専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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5月21日(木)
今日は親鸞聖人の誕生日。
そんなことで、昨日、今日と久しぶりに本願寺の宗祖降誕会へ。
これは、論議を用いた作法の珍しい法要。
「業義(ごうぎ)」と「副義(そえぎ)」とがあり、「副義」は行信一念・十劫久遠・特留此経・一心帰命の中から選ばれるが、「業義」は出世本懐。
お釈迦さまがこの世にお出ましになられたその理由を質疑応答を行いながらうかがう。
ただ単に「お誕生おめでとう」のご法要でなく、お釈迦さまの出世本懐をうかがうことで、親鸞聖人がこの世にお出ましになられたその理由をうかがうご縁。
法要が終わり、義父に誘われ、本願寺参与会の園遊会に。
会場となった本願寺の百華園。
何と、オオヨシキリがさえずり、鵜はのびのびと泳ぎ、そしてサクランボ。
最初は何とも場違いなところへ・・・と思ったけれど、何とも和やか。
そして、今朝はお晨朝に。
昨夜は突然の雷雨。
一夜明けると、青空のひろがる良いお天気に。
6時からのお晨朝は、前門さま御導師で漢音『阿弥陀経』。
そして、御影堂では行譜の正信念仏偈。
9時30分から飛雲閣でお抹茶の接待をいただいて、10時からは日中勤行「正信念仏偈作法」。
法要のあと、大谷本廟参拝。
しかも、見たこともないトンボだったので、思わず写真を。
苗代を田に植え替える頃、6月の季語にあたる「早苗」が語源だとか。
最後に訪れたのは、新しくなって初めて訪れる京都国立博物館。
『ふたつの親鸞聖人絵伝』と題し、真宗大谷派の重文御絵伝、康永本と弘願本が展示されていると教えていただいたので。
二つを並べて紹介されていたので、なかなか興味深く。
慌ただしい中にも、何とも充実した降誕会のご縁に。
5月20日(水)
昨日の午前中につぶ山からホトトギスの声が一瞬聞こえたような気がしたが、その後聞こえなかったので、聞き違ったかな?と思っていたら、暗い暗い明け方から、ホトトギスの声が聞こえてきた。
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
今年の忍び音も聞こえてきて、いよいよ夏かな。
ホトトギスの聞きなしは、「テッペンカケタカ(天辺欠けたか)」とか「トッキョキョカキョク(特許許可局)」。
「特許許可局」は、戦後。
「天辺欠けたか」は、江戸時代後期。
その前は、「本尊掛けたか」だったと。
「御本尊」、ご家庭に迎えましょうとのご催促。
今日は青空いっぱいの下、広南学園運動会の予行演習。
5月19日(火)
雨が上がり、今朝は9時から仏教壮年会のみなさんと境内清掃。
先週の火曜日に行われる予定が、台風接近とのニュースで早々に延期が決定。
今朝もどうなるかと思ったけれど、雨も上がり・・・。
おかげで、今週末の初参式、そして来週からの永代経法要を前にきれいに。
お疲れさまでした。
夜は、我聞会の例会が浄徳寺にて。
今日の輪読は、『蓮如上人御一代記聞書』(184)(185)。
「信心をいただいたからには、それほど悪いことはしないはずである」と、「仏法は簡潔に分かりやすく」との話。
信心をいただいたら、悪いことをしなくなるという話ではない。縁さえととのえば、どうにでもなってしまうのが私の心。
でも、仏さまの大きな願いを知ったら、少しでもつつしむこころが持てるかな。
つつしむ・・・慎・・・
「まことのこころ」をいただき、まことの姿に気づかされ、「いつわりのないこころ」を。
法話は、「鏡」の話から「聴聞」の話を聞かせていただく。
昨日の『中国新聞』洗心欄に先日の西光寺住職継職法要が。
広島雅楽会のことを紹介した記事だが、そこにも紹介された親鸞聖人の『浄土和讃』、
清風宝樹をふくときは
いつつの音声いだしつつ
宮商和して自然なり
清浄薫を礼すべし
お浄土では、不協和音となるような音でも、とってもすてきなハーモニーを奏でているんですよと。
そんな仏さまのこころを知ると、少しくらいやさしくなれるかな。
5月18日(月)
今朝は広南小学校読み聞かせ。
教室に向かう階段を昇っていると、後ろから一人の男子に呼び止められ、
「今日は何年生の読み聞かせですか?」
「3年生です。」
「やった―!どんな本を読むんですか?」
「ちょっと、怖い話かな。」
「じごくのそうべえ?おにろく?」
「う~ん、おしいけど、ちがうかな。」
今日、読んだのは、『えんまのはいしゃ』。
前々回、『ぼくのジィちゃん』を6年生で読んだ。
1年生の次男が「今日は何の本を読んだ?」と聞くので、家でも読み聞かせ。
すると、すっかり気に入ったみたいで、あれから何度も・・・。
その作者がくすのきしげのりさん。
今日はそのくすのきさんの『えんまのはいしゃ』。
読む前に「虫歯のある人?」と尋ねると、半分くらい手があがる。
そして、「何でそんなこと聞くの?」と。
今日の話は虫歯のはなし。
将棋ばかりしていい加減な治療ばかりしていた自称「てんかいちのはいしゃ」。
そのほらふき歯医者と閻魔さまや鬼たちとの痛そうな、それでいてコミカルな話。
最後には、鬼も閻魔さまも歯みがきを。
くすのきさんは、「心豊かに生きる」というテーマで、「徳育」を中心とした教育活動をされているのだとか。
隣の4年生教室では、坊守が『ぼくのジィちゃん』を。
隣からドッと笑いが起こったのは、ジィちゃんの「ゴッ!」のシーンだな。
楽しみにしてくれている子がいると分かると、次は何にしようかなと・・・。
5月17日(日)
今朝の中国新聞朝刊、呉・東広島版。
広南小学校で、給食の調理で出る野菜くずを肥料にした土作りの紹介が。
午後から小坪自治会主催の薬師堂祭へ。
薬師堂で祭といっても、つぶ山の山頂付近にある小さなお堂には、薬師如来の小さな絵像の前に木造の阿弥陀さま。その堂内で正信偈のおつとめ。
お堂は導師一人が入れるくらいなので、小坪から登って来られたみなさんは、青空のもと敷物を敷いて一緒におつとめ。
ウグイスの声がとっても美しく響く山の中で。
そして、御文章の拝読と、少し法話。
年に一度、宗祖降誕会に近い頃に開かれるこの祭。
「出和雅音(すいわげおん)」
小鳥のさえずりの中で法話することは滅多にないので、『阿弥陀経』に出て来る浄土の鳥たちのことをふと・・・。
夜は総代会。
来月開かれる門信徒世話係総会に向けて。
いろいろとお世話になります。