専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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1月16日(木)
最高気温8℃と気温は低いけれど、風もなく、穏やかな御正忌。
朝席では、「おかげさま」の続き。
昼席は、『御伝鈔』下巻を拝読。
いつも終わるとさっさと片付けてしまうけれど、せっかく綺麗に修復していただいた御絵伝を間近で見ていただくことに。
親鸞聖人550回大遠忌の時に御下附いただいた御絵伝。
200年以上の時を経ても、色あせもなく、綺麗に表装し治された御絵伝にみなさんよろこんで。
お帰りには、お供えのおさがりとして、このたびは最中を。
「南無阿弥陀仏」の最中。
親鸞聖人が好物であったと伝えられる小豆。
その小豆あんの最中を、「南無阿弥陀仏」のお念仏とともに聖人を偲びながらいただいていただけたら。
ようこそのお参りでした。
夕方、広島テレビ(日本テレビ系)のニュース番組”news every.”で、昨年放送された戦争花嫁が再編集されて全国放送。
今年は戦後80年。
世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ。
1月15日(水)
本日朝席より御正忌報恩講。
朝席は先日の小坪説教所の御正忌報恩講で話した「おかげ」の話より。
昼席では『御伝鈔』上巻を拝読。
昨年の御正忌は急遽中止となったため、一昨年の内陣修復後、初めての御正忌報恩講。
内陣修復と一緒にボロボロになっていた御絵伝も綺麗に修復していただいたので、昨年の夜席で『御伝鈔』を最初から最後まで拝読させていただこうと準備はしていた。
夜席なので、外陣を暗くしてプロジェクターで字幕のように文字を映してと、準備だけはしていたけれど、夜席を取りやめたため、このたび昼席に『御伝鈔』を拝読することに。
すると、外陣が明るくプロジェクターを用いるには。。。と、いろいろと思案した結果、
これ!
以前求めた『親鸞聖人御絵伝 あなたに届く絵ものがたり』。
これをみなさんにお配りして、『御伝鈔』のガイド代わりにしていただこうと。
最近では美術館でも歌舞伎でも、音声ガイドが好評らしい。
さすがに『御伝鈔』の音声ガイドは難しいけれど、一助とはなったかな。
明日が御満座。
ようこそのお参りでした。
1月10日(金)
今朝の席で小坪説教所の御正忌報恩講御満座。
昨日呉市にも大雪注意報が出たりしていたので、朝積雪していたらどうやって行こう。。。
そんな心配をしながら、目を覚ますと、寒いけれども全く雪の気配なし。
「おかげさまで」。ホッとしながら、朝日の差し込む小坪説教所へ。
昨日は「おかげ」の話を。
それに関連していろいろと調べていて見つけた詩を今日は紹介。
「おかげさま」 上所重助
夏が来ると「冬がいい」と言う
冬が来ると「夏がいい」と言う
太ると「痩せたい」と言い
痩せると「太りたい」と言う
忙しいと「暇になりたい」と言い
暇になると「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は「善い人だ」と言い
自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う
借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる
所帯を持てば 親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満の明け暮れ
隣を見て愚痴ばかり
どうして自分を見つめないのか
静かに考えてみるがよい
一体自分とは何なのか
親のおかげ
先生のおかげ
世間様のおかげの固まりが自分ではないか
つまらぬ自我妄執を捨てて
得手勝手を慎んだら
世の中はきっと明るくなるだろう
「俺が」、「俺が」を捨てて
「おかげさまで」、「おかげさまで」と暮らしたい
詳しいことや出所は不明だそうだけれど、SNSなどインターネット上で見られる詩。
「おかげさまで」と暮らしたい。
それに気づかせていただける阿弥陀さまのお喚び声。
どうぞこの一年、「おかげさまで」と、お念仏の日々を。
お寒い中をようこそのお参りでした。
帰宅すると、庫裏の玄関前に昨年植えた蝋梅に花が。
たくさん花はついていないけれど、こんな寒い中咲いてくれた。
芳しい香りも添えて。
おかげさまでとお念仏