専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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5月1日(日)
世の中、ゴールデンウィーク。
今日5月1日、フランスでは《すずらんの日》と呼ばれ、大切な人にすずらんを贈るのだそう。
本堂前のクロガネモチの根元にひっそりと咲くすずらんも今が見頃。
翁草はすでに花が終わり、花火のような穂から綿毛が出て来た。
丁字草も咲き始め、
牡丹《島根長寿楽》に続いて、今度は《鎌田藤》が開花。
薄墨桜のまわりはいろいろな植物が根付いて、緑豊かに。
手前にある小手毬は、先日の雨にも負けず、今が花盛り。
緑が豊かになり、並天道があちこちに。
コロナ前には何もなく、ただただ照り返しで眩しかった場所に、この2年で緑が増え、影が増え、虫が来て、鳥が来る。
後はマスクを外してお参り出来るようになると、ここで香を楽しめるようになるといいなぁと。
今夜は宝徳寺にて法中会。
年度初めと言うこともあって、いろいろと。
4月28日(木)
今日は快晴。
朝、牡丹が一輪開花。
境内に花を迎えようと、先日牡丹の鉢植えを二種類購入。
その内の一つ、“島根長寿楽”と言う牡丹が開花。
牡丹はお寺の欄間やふすま絵、いろんなところに描かれている。
また、その牡丹とともに描かれるのが唐獅子。
「唐獅子牡丹」と言えば、高倉健さんの映画の影響もあってか、任侠の世界をイメージ。
でも、これはお経に説かれている話に由来。
百獣の王である獅子は、怖いものなしではあるが、唯一怖いものがあった。
それは、自分の体内に寄生している虫。
それによって命を奪われてしまう。
これは『阿弥陀経』の翻訳者としても知られる摩鳩羅什が訳した『梵網経』に、「獅子身中の虫」と、仏教徒でありながら仏教に害をなすものの譬えとして出てくる。
これを転じて、恩を受けた者に仇で報いることの譬えとして、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも知られる『吾妻鏡』にも引用されているとか。
ただ、その寄生虫にも、怖いものがあった。
その寄生虫は、牡丹の夜露に当たると死んでしまうのだそう。
そこで獅子は夜露を垂れる牡丹の下で安心して眠ることが出来ると言う話から、唐獅子と牡丹が一緒に描かれ、「獅子身中の虫」「唐獅子牡丹」と言った言葉が広まったとか。
安住の地
私にとっての安住の地。
それがここですよと、教えてくださっている牡丹の花。
今日は午後から広南中学校の参観日・PTA総会。
久しぶりの参観と言うか、去年は一度もなかったので、次男が中学に入ってから初めての参観?
そこで何と!
英語の授業で今日はシンガポールのマーライオンの話。
牡丹と言えば、やっぱり獅子なのかな。
4月25日(月)
今日は晴れ。
朝から昨日倒木した石泉文庫の黒鉄黐の撤去作業が始まった。
道を塞いだ黒鉄黐。
ここはとにかく細い道なので、チェンソーで細かく切り分け、猫車に載せて60メートルほど離れた下のトラックまで細い坂道を下りる作業しかなく。。。
それでも、お昼過ぎにはかなり進んで、
今日はここまで解体。
大変な作業、ありがとうございました。
解体工事の後、夕方
明日は雨の予報なので、こちらの塀にブルーシートをかけていただいた。
こちらもありがとうございました。
黒鉄黐の全体が写った写真がなかったか、探してみたら、
昨年11月に撮っていた。
明日ありと 思ふ心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは
いつ、何があるか分からないから、記録できるものはマメにしておかないと。
4月24日(日)
今朝7時過ぎ、総代さんが、
「石泉文庫のクロガネモチが倒れました!」と。
小雨降るなか、石泉文庫に向かうと、
大きな巨木が道を塞いでる。。。
反対側にまわって、
石泉文庫の敷地内から見ると、前の民家の屋根を直撃。
石泉文庫の隣に住んでおられる方が、朝6時半頃、雷でも落ちたのかと思って目を覚まし、外を見ると煙は上がってなかったけれど、まさかこんな姿にと。
そこで、どうしたらいいのか分からず、とりあえず総代さんに連絡してくださった。
屋根を直撃した民家に住んでいた方は2階でお休みになっておられたそうで、人的被害がなく、ホッと。
また、昨日の午前中、総代さん方が石泉文庫の草刈りをしてくださった。
倒れたのがその時でなくて良かったと。
「この木はいつ頃からあるんでしょうねぇ」と話題になってたそう。
屋根に穴が開いてしまっているので、雨の心配もあり、急遽消防署の方にブルーシートを掛けていただく。
倒木は、呉市土木課の方がすぐに来られ、生活道を回復させるために除去してくださることに。
道が細くて重機を入れることが出来ないので、明日から少しずつ切断して撤去するそう。
中が空洞化していたのだけど、外側は鉄のように硬く、とにかく重い。
黒鉄黐って、そこから?
在りし日の黒鉄黐。
夏はここに絡みついた凌霄花のオレンジの花がきれいだったのに。
長浜郵便局の風景印にも。
被害に遭われた方に御見舞申し上げます。
とともに、ずっと石泉文庫を静かに見守ってくれていた黒鉄黐に感謝。