専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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12月8日(木)
今朝9時から仏教壮年会の皆さんが集まって、年末の境内清掃。
一番の仕事は、イチョウの葉拾い。
1時間ちょっとかかって、きれいに。
「お~でかけですか~?レレレのレ」
レレレのおじさんって話しても、だんだん知らないキャラクターになってしまった。
『阿弥陀経』にも「周利槃陀迦」と名前の登場するお釈迦さまのお弟子さんで、物覚えが悪いから、お釈迦さまにただ掃除をしなさいと言われ、ただひたすら箒を持って「塵を除け、垢を除け」と掃き清める中で、さとりを開いたとされるお方。
その周利槃陀迦がモデルとなったと言われる赤塚不二夫さんの『天才バカボン』のキャラクター、レレレのおじさん。
掃き清めていく中で、どんどん気になるところが見えてくるし、掃いても掃いても。。。
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今夜は仏教壮年会の例会。
今日は大晦日に使う蓮の花をみんなで作る。
会員の奥さまやお孫さんも一緒に参加してくださって。
「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」になぞらえて、青・黄・赤・白、四色の紙をパイプに布と一緒に巻き付けて、両側からギュッと絞ると、絞りの柄と反りが何ともいい感じ。
昨年も作っていただいたけど、1年経つとみんな0から。
でも、掃き続けてさとりを開いた周利槃陀迦のように、何でもやり続けることで、生まれてくるご縁もあるかな。
朝も夜も、ご協力ありがとうございました。
12月6日(火)
今朝、報恩講参りに出かける際は、昨日と同じくらい穏やかだったのに、報恩講1件目を終えて外に出ると、風の強いこと。
どんどん冷えてきた。
それでも、去年の今頃はもっと冷えたかなぁ。
昨日と今日の2日間、長浜沼田地区の報恩講。
今年の報恩講もあと二週間ほど。
今年は、お参り先でいろんなお宝を拝見させていただく。
喉が楽になったせいか、今まで見えなかったものが見えてきて。
昨日お参りさせいていただいたお宅では、お仏壇の上に立派な天井画。 それは知っていたのだけれど、お参りしながら、??と。
お花の描かれた天井画の中に、よく見るとネコが一匹!!
終わった後で、「本願寺の書院にもネコが描かれているんですよ」なんて話をしながら、珍しいので写真を撮らせていただく。
ネコだけでなく、先日までこのあたりで大騒ぎだったサルまでも
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今年の報恩講参り中、床の間に掛けられたいろんな珍しいお名号をいくつか撮らせて頂いた。
それぞれにいろんな由来、いろんな思い出があるようで。。。 それぞれの「なもあみだぶつ」。
12月5日(月)
昨夜の雨も上がり、青空の広がる暖かい朝。
今朝は広南小学校の読み聞かせ。
担当は6年生。 読んだ本は、
『ふくびき』(くすのきしげのり 作・狩野富貴子 絵)
今年もたくさん読ませていただいたくすのきしげのりさんの作品で、ちょうど、年末のこの時期の心の温まるお話。
おかあちゃんは、 なんでも じぶんのことは あとまわし。 そんな おかあちゃんへの クリスマスプレゼントを かいに でかけた、 おねえちゃんと おとうと。 ふたりが おくった、 すてきな クリスマス・プレゼントとは・・・・・・。
道で拾った福引きチケットで当てたお母さんへのプレゼントをめぐって。。。
あとがき だいすきなおかあさんへのクリスマス。 プレゼントを買いに出かけた幼い姉と弟。 おかあさんのことを思う、やさしい「おとうと」。 正直であろうとした「おねえちゃん」。 そんなふたりのために、福引の補助券を出し合う、親切な「おとなたち」。 そして、子どもたちに「やさしい心」や「正直な心」がそだっていることを、最高のクリスマス・プレゼントとして受け取ることができた「おかあさん」。 人の世にある「ぬくもり」をお届けします。 くすのきしげのり
あとがきに記された「ぬくもり」、ちゃんと届いてくれたらなと想いながら。 次回が記念すべき100回目。
12月4日(日)
12月に入って、比較的穏やかな日が続いていて、昨日はきれいな夕焼け空。
でも、今日は雨。
広島別院では若手僧侶の会“春秋会”のDIG念仏project報恩講が開催。
新たな取り組みをしているので、興味深いご縁だけれど、毎度毎度何かと重なり、行けずじまい。。。
また、今夜はご門徒さんより、仏教のご縁がいっぱいつまった茶会へとお招きいただいたけど、こちらも。。。
なかなか思うようにはいかないもので。。。
今夜は郷原浄光寺にて、呉東組法中会。
それほど大きな議題もなく、あっという間におしまい。
ただ、本願寺からの来年のポスターや本願寺手帳をいただいて帰ると、いよいよ年の瀬だなぁと。
11月30日(水)
朝席で、今年最後の法座 仏教壮年会法座が御満座。
「弥陀成仏のこのかたは 今に十劫とときたれど 塵点久遠劫よりも 久しき仏とみへたまふ」
はるかはるか昔から届いている阿弥陀さまの願い。
遠い遠い星から1億年前に輝いた光がいまこちらへ届いているように。
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法蔵菩薩の48の願いの第5番目の願、「令識宿命の願」。
たとひ我仏を得たらんに、国中の人・天、宿命を識らずして、下、百千億那由他の諸劫の事を知らざるに至らば、正覚を取らじ。
お浄土へ往くと、神通力を得て、限りない過去のことまで知り尽くすことが出来るのだと。
私たちはどんないのちを生きてきたのか。
地獄であろうが、餓鬼であろうが、畜生であろうが、所詮今生のことしか分からない。
そして、来世をどんなふうに迎えるのか、分からない。
それは迷いの真っ只中にいるからだと。
何か成し遂げたとき、これまでのことを振り返って、あ~、あの時にあんなことがあったから、こんな事もあったよなぁと、すべてが今に続いていることを知ることがあるなぁ。
カープの新井選手が、セリーグMVP。
過去のすべてが今につながっている。
ただ、私が分かるのは、所詮今生のそんなことくらい。。。
だからこそ、南無阿弥陀仏の大きな願いが私に。
ようこそのお参りでした。