。

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これまでのいっぱいのおはたらきがこの今に届いてる。

ようこそのお参りでした。

2015年6月23日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教婦人会法座 1日目

6月22日(月)

夜席から仏教婦人会法座。

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夏用の蓮の柄の打敷を掛け、境内にも蓮を。

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こちらは火花。

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そして、桃一重蓮。

週末あたりに咲くかな。。。

 

このたびの御講師は、

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安浦 信楽寺の広幡康祐師。

 

「法をよりどころとした歩みを」とのお話。

歴史に学ぶことも大切ではあるけれど、立ち位置によって良くも悪くもなることは、どの世界にもよくある話。

来週末に行われる法要を前に、いま一度。

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ようこそのお参りでした。

明日もお誘いあわせてお参りを。

2015年6月22日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

永代経法要 3日目

5月27日(水)

朝席で御満座。

永代経と併せて、前住職の三回忌と前々住職の五十回忌をみなさんと一緒にご縁にあいたい。

いつもは午前7時30分から始まるのを、午前10時からに変更して。

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昨日の夜席が終わった後、御講師部屋で昨日の『蚊が0プロジェクト』の話をしたら、大変興味深く聞いてくださって、今朝のご縁で早速『長浜郷土誌』の巻頭あいさつに触れてくださった。

 山の中腹にある母の墓に詣でるごとに、私はじっと長浜の町を見下ろします。青い静かな港、2つのお寺を中心に波のようにひろがった屋根の光、こんな美しい町が自分の郷土かと思うと、私はしばしうっとりさせられるのです。そして墓地の上がり下がりの狭い急坂と石段の道、家と家が重なり合い、右に左にいくつも分かれ、映画「ペペ・ル・モコ」に出るモロッコの町に似た、怪奇な美しい坂道を、私は、またこよなく愛します。
 この町に黙霖が生まれ、石泉が法を説いた必然性が、この美しさと怪奇さのうちに含まれているかどうか、私にはわかりません。しかし、心の美しい変わり者が生まれ出る必然性は充分ありそうです。そして後に生を受けた私どもが、この二人の美しい変わり者を、あの迷路のような坂道と同じに愛するのも、また不自然ではないと思われます。いや、この二人だけでなく、私ども長浜の子のすべてが美しい変わり者であり、それ故に慈しみあっているのかもしれません。(中略)すぐれた味覚は、著名な料理店でのみ得られるのではなく、至る所の家庭の台所で生み出されているように、すぐれた生命も、有名人のうちにのみ生きていないで、無名の民衆の生命によってつくられているのです。
 つい最近の数ヶ月に、長浜の民衆は全国に先駆けて、「蚊とハエのいない町」をつくりあげました。民衆の英知と努力のうんだ立派な文化であり、郷土史の上に輝く1ページであります。有名人や権力者を何人出したことよりも、私はこのような民衆の見事な仕事の上に、郷土の誇りを感じます。それは何よりも町の人々全体が美しい変わり者であることを如実に物語っているからです。

これは、当時の松本賢一呉市長の寄せたことば。

「美しい変わり者」

長浜の中にいると、それが「当たり前」になっていることが、実は外から見ると、とっても「有り難い」ことであったりするのだそう。

「土徳」

突然降って湧いたものでなく、昔々から受け継がれてきたご縁がととのったもの。

 

今席では笑いの中に、癌で亡くなられたお子さんと両親の話を聞かせていただき、「幸せ」の意味を改めて。

 

後片付けとか、今日一日のすべてが終わり、夕方、この市長の歩いた坂道を登ってみた。

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久しぶりに登ると、登ってる間は、何とも細くてきつい坂道だなとつくづく思う。

でも、登って振り返り、この長浜の眺めを見た時、この眺めがあるから、ここに墓を建てて登ってきたのだろうな・・・と。

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そして、帰りの下り坂。

この道をこれまでどれだけの人がいろんなことを思い、往来されたのだろう・・・と。

 

誰もが、こんな険しい坂道のない方がいい。面倒なこともなく、楽な方がいい。と、思うだろう。

でも、そこに何の「よころび」を味わうご縁もないかも・・・。

 

永代経法要 と 前住職と前々住職の法事。

暑い中、たくさんのお参り、ありがとうございました。

 

 

5月29日(金) 広南中学校で、科学部(蚊が0PROJECTチーム)発足記念講演が開かれる。

講題『蚊の研究をすすめる君たちへ』

蚊の研究の第一人者 池庄司敏明先生(元東京大学農学部教授)をお招きしての講演。

何と、この方も長浜出身。

興味のある方は14時から15時まで、どうぞご来校を。

 

2015年5月27日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

永代経法要 2日目

5月26日(火)

昨日に引き続き、永代経法要。

今日も笑顔、笑顔のご法話。

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「一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ」

               (中村元 訳『ブッダのことば』)

笑顔は人間と一部の霊長類のみが持つのだそう。

犬や猫が笑っているように見えたりすることもあるけれど、それは笑顔ではない。

それから、人間は共感できる。

でも、最近は笑顔が消え、共感できない時代に・・・。

笑顔とお念仏。伝えていきたいなとのご縁。

 

今日は夕方、広南中学校へ。

科学部(蚊が0(くう)研究プロジェクトチーム)発足式があり、科学部の生徒と科学部顧問の先生、そして3名の地域顧問が参加。

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その地域顧問の一人として出席。

昨年、学園内で始められた蚊が0研究。

今年は地域にもその輪を拡げていこうと。

 

戦後、「蚊やハエのいないまちづくり」に取り組んで、専徳寺前々々坊守の大洲昌子会長のもと、衛生協力会が中心となって行い、成果を上げ、厚生大臣賞をはじめ、いろんな表彰を受け、全国各地より視察に来られた。

その表彰式の前に、蠅供養として法要が営まれている。

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その時の弔辞、

 地上に生存するありとあらゆる生物で、我らに益するものならば、共に生を楽しみたいのは、やまやまなれど、残念ながら君たちハエ族は、ことごとく我らを苦しめ、うるさくたかって不快を与えるばかりでなく、チフス菌、赤痢菌などなどあまたの伝染病を配布して困らせ、危険におとしいれるなど誠に許すべからざる行いをしている。
 どうか、ハエ族よ、我々人間を恨むことなく、ハエ族としてこの世に生を受けたる因果を自覚していただきたい。今後は尊い仏縁に恵まれて、人間に愛されるものに生まれ変わり、再び、相まみえんことを衷心より祈念する。
 きみら二百万のハエ族は、最初の犠牲者だが、我らは今後もハエ族を絶滅させねばならない。願わくばハエ族の霊魂よ。この理由を聞き分け、今日の供養に歓喜して、もって瞑目せよ。
        (長浜郷土誌〈長浜小80周年記念誌〉より)

表現としてはいろいろ思うところもあるけれど、人間、そして蚊やハエ、「いのち」「いきる」ってことを考えさせられる。

 

その時の法要の導師をしているのが、

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前々住職。

明日はその前々住職五〇回忌と、前住職の三回忌を併せておつとめ。

 

どうぞ、お誘いあわせてお参りを。

2015年5月26日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 3日目

4月1日(水)

少し雨のぱらつく朝。

今朝で彼岸会も御満座。

 

今朝の法話の中で、ハシノク王とマツリカ妃の話を聞かせていただいた。

コーサラ国のハシノク王がマツリカ妃に、「世のなかで何が一番いとおしいか」と尋ねたら、「自分が一番いとおしいです」と答えた。また、妃も王に同じことを尋ねると、「自分だ」と答えた。

そこで、その答えでいいのだろうかと、お釈迦さまに尋ねると、「その通りである。いのちあるもの、すべて自分が一番いとおしい。だから、人もまた自分と同じように自分をいとおしいと思っていることに気づかなければならない」とおっしゃられた話。

 

法座が終わり、本堂のカレンダーが4月になっていないことに気づいてめくると、

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「それは私自身」と。

 

今遇っているご縁は、一般論、他人事でなく、私自身のこと。

遠い遠い昔から私を・・・と。

 

ようこそのお参りでした。

2015年4月1日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 2日目

3月31日(火)

朝席は、昨日の夜席に引き続き、正信偈のお話。

昼席、都合により住職がお取り次ぎ。

せっかく正信偈のお話をしていただいているので、一昨年の報恩講にお越しいただいた浅野執持先生の『絵ものがたり 正信偈』を。

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この本、紹介はしていたけれど、中身をみなさんに読み聞かせることはなかったんだと気づく・・・。

朗読させていただくと、大変好評だったよう。

 

昼席が終わり、急いで会合に出席。

帰り道、白岳から小坪へ抜けるつぶ山の花見ドライブ。

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今にも雨が降り出しそう。

 

夜席、ふたたび正信偈のお話。

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御開山聖人のご用意してくださった“地図”との味わい。

ようこそのお参りでした。

 

明日は雨の予報だけれど、朝席の御満座、どうぞお誘いあわせてお参りを。

2015年3月31日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 1日目

3月30日(月)

日中は気温が上がり、桜の花も一気に。

それでも、夜はストーブがまだまだ必要。

今夜より、春季彼岸会。

 

今年は何かと予定が入り、少し遅れた彼岸の法座。

御講師は、呉中通の専徳寺 大洲秀道師。

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このたびは正信偈のご縁。

今日お参りされた多くの方は、小さい頃から家庭にお仏壇があり、正信偈が身近に。

でも、最近はお仏壇はなく、仏教に触れるご縁はないのだけれど、聞きかじったたくさんの情報の中にいる人が多い・・・という話より。

 

いただいたご縁を次の人に。

そう受け継がれてきた大切なご縁。

お彼岸は、亡き人を偲んでお墓参りするだけのご縁ではなく、遺してくれた大切なご縁が私に届いているよと。

 

ようこそのお参りでした。

2015年3月30日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 2日目

1月15日(木)

今日も引き続き、御正忌報恩講。

朝席が8時30分過ぎに終わり、朝食をササッと終えて、9時からのお葬式。

 

その還骨が終わり、寺へ戻ると、お昼のおつとめ中。

いつもはお内陣でおつとめしているが、こうして外陣の後ろでおつとめも良いご縁。

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お逮夜の夜席は、中休みにぜんざいの接待。

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いつもはそのあと、重誓偈をおつとめして、御伝鈔拝読と後席をつとめるところ、このたびは『讃仏偈』のおつとめ。

昼まで雨が降っていたが、夜には星空。

 

星空を眺めながら、光がここに届いてるよとお念仏・・・。

きらめく夜空 星のかげ

 あらしにきえても かくれても

 南無阿弥陀仏 となえれば

 しんらんさまは ともしびを

 わたしのゆくてに かざされる

      (『しんらんさま』より)

 

明日の朝席で御満座。

ようこそのお参りでした。

2015年1月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 1日目

1月14日(水)

例年どおり、1月14日夜席から16日朝席まで御正忌報恩講。

講師も例年どおり住職自ら。

ということもあり、毎年この日は予定を入れずに準備のみと思うのだが、・・・。

 

朝から石泉文庫の防火訓練の打ち合わせ、葬式、帰ってようやく準備へと。

 

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このたびは、先日の小坪説教所の御正忌と同じく『讃仏偈』。

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ただし、テキストに少し手を加えて。

小坪では本願寺の『浄土三部経(現代語訳)』に基づいて作っていたのだが、読んでいて少し引っかかりのあるところがあったので、そこをちょっと修正。

昨日、たまたま見たテレビに、映画の字幕でおなじみの戸田奈津子さんが出ていて、翻訳作業の裏話を。

 

いかに伝えるか。それがなかなか興味深く。

 

また、今日は1月14日。何と、「タロとジロの日」なのだそう。

タロとジロと言えば、南極観測犬。その映画『南極物語』の主演をされたのが高倉健さん。

その映画をご縁に大切にされていた言葉が、このたびの讃仏偈の「我行精進 忍終不悔」との話も交えながら。

 

明日は雨かな?

どうぞ、暖かくしてお参りを。

ようこそのお参りでした。

2015年1月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

白石説教所 報恩講 2日目

12月5日(金)

今朝もずいぶん冷え込んだ。

芸北では雪だそう。

 

今日も引き続き、白石説教所の報恩講。

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朝席が終わり、法事に参り、再び説教所。

講師部屋のこたつの上に、お斎。

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寒い寒い一日だからこそ、こたつに入っての暖かい味噌汁が一段と美味しく。

また、お斎もそれぞれに美味しく。

昨日から準備してくださったみなさま、御馳走さまでした。

 

お昼の席で御満座。

お疲れが出ませんように。

ようこそのお参りでした。

2014年12月5日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku