住蓮寺報恩講

10月27日(木)

昨日と今日の午前中、広古新開(南)地区の報恩講。

それから、午後1時より隣寺の住蓮寺報恩講の御満座に。

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本来なら浄念寺住職が導師をつとめるが、不在のため、私が代わりをつとめさせていただく。

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今、専徳寺の境内に菊の鉢が並んでいる。
その菊が一斉に咲きだした。

『菊花を詠ず』、住蓮寺で誕生した宇都宮黙霖が20歳で作った漢詩。
ただ、ここでいう菊花は菊の御紋を意味するようだが。

 

その宇都宮黙霖の影響を受けた吉田松陰の話を、一昨日の親鸞聖人鑽仰会で聞かせていただいた。

今では松陰神社として祀られているが、吉田松陰のお母さんは妙好人(熱心な念仏者)

杉滝子。

調べてみると、国立国会図書館のデジタルライブラリーで『婦人の鏡 杉滝子伝』というのがあった。

 

秋の夜長。これからじっくりと読ませていただくことに。

 

2011年10月27日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku

タカを保護

10月24日(月)

昨日の夕方、庭で1羽の鳥がひっくり返っているのを、前坊守(母)が見つけた。

呼ばれて駆けつけてみると、どう見てもタカ。

何か獲物を追って、窓ガラスに激突でもしたのだろうか。

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このあたりでよく見られるタカの仲間は、トビ。

ここ数年よく見かけるようになったミサゴ。

この時期だと、南へ渡っていくサシバなどが思い浮かぶが、どうも違う。

 

ハヤブサだと大きな黒目が特徴。
数年前、広島市内の川沿いを車で通っていると、前を1羽のハヤブサが横切った。
まるで、スローモーションでも見ているかのように、はっきりと目まで見えた。
そのときに見たハヤブサの目とも違う。

 

それで調べてみると、見た目はどうもオオタカに似ている。

環境省のレッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)によると、準絶滅危惧種。

 

ネコがこの鳥を襲おうと近づいていたので、とりあえずダンボール箱に入れて保護することに。

箱を持って近づくと、

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羽を広げ、タカ特有の鳴き声で威嚇。

軍手をはめて、そっと捕まえて箱のなかへ。
その時はじっとしていたが、その後、うつぶせにしようとすると、嫌がって指を捕まれた。
鋭い爪が軍手に引っかかる。
それで、ずっと仰向けのまま。

どうも、羽を痛めているようだったが、意識はしっかりと。

 

日曜日の夕方とあって、どこにも連絡の取りようがないため、一晩様子を見てみることに。

 

一夜明け、タカの意識がはっきりとしていたので、長浜小学校へ箱に入れたまま持っていく。

市や県に連絡をとって保護してもらうことも考えたが、せっかくの機会である。

ご迷惑かなとも思ったが、こんなことはめったにない。

 

校長室へ持っていくと、こころよく引き受けてくださった。

 

夕方、校長先生から電話をいただいた。

 

このタカを全校生徒に見せたこと。
そして市を通し、県に引き渡したということ。

そして、このタカはオオタカではなく、ハイタカではないかということ。

そんなことを報告していただいた。

 

このハイタカもオオタカと同様、準絶滅危惧種である。

 

タカにとっては住みにくい地球になっているから、こんなことになってしまったのだろう。

このタカを通して、自然・環境、そしていのち。
そんなことを考えるきっかけになってくれればと思う。

 

ふれあいまつり ~ありがとう~

10月16日(日)

今日は朝から長浜小学校のふれあいまつり。

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午前中は参観日。

昼食はPTAがお弁当やうどん、焼き鳥、イカ焼き、フライドポテトなどを準備して販売し、親も子も先生も、地域の方々もそれをいただく。

そして、午後からは手品や、PTA主催のいろいろなアトラクションで子どもたちも楽しんだ。

 

今回のふれあいまつりのテーマは「ありがとう」。

来年から小坪小学校と統合で広南小学校となるため、「ありがとう 長浜小学校」。

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そんな思いを込めて、みんなで絵手紙。

 

ありがとう

この感謝の気持ちを表すことばは、『法句経』というお経に説かれるお釈迦さまのことばがはじまりといわれる。

人の生を受けるは難く、やがて死すべきものの、今いのちあるは有り難し。

人間としてこの世にいのちを授かるのは大変なことだ。
生まれてしまえば、それを当たり前のように生きているけれど。

でも、その授かったいのちも、いつかは死を迎えなければならない。
そのいのちが今こうしてあることは、とても有り難いことなのだ。

ありがたいことが今ここにある。

「ありがとう」の感謝のことばは、「私のいのちにありがとう」から生まれた。

 

今日、絵手紙をはじめて書いた長男が、帰宅後なにやら絵を描き始めた。

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絵手紙がよっぽど楽しかったようで、「春はきれいにありがとう」と、桜の花へ感謝のことば。

今日のふれあいまつりで、ちゃんと「ありがとう」を学んだよう。

 

今日も一日 ありがとう

2011年10月16日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku

小坪地区の褶曲と断層

9月30日(金)

9月最終日。

今日で小坪地区の報恩講が一段落。(臨海・東小坪を除く。)

初日こそ台風が心配されたが、今日も雨が少しぱらついた程度。
おかげで無事終えることが出来た。

この小坪には、『広小坪地区の褶曲(しゅうきょく)と断層』が、呉市の天然記念物に指定されている。

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長浜でも、長浜公園(通称:三角浜)で花崗岩の方状節理というものが見れるのだそう。

広島県立教育センターホームページ

ジュラ紀の地層だそうで、大昔アラメの鼻の専徳寺墓地あたりは海の下だったそう。

昨日もそうだったが、昼前の満潮時、海面がすぐそこまで。

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厳島神社も回廊が冠水したとニュースで聞く。

1年で一番潮位が高くなる時期だそうが、これまでこんなに高くなることはなかった。

また、古代の海へと戻っていくのだろうか・・・と、ふと思う。

2011年9月30日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku

長浜 敬老会

9月19日(月)

今日は敬老の日。

台風接近のニュースのなか、雨も降ることなく、敬老会が行われた。

本堂に舞台が組まれ、長浜自治会主催の敬老会特設会場に。

長寿、金婚式・銀婚式のお祝いの式典があった後、オープニングを長浜小学校の5・6年生の児童による龍神太鼓が披露され、お祝いに花を添える。

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その後はカラオケや舞踊が演じられ、賑やかにみんなでお祝い。
長浜一の長寿は100歳の男性だそう。

御高齢な方もそうかも知れないが、子ども連れにも今の世のなか、なかなか厳しいことがある。
先日、新幹線に乗ったとき、つくづく何て居づらい空間だろうと思ったことか。

そんなとき、こんな言葉を思い出した。

子供しかるな 来た道じゃもの
年寄り笑うな 行く道じゃもの
来た道悔やむな 戻れぬ道じゃ

この言葉は誰の言葉か分からないそうだが、以前法話のなかで聞かせていただいた。

近頃は「おたがいさま」という言葉が消えていっているらしい。

困ったときはおたがいさま。

相手を思うこころ、助けあうこころ、そんな言葉が日本語には存在する。

今日は、地元の子どもたちが地元の先輩たちの前で太鼓の披露。
それを子どもの親たちが見に来たり。

そんなことを通して、いろんな世代の方が顔を合わせ、それぞれにいろんなことを感じるのも大切なことかと。

相手を敬うこころ、思いやるこころを大切に。

防火管理講習 2日目

9月16日(金)

昨日に引き続き、広市民センターにて防火管理講習を受講。

午前中は講義を受けた後、隣の東消防署内の防災センターで、消火器の使い方、屋内消火栓の使い方などを講習。

午後から防火管理・消防計画の作成などを学び、最後に効果測定(テスト)。
そして、無事「修了証」をいただき、甲種防火管理者の資格を得たことに。

講習で、顔見知りの葬儀社の方と一緒になり、声をかけられた。

「幼稚園とかされてなくても、資格がいるんですね?」と。

寺院は「非特定防火対象物」と呼ばれ、収容人員が50名以上の場合、防火管理が義務づけられている。

建物(防火対象物)の所有者や賃貸人を管理権原者(かんりけんげんしゃ)と呼び、店舗や事業所、会社などでは、社長や店長がその管理権原者に当たる。

その管理権原者は、防火管理者を選任し、防火管理に必要な業務をさせなければならないと消防法に定められている。

会社などでは、総務課などがこの業務に当たるのであろうか。

一寺院の場合、住職が管理権原者であり、自ら防火管理者にも当たらなければならないのが実状。

今日、その資格をいただいて、これから消防署へ選任届出書と消防計画届出書を出さなければならない。

何とか、報恩講が始まるまでに計画書を作成しなければ!

それから、今日本願寺より『安穏』第9号が届いた。
また、近々報恩講法要の案内と一緒に配っていただくことになるだろう。

昼から雨が降り出した。
この一雨ごとに秋が近づいてくるのだろうか。
来週から報恩講参り(お取越)を開始。

今シーズンこそ喉を痛めることなく、無事おつとめしたいもの。
これも大切なのは自己管理。

2011年9月16日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku

防火管理講習 1日目

9月15日(木)

今日から2日間、広市民センターにて防火管理講習を受講。

お寺は消防法により、防火管理が義務づけられている。

映画館や飲食店、百貨店・ホテル・病院などで収容人員が30名以上の建物は「特定防火対象物」、学校や博物館、寺院・神社・教会などで収容人員が50名以上の建物は「非特定防火対象物」と区分されて防火管理の対象となり、防火管理者の資格をもったものを選任しなければならない。

これまでは前住職の父が防火管理者として、計画書や報告書を提出してきたが、このたび防火管理講習を受けて甲種防火管理者の資格を取ることに。

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年に数回しかない講習会。
このたびは定員150名の講習会に83名の受講者。

朝9時20分から受付で、10時から4時30分まで講習。
久々に長時間の講習。
睡魔と戦いながら、なかなか大変ではあったが、いろいろと勉強になった。

明日は実技などを含め、丸一日講習。

今年は東日本大震災や台風12号による大きな災害が相次いだ。
専徳寺も避難場所に指定されているので、防火管理はしっかりとしておかなければ。
防災意識をもつことの大切さを学ばせていただいた。

2011年9月15日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku

アダプト制度

9月5日(月)

先日、長浜から広へと向かう道路(県道249号線)で、見慣れない看板が設置された。

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広島県アダプト制度

「アダプト」とは、養子縁組という意味だそう。

住民や企業などの団体が、道路や河川などのゴミ清掃や植栽をボランティアで行い、道路や河川などを我が子のように面倒見ていく活動を「アダプト制度」というらしい。

   広島県ホームページより

マイロード(私の道)

それぞれが私の道と思い、大切にしていきましょう。
それが私たちの道、そしてみんなの道へとひろがれば、もっと良いですね。

 

2011年9月5日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku

親鸞展 ~福屋八丁堀店~

8月22日(月)

昨日の午前中、呉市に大雨洪水警報。
本堂の廊下がびしょ濡れになるほど。

今日は雨も上がり、午後から広島市中区 福屋八丁堀店で開催中の『親鸞展』に。

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8月18日(木)から開催されているが、3日で入場者が1万人に達したそう。

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今日もたくさんの方が訪れていた。

親鸞聖人の90年の生涯を、これまであった展示方法と違った見せ方をしていたのが印象的だった。

これまで見てきたのは本願寺をはじめ、寺が中心となって企画展示したもの。
このたびは、五木寛之さんが『中国新聞』をはじめ、44の地方新聞に連載している小説『親鸞』を記念しての新聞社主催の特別企画展となっている。

故 手塚治虫さんがイタリアの国営放送からの依頼で『聖書物語』を製作したことがある。
その依頼が来た時、クリスチャンではない手塚さんは戸惑ったそう。どうして私が?と。
そのわけを尋ねたら、クリスチャンが作ると、どうしても美化して作ってしまう。そんなこともあって手塚さんに白羽の矢が立ったのだそう。

信仰のなかから見ると、どうしても「聖人」、「御開山」と仰いで見てしまう。
同じ目線に立つことがなかなかできない。
でも、この企画は人間親鸞。
弟子を一人も持たず、すべては御同行・御同朋と同じ目線に立たれ、寄り添われた90年の生涯。

出口を出ると、たくさんのグッズや書籍が売られていた。

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中でも目をひくのが海洋堂というフィギュアの最大手が手がけた公式フィギュア。

展示してあった平成の親鸞像をモデルとして造られたもの。

一昨年開かれた阿修羅展では、この海洋堂の「阿修羅像」フィギュアが好評ですぐに売り切れたとか。

このたびは、長期間いろんなところで開催されるので、売り切れることはなさそうだが、このフィギュアがどのくらい売れるものだろう。

ちなみに価格は3,150円。

「親鸞展」は8月30日(火)まで開催中。

 

盆の花

8月16日(火)

咲いた 咲いた 盆の花

花は花でも、色とりどりの盆灯籠。

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今年もたくさんの盆灯籠が立てられた。

安芸の国の風物詩となったこの盆灯籠。
コンビニをはじめ、いたるところに並んでいる。

そのはじまりは、江戸時代。
亡くなった娘のために石灯籠を立ててやりたいと思った父親が、そのお金がなかったため、竹をそいで紙を貼り、それを灯籠として供えたことにはじまるといわれる。
(『浄土真宗 仏事あれこれ小百科 ―本願寺派安芸教区―』より)

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初盆は白い灯籠。
これも本来決まりはないが、いつの頃かそんな風に。

日本全国、その地方によってお盆の迎え方にはいろいろあるが、なかなか普段手を合わせることがなくなってきたこの時代に、せめてお盆・お彼岸、ご縁にあって欲しい。

お盆も今日で一段落。
盂蘭盆会法座が18日の夜席から。

それで今夜はもう一つの花が咲いた。

花火。

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夏といえば花火。
今年は震災の影響で関東を中心に花火大会が中止されたとか、被災地で復興を願って花火大会が行われたとか、花火が注目された。

ただ、この花火業界もなかなか厳しいらしい。
線香花火も中国製におされ、三河・北九州・信州といった線香花火の産地から一度は姿を消したそう。
それでも、再び復活。

そんな日本の花火を少しでも応援しようと、今年は国産線香花火をお取り寄せ。

値段の安さでは到底輸入品にはかなわないが、そこは職人の技。

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でも、子どもたちには線香花火よりも派手な花火の方が好まれる・・・。

また今度ゆっくりと楽しみたい。