専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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12月19日(月)
昨夜は呉東組我聞会の忘年会。
若い世代の方と同じだけ食べてたらダメだな。。。
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今朝は広南小学校読み聞かせ。
今回でちょうど100回目!
記念すべき今日は急遽都合により、3年生と6年生の両方を担当することになったので、ゆっくり読めて、ホンワカする本に変更。
3年生に読んだのは、『もったいないばあさん』の作者、真珠まりこさんの新作。
『かまくらレストラン』
読む前に、「かまくらって知ってる?」と尋ねると、「かまくら時代?」と返ってきた。
まっしろな ゆきのなかに かまくらがひとつ、ぽつんと たっています。
ここは おばあさんの かまくらレストラン。
ゆきの ふる ふゆの あいだだけ あいています。
あったかいおしるこ食べたら、ぽっかぽか。
「おしるこすきな人!」
「昨日食べた!」と。
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次に6年生に読んだのは、
『きょうは そらに まるいつき』 (荒井良二 作)
山形県出身の荒井良二さん。
2011年の東日本大震災のあと、宮城県の子どもたちと一緒に『明けない夜はないから』という絵本を作った。
その荒井さんが、『きょうは そらに まるいつき』を。
月がそれぞれの人のくらしを照らしている。
読み終わった後、「どんなときに月を眺めますか?」と、子どもたちに質問しながら、自分でも考えてみた。
月を眺めるときって、今日も一日終わって、ホッとしたときかな。
当たり前のことのように思うけど、当たり前のことのように今を迎えてるってことに、“ごほうびのようなおつきさま”が私を照らしている。
みんなに届いている月の光。
いろんなことを感じてもらえたらなと。
今日はこころがホっとする2冊。
12月14日(水)
昨日に続いて、今日も雨模様。
今日は津久茂地区の報恩講参り。
あるお宅で、玄関に入るとCDの歌が流れていた。
お参りを終えて、「住職さん、さっきの歌、ご存じですか?」と尋ねられた。
「いや~、聞いたことがないです。。」と。
すると、 「さだまさしさんの・・・」 と言うので、
〈え?、さっきの声が??〉って思ってたら、
その歌をカバーしてクリス・ハートさんが歌っているのだそう。
「とってもいい歌で、聞いてると涙が出て来るんです。」 と言って、歌詞のコピーをわざわざくださった。
その歌は、『いのちの理由』。
いのちの理由
作詞作曲:さだまさし 編曲:堀 倉彰
私が生まれてきた訳は
父と母とに出会うため
私が生まれてきた訳は
きょうだいたちに出会うため
私が生まれてきた訳は
友達みんなに出会うため
私が生まれてきた訳は
愛しいあなたに出会うため
春来れば 花自ずから咲くように
秋くれば 葉は自ずから散るように
しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ
悲しみの花の後から 喜びの実が実るように
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かを傷つけて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かに傷ついて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かに救われて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かを救うため
夜が来て 闇自ずから染みるよう
朝が来て 光自ずから照らすよう
しあわせになるために 誰もが生きているんだよ
悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように
私が生まれてきた訳は
愛しいあなたに出会うため
私が生まれてきた訳は
愛しいあなたを護るため
帰って調べたみたら、YouTubeにミュージックビデオがあった。
(クリス・ハートMV さだまさしPV)
ふ~んと想いながら聞いていたら、何とこの歌は2011年、法然上人800年大遠忌を記念して、浄土宗から法然上人をたたえる歌の制作を依頼されて生まれた歌だった。
さだまさしさんのコメント
制作にあたって、法然上人に関する資料を読みながら、皆さんに分かりやすいように、自分なりに解釈しました。みんな救われたいなど、どう救われたらいいのかがわからないというのが実状ではないでしょうか。この曲を聴いていただいて、それをイメージしていただければありがたいです。 もともと鎌倉仏教に興味がありました。当時、比叡山からすばらしいお坊さんが何人も輩出されましたが、その中でも法然上人は革命的な方だと思っていました。 素晴らしい方の言葉は、短くて分かりやすくて力強い。なぜ生まれてきたのかという疑問を法然上人のお考えと組み合わせて自分なりに表現したつもりです。
この曲の実際の制作時間は1ヵ月ほどですが、音楽活動をしてきた35年をかけて作ったといえるのではないでしょうか。今まで私が経験してきたことが全てこの曲に入っています。「幸せになるために誰もが生まれてきた」というフレーズは譲れません。 (浄土宗ホームページより)
私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため
めぐりあわせ=「仕合わせ」。
親鸞聖人は法然聖人にめぐりあい、阿弥陀さまの願いにめぐりあい。
今日、最後にお参りしたお宅には、床の間に親鸞聖人の熊皮のご影と恵信尼様の絵が並べて掛けてあったな。
こちらもめぐりあい。
12月13日(火)
昨日・今日と長浜胡子地区の報恩講参り。
来月には102歳を迎えるお方と一緒にお参りさせていただくご縁もあれば、「昨年の報恩講は一緒に並んでお参りさせていただいたのに。。。」と、亡き人を想い、涙しながらお参りされるご縁もあったり。
今年もそれぞれに、それぞれの報恩講。
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午後から報恩講のつとめあいで善通寺報恩講法要へ。
雪のちらつく報恩講は何度か記憶があるけれど、雨はとっても珍しい。
無事、導師をつとめ終え、今年の報恩講法要での導師はおしまい。
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伝灯奉告法要の呉東組団体参拝まであと3ヶ月となり、昨日は午後から広島別院へ書類を提出。
その帰り、境内の石碑に目がとまった。
いつも表側の「本願寺 広島別院」の文字は見てるのだけれど、裏側に文字が刻んであるのに気がつかなかった。
この前に車が停まってることが多かったからかな。
何とも盛りだくさんで、まるでデラックス弁当のようにぎっしりとおことばが詰まってた。
「なんまんだぶつ」を味わうためのおかずがいっぱい。
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今年の報恩講参り(通り報恩講)も、あとわずか。
12月8日(木)
今朝9時から仏教壮年会の皆さんが集まって、年末の境内清掃。
一番の仕事は、イチョウの葉拾い。
1時間ちょっとかかって、きれいに。
「お~でかけですか~?レレレのレ」
レレレのおじさんって話しても、だんだん知らないキャラクターになってしまった。
『阿弥陀経』にも「周利槃陀迦」と名前の登場するお釈迦さまのお弟子さんで、物覚えが悪いから、お釈迦さまにただ掃除をしなさいと言われ、ただひたすら箒を持って「塵を除け、垢を除け」と掃き清める中で、さとりを開いたとされるお方。
その周利槃陀迦がモデルとなったと言われる赤塚不二夫さんの『天才バカボン』のキャラクター、レレレのおじさん。
掃き清めていく中で、どんどん気になるところが見えてくるし、掃いても掃いても。。。
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今夜は仏教壮年会の例会。
今日は大晦日に使う蓮の花をみんなで作る。
会員の奥さまやお孫さんも一緒に参加してくださって。
「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」になぞらえて、青・黄・赤・白、四色の紙をパイプに布と一緒に巻き付けて、両側からギュッと絞ると、絞りの柄と反りが何ともいい感じ。
昨年も作っていただいたけど、1年経つとみんな0から。
でも、掃き続けてさとりを開いた周利槃陀迦のように、何でもやり続けることで、生まれてくるご縁もあるかな。
朝も夜も、ご協力ありがとうございました。