専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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12月5日(月)
昨夜の雨も上がり、青空の広がる暖かい朝。
今朝は広南小学校の読み聞かせ。
担当は6年生。 読んだ本は、
『ふくびき』(くすのきしげのり 作・狩野富貴子 絵)
今年もたくさん読ませていただいたくすのきしげのりさんの作品で、ちょうど、年末のこの時期の心の温まるお話。
おかあちゃんは、 なんでも じぶんのことは あとまわし。 そんな おかあちゃんへの クリスマスプレゼントを かいに でかけた、 おねえちゃんと おとうと。 ふたりが おくった、 すてきな クリスマス・プレゼントとは・・・・・・。
道で拾った福引きチケットで当てたお母さんへのプレゼントをめぐって。。。
あとがき だいすきなおかあさんへのクリスマス。 プレゼントを買いに出かけた幼い姉と弟。 おかあさんのことを思う、やさしい「おとうと」。 正直であろうとした「おねえちゃん」。 そんなふたりのために、福引の補助券を出し合う、親切な「おとなたち」。 そして、子どもたちに「やさしい心」や「正直な心」がそだっていることを、最高のクリスマス・プレゼントとして受け取ることができた「おかあさん」。 人の世にある「ぬくもり」をお届けします。 くすのきしげのり
あとがきに記された「ぬくもり」、ちゃんと届いてくれたらなと想いながら。 次回が記念すべき100回目。
12月4日(日)
12月に入って、比較的穏やかな日が続いていて、昨日はきれいな夕焼け空。
でも、今日は雨。
広島別院では若手僧侶の会“春秋会”のDIG念仏project報恩講が開催。
新たな取り組みをしているので、興味深いご縁だけれど、毎度毎度何かと重なり、行けずじまい。。。
また、今夜はご門徒さんより、仏教のご縁がいっぱいつまった茶会へとお招きいただいたけど、こちらも。。。
なかなか思うようにはいかないもので。。。
今夜は郷原浄光寺にて、呉東組法中会。
それほど大きな議題もなく、あっという間におしまい。
ただ、本願寺からの来年のポスターや本願寺手帳をいただいて帰ると、いよいよ年の瀬だなぁと。
11月30日(水)
朝席で、今年最後の法座 仏教壮年会法座が御満座。
「弥陀成仏のこのかたは 今に十劫とときたれど 塵点久遠劫よりも 久しき仏とみへたまふ」
はるかはるか昔から届いている阿弥陀さまの願い。
遠い遠い星から1億年前に輝いた光がいまこちらへ届いているように。
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法蔵菩薩の48の願いの第5番目の願、「令識宿命の願」。
たとひ我仏を得たらんに、国中の人・天、宿命を識らずして、下、百千億那由他の諸劫の事を知らざるに至らば、正覚を取らじ。
お浄土へ往くと、神通力を得て、限りない過去のことまで知り尽くすことが出来るのだと。
私たちはどんないのちを生きてきたのか。
地獄であろうが、餓鬼であろうが、畜生であろうが、所詮今生のことしか分からない。
そして、来世をどんなふうに迎えるのか、分からない。
それは迷いの真っ只中にいるからだと。
何か成し遂げたとき、これまでのことを振り返って、あ~、あの時にあんなことがあったから、こんな事もあったよなぁと、すべてが今に続いていることを知ることがあるなぁ。
カープの新井選手が、セリーグMVP。
過去のすべてが今につながっている。
ただ、私が分かるのは、所詮今生のそんなことくらい。。。
だからこそ、南無阿弥陀仏の大きな願いが私に。
ようこそのお参りでした。
11月29日(火)
今日は朝からいい天気。
昨夜に引き続いて、仏教壮年会法座。
朝席では、真実の教について。
私の心は、どんな心? 朝から心に思いつくことを書き留めてみると、何と何と愚痴ばかり。。。
でも、人間って都合がいいことに、自分に都合の悪いことは忘れてしまうんだそう。
そんな私だからこそ、何があっても大丈夫な願いをかけてくださった。
「あれごらん 親に抱かれて寝る赤児 落ちる落ちぬの心配はなし」(稲垣瑞剱師)
信心って、疑いなく寄りかかっていくこころ。
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昼席では、「本願を信じ、念仏を申さば、仏になる」(歎異抄)
お念仏を称えることが仏になる功力ではないとのお話より。
自分の口から出てきたのは、自分の口から出てきた言葉のはずなのに、それは亡くなった母の言葉だったんだと。。。
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そして、夜席では、「知恩報徳」。
恩を知る話。
教育評論家 尾木直樹氏(尾木ママ)が、手を合わせることとやさしさの関係について調査されたことを少し聞かせていただいた。
あとで調べてみたら、昨年行われた日本香堂との共同調査だったみたい。
『墓参り・仏壇参りで 子どもの「やさしさ」に有意差!』(日本香堂ホームページより)
この結果がすべてではないと思うけれど、敬う心って、やっぱりお育ていただいてる姿だなぁと。。。
明日の朝席で御満座。 ようこそのお参りでした。
11月28日(月)
長浜東地区の報恩講参りが一通り終わった。
今夜から今年最後の法座、仏教壮年会法座。
御講師は、阿賀 宝徳寺の平原弘史師。
現在、呉東組副組長をされていて、日頃からいろいろとお世話になっている。
昨年、役員会の時に焼香用の炭と香を持参している話を聞いて、それを真似たら、それまでこの報恩講時期、いつも喉を痛めていたのに、昨年に続いて喉の調子が良い。
喉の調子が良いと、気持ちよくおつとめでき、「和らげ讃む」ってこういうことかなぁと思いながらおつとめ。。。
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今日の夜席では、正信偈の偈前の文、「大聖の真言」よりお味わい。
真実とは何か。
そこで大切な存在が、師仏。
それを、『宇治拾遺物語』の「猟師仏を射る事」の話より聞かせていただく。
私たちが見ている真実って、何だろう。
どこまでも「世間虚仮 唯仏是真」なんだなぁ。
そして、最後に親の願いが子どもに届くまで、どれほどの歳月がかかってというお話を。
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ストーブ4基で堂内はポカポカだけど、夜になってどんどん冷えてきた。
風邪などひきませぬよう、明日も暖かくしてお参りを。
ようこそのお参りでした。