専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
1月10日(火)
今年は例年よりも長かったように感じる冬休み。
いよいよ広南小学校も中学校も今日から3学期。
そして、今日の昼席より小坪説教所の御正忌報恩講。
このたびのご縁は「願」。
四十八願のお話を。 地獄・餓鬼・畜生のものがいない世界、みんなが光り輝く世界、好きだ嫌いだがない世界。
そんなお浄土でなければ、仏となりませんとの願いが連なる。
その願いを聞かせていただくと、いかにその反対の世界を私たちは生きているのだと。。。
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今年はいつもよりも暖かい御正忌に。
小坪説教所もいつもの姿。
ただ、去年と違うのは、階段に手すりがついたところかな。
手作りの手すりには仏さまが彫られ、そして「他力回向」の文字。
手すりを持って上がる方も下りる方も、自らの足で上がり下りしているけれど、いずれもいずれも仏さまのご縁に導かれて。
願いの中でのご縁に、ようこそのお参りでした。
明日の朝席で御満座。
暖かくしてお参りを。
1月8日(日)
今夜は仏教壮年会の新年互礼会のため、いつもより1時間早い6時30分よりスタート。
今日は冷たい雨の降る中、仏教壮年会会員の奥さまのお葬式が本堂で営まれた。
互礼会の中でも、そのお話が。
最近は、お葬式が会館葬中心になってきている。
その理由の一つは、隣近所に迷惑をかけたくないから。
昨日のお通夜では、仏教壮年会会員の方が駐車場係をしてくださり、お通夜が終わった後、仏教壮年会の皆さんがお通夜のおつとめをする。
本堂でする時は、隣近所だけでなく、たくさんのご縁のある方がお参りをされる。
中には、椅子持参で来られる方も。
「お寺をどんどん使っていくことで、次の世代にもお寺に参ることを示していかなきゃ。」 と、そんな言葉がちらほらと。
壮年会で準備してくださった除夜会の竹あかりも好評で、来年はもっとたくさんとの話も。
会員数は年々少なくはなってきているけれど、お酒をいただきながら、ありがたい言葉を頂戴する。
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今日は、京都の花びら餅をおやつに。
裏千家の初釜にはこの花びら餅をいただくのだそう。
何ともいえないこの時期だけの味をいただいて。。。
ちょっと冷えてきてるので、風邪などひきませぬよう。
明日から本願寺ではいよいよ御正忌報恩講。
こちらは小坪説教所が10日昼・夜、11日朝席と。
そして、専徳寺では14日夜席から16日朝席まで、いずれも住職自勤。
1月4日(水)
穏やかな正月3ヶ日も終わり、本堂の荘厳も片付いた。
今日は昼から広南中学校へ石を運んで。
昨年、呉で南極砕氷船しらせの一般公開があった際、「南極の石」が展示してあった。
こうしてわざわざ展示してあるからには、そこら辺に転がっている石とは、きっと違った石に違いない。
とは思うのだが、あんまり興味のない分野なので、、、。
昨年、広南中学校が『学びの変革』パイロット校として、「火山活動と火成岩」をテーマにいろんなことをされていたこともあり、専徳寺の境内にある南極の石も、学校の岩石園にある方が石として輝けるのではないかと思い、先月学校へお話をして、ようやく今日。
何かのお役に立てますように。
1月1日(日)
除夜会から明けて、朝9時より元旦会。
今朝はおだやかな朝。
正信偈をおつとめして、年の初めに『教行信証』総序の御文を拝読。
ここ数年、元旦会のリーフレットを作成。
総序の御文と、昨夜の除夜会で撮った写真、そして新年のごあいさつを載せてお配りする。
総序の御文を新年のはじめに読むと、何だか凜と。
総代さんからロウソクの後片付けの声を掛けていただいたけど、後片付けはこちらでゆっくりと後から。
お昼をいただいて、片付けてたら、家族が一人、また一人とやってきて、後片付けを手伝ってくれる。
願いを書いた紙をはがしながら、いろんな方の願いを聞かせていただく。
自分の願い、家族への願い、世の中への願い。
みんな、仏さまの願いの中で。
あっという間に後片付けが終わった。
大晦日から元旦の数時間だけ親鸞さまの足もとに咲く蓮の花。
あっという間に終わってしまったけれど、どの人の心にも、その灯火が残りますように。
ようこそのお参りでした。
1月1日(日)
新年明けましておめでとうございます。
除夜会が終わり、ホッと一息。
12月31日、午後11時をまわってから、境内の竹あかりに火を灯す。
ちょうど、その頃、昨年の除夜会にお世話になった熊本のちかけんさんの竹あかりがNHK紅白歌合戦に映っていたそう。
今年の竹あかりは、昨年の竹あかりを見て、仏教壮年会で作りましょうと声を上げていただいて、11月の例会にみんなで作ったもの。
そして、今回は照明を3基設置してくださった。
そして、0時をまわったところで、重誓偈のおつとめを。 昨年は25年ぶりの広島カープの優勝。
みんなでつないで、みんながそれぞれに輝いていた。
でも、みんながそれぞれに輝いていたSMAPが昨日で解散。
ある時を境に、裏切り者、好きだ嫌いだと、そんな報道ばかり。
阿弥陀さまは、みんなが輝くお浄土でなければ、仏とはならないとの願いを建てられた。
みんなが輝く世の中でありますよう。そんなことを想いながら。
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おつとめが終わった後、除夜の鐘を撞いた参拝者が次々と本堂で焼香して、今年も自分の願いを書いた紙をキャンドルグラスに巻き、紙で作った蓮の花に載せて思い思いに境内にお供え。
自分は今何を願うのか。
自分の願いを聞き、家族の願いを聞き、友人の願いを聞き、それが仏さまの願いを聞くご縁となれば。 青・黄・赤・白の蓮の花がだんだん咲くのを眺めながら、みなさん甘酒を。
おばあちゃんがお孫さんに、「本堂の中に入るときと出るときは、こうしておじぎをするのよ」と教えている姿もあったり。
みんなが帰られた後、電気を消し、ロウソクの火を消して、空を見上げると、とってもきれいな星空。
明日は9時から元旦会。
みんながそれぞれに輝く1年でありますように。