ぶろぐ

専徳寺のぶろぐです。

お寺のこと、地域のことを綴ります。


 

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呉東組法中会

5月2日(日)

ゴールデンウィーク、昨年に続いてステイホーム。

昨年のゴールデンウィークは、非常事態宣言のため、法事の延期や中止が相次いだ。
そんなこともあり、子どもと一緒にガードレールなどペンキ塗りをしてから早1年。

まだまだ先は見えてこないけれど、時間だけは刻々と。。。

 

境内の松の花もただいま伸び盛り。

線香の灰やこぼれて松の花 (与謝蕪村・香世界)

〈松の花〉の季語は晩春だそう。

 

今夜は教法寺にて呉東組法中会。

久しぶりに夜道をバイクで。
帰り道、寒かった。。。

2021年5月2日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

鳩瓦

4月30日(金)

今日は広南中学校、今年度初めての参観日、その前にPTA総会。
1年生、入学式の凜々しい制服姿が約1ヶ月経ってさまになってきた。

参観日は理科の時間。
花の観察。
今年度から導入された生徒一人につき各一台のiPadを使って、写真を撮ったり、ルーペで見たり。

法務のため、さわりをちょっとだけ参観。

 

一昨日から昨日の雨で、境内のヒマラヤスギの住民たちは大丈夫かなと心配だったけど、今朝高層階に住んでるカワラヒワの元気そうな声が聞こえてきた。
低層階に住んでるキジバトは、雨の中でもじっと卵を温め、今日もじっと。

もう2週間ほどになるので、そろそろ孵るかな?

 
 
 
 
 
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そういえば、専徳寺の山門には鳩瓦。

鳩瓦の由来を調べてみたら、

はと三枝さんしれいあり からす反哺はんぽこうあり

という諺があるそう。

ハトは育ててくれた親の恩に報いるために三本下の枝に止まり、カラスは育ててくれた親の恩に報いるために老いた親鳥に口移しで食べさせる。
親孝行の意味があるのだそう。

他にも、キジバトは夕方から朝までメス、朝から夕方までオスが卵を抱いて温める。
そんなところから夫婦和合という意味もあるとか。

ちなみにハトが「平和の象徴」と言うのは、旧約聖書のノアの箱舟に由来。

 「平和の象徴」というと、ハトよりもおりづるをイメージするかな。

 

明日からいよいよ5月。

ペットロス

4月27日(火)

先日、電話で「16年いっしょに過ごしてきたチワワが先月亡くなり、すぐに火葬したけれど、昨年弟を亡くした時よりも悲しみが大きく、1ヶ月経っても辛いので、お寺に参ってお経さんいただいてもよろしいですか?」とお尋ねになられたので、どうぞお参りくださいと今日お参りに。

ペットロス症候群

私がこのペットロスに感心を持ったのが1990年代。
本願寺の宗学院に通っていた頃。
石泉僧叡和上のご縁で、江戸宗学を学んでいた。

江戸時代、本願寺派では三業惑乱という大きな論争が起こった。
その頃、「小児往生」という問題も100年ほど議論された。
その小児往生のことを調べていたときに、大谷派の慧琳著『真宗帯佩記』の「小児往生」に続いて、「畜類葬送之事」と題した一節を読んだ。

ちょうどその頃、アニマルセラピー(アニマルアシステッドセラピー)に興味を持っていろいろ調べていたところ、ペットロスについてテレビのドキュメンタリーが放送されたこともあり、そちらも感心を持って、手当たり次第に本を読んでいくうち、キリスト教文化圏の海外ではペットロスについては宗教が介入することなく、獣医師がケアするケースが多いけれど、日本の生命観は違うので、宗教者にそれを求めたいとの趣旨を目にし、それでペットロスをテーマに論文を。

ペットを六道、三悪道の中の畜生と見るのか、それとも衆生(有情)と見るのか。
はたまた、ペット(愛玩動物)でなく、コンパニオンアニマル(伴侶)。家族の一員とみなしている場合も多いので、それによっても答えは違ってくるし、好きか嫌いかによっても答えが違ってくる。

その答えが違うというところが、この問題を複雑にしてしまう。

ただ、私がお聞かせいただいているのは、阿弥陀さまは十方の衆生をもらさず救うと願いを建ててくださったこと。

 

妙好人 因幡の源左同行は、いくらお聞かせいただいてもさっぱり分からなかったみ教えが、牛の背に草を負わせているときに、

ふいつと分らしてもらったいな。でんや、われが負ふてごせつだけ、これがお他力だわいやあ。あゝ、お親さんの御縁はこゝかいなあ、おらあその時にや、うれしいてやあ。
         (『妙好人 因幡の源左』(柳 宗悦・衣笠一省編)

と、牛をご縁にご信心をいただかれた。

何がご縁となるか分からない。
チワワをご縁に今日お念仏に出遇われたのなら、きっとまたお浄土で。

 

4月22日はアースデイ

4月22日(木)

今日4月22日はアースデイ(Earth Day)。
地球環境について考える日だそう。

地球温暖化、気候変動、ここ数年の災害。。。

今、広南中学校ではSDGs(持続可能な開発目標)に取り組み、全校生徒の胸にはSDGsバッジ。
1年生の次男も一昨日制服の胸にバッジを付けて帰ってきた。

意識する、考える、バッジを胸につけることで生まれてくるのかも。
ちなみに私も輪袈裟にSDGsバッジ(2代目)。

 

庭に水を撒き、花の世話をしたりする中で、ついつい良いもの悪いものを選んでしまう。
例えば雑草とか虫とか。

昨年までなかったのに、今年になってあちらこちらに咲き出したこの花。

何だかかわいらしく、きれいな花だからそのまんま。

それに対して、名も知らぬ雑草は引っこ抜く。

また、今日蓮の鉢に水を足したら、底の方から何だか得体の知れない奇妙な虫のようなものが蠢いて。
なんだ?これはどうしたものか。。。
と、「水中、長い、幼虫」と検索したら、すぐにハナアブの幼虫だと分かる。
害はないそうだが、見た目で気味悪がられることが多いのだと。
なるほど。。。

いずれにしても、良いもの悪いものは〈私〉の都合。
 

一昨日、調べごとをしていて、禅宗にこんな言葉があるのを見つけた。

春色無高下 花枝自短長
(しゅんしょく こうげなく、かし おのずからたんちょう)

江戸時代中期の臨済宗の僧、白隠慧鶴はくいんえかくの『槐安国語かいあんこくご』より。

春の陽気は高いも低いも関係なく、一様に降りそそがれているけれど、花の枝はもとより短いのもあれば長いのもある。この世のものは何もかもすべてが平等というのではなく、違いがあることを受け容れる、これが肝要。

禅における平等の思想を表すことばだそう。

違いがあることを受け容れる。

若冲の動植綵絵どうしょくさいえ
釈迦三尊像3幅とともに30幅の動植物が描かれ、相国寺に奉納された作品。

お釈迦さまのまわりに鳳凰や魚貝、さまざまな爬虫類や虫までが描かれている。
姿・形が違っても、みんないっしょ。

そういうことなんだなぁと、ちょっと地球環境を考える。

 

 

キジバト 抱卵中

4月19日(月)

朝、境内の水撒きや掃除をしていると、ちょっと前からキジバトの姿を見るようになり、最近はヒマラヤスギの枝の間を行ったり来たり。

時折、控えめに鳴く声も聞こえてくるので、この木が気に入ったのかなと。

昨年はこの木にエナガが営巣。

今年はエナガの姿を見ないけど、その代わりカワラヒワを毎日上の方で見かけるので、カワラヒワが営巣しているのかなと思ったら、

今度はキジバト。

夕方、ヒマラヤスギの下に小枝が落ちてたので、ひょっとしてこの上に?
と思って見上げたら、大当たり!
何とエナガが営巣していたところにキジバトが。

 

 
 
 
 
 
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どうぞ、巣立つまでそ~っと。

鏡如上人お手植えのヒマラヤスギ。
ただいま人気物件。

2021年4月19日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku