専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
3月24日(月)
昨日に引き続いて春季彼岸会。
善導大師の「順彼仏願故」、法然聖人の「依仏本願故」
「願」の話を聞かせていただくなか、朝席で親孝行のことを聞かせていただいた。
「親孝行」
ちょっと気になって調べてみたら、
「子どもは3歳までに一生分の親孝行をする」
ということばが出てきた。
このことばにはいろんな意味があるようだが、親も子どもが小さい頃は、ただただ元気に育って欲しいと願っていたのが、幼稚園・保育所に入ったら、今度はこんなふうに、あんなふうになって欲しいと、いろんな思い(欲)が出て来る。
子どもが「お父さん」「お母さん」と親をよぶ声も、だんだん成長していくにつれて・・・。
そう思うと、親の子をよぶ声、子の親をよぶ声、3歳頃までがお互いにまじりっけのない頃なのかなと思いながら。
明日で御満座。
お誘いあわせてお参りを。
3月23日(日)
暑さ寒さも彼岸まで
寒いお彼岸も、日中は春めいて。
ツバメにウグイス、シジュウカラの声。
今夜から春季彼岸会。
御講師は、広の浄円寺 桑原昭信師。
お参り先での話から、親の願いを聞かせていただく。
ここ数日、日中暖かくなってきて、息子と一緒に境内でしゃぼん玉を。
シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた
シャボン玉消えた
飛ばずに消えた
産まれてすぐに
こわれて消えた
風、風、吹くな
シャボン玉飛ばそ
野口雨情の『シャボン玉』。
産まれてすぐに亡くなった娘を思い、歌ったともいわれるこの歌に込められた親の願い。
シャボン玉をさわって壊さないよう、また強く吹きすぎないよう、気をつけながら空まで届けと送り出す。
その思いが届いたときの嬉しいこと。
そんなことを思い出しながら・・・。
明日も朝席より。
どうぞ、お誘いあわせてお参りを。
3月22日(土)
今年は寒いお彼岸。
それでも、ツバメの声を聞く。
今日は年に一度の呉東組の組会(そかい)。
住職・若院・総代代表と、教区の教化団体代表が一堂に会しての組会。
そして、このたびは『御同朋の社会をめざす運動(実践運動)』の研修会を兼ねて開かれる。
呉東組の実践運動重点プロジェクトは、
『浄土真宗における儀礼の意義を問う』
葬式のあり方を今一度問い直そうと、安芸教区実践運動委員長・中央本部副委員長の加藤一英先生をお招きして、葬式にまつわるお釈迦さまから現代まで、いろいろと貴重なお話を聞かせていただいた。
今日は受付を担当していたので、扉の外で「そっと」耳をそばだてて。
生まれたからには、誰にでも必ず訪れる「死」。
その「死」と向き合える大切なご縁に、私たちは何をいただくのか。
今日は、大切なヒントをたくさんいただいた。
その後の懇親会では司会。
8時をまわった頃、呉で震度2の地震があったそう。
ちょうど、お開きのご挨拶をいただいていたので、まったく気づかず。
気づかない程度で良かったかな。
明日の夜席から専徳寺の春季彼岸会。
どうぞ、お誘いあわせてお参りを。
3月17日(月)
今年度最後の広南小学校読み聞かせ。
担当は5年生。
今日読んだのは、
イギリスのデビッド・マッキー作。
子どもが小さかった頃に『ぞうのエルマー』というカラフルな象の絵本をよく読んだが、この作品もその作者。
ある国の大統領が、
「せかいじゅうの 人びとを しあわせにするためだ。われわれが せかいじゅうをせいふくすれば、みんなが われわれと おなじように くらせるのだからな。」
と、戦争をしては世界中を制服していった。
残ったのは、気にも留めていなかった小さな国だけ。
一つだけ残しておくのも気持ちが悪いということで、大統領は兵を率いてその国へ。
そこには兵隊がいない。武力もない。
そこを訪れた兵隊たちは大歓迎を受け、その小さな国の遊びや料理、歌を好み、仕事も手伝ったり。
大統領は「けしからん!」と、怠けてしまった兵隊を国へ返し、新たに兵隊をその国へ。
それでも、同じことの繰り返し。
そこで大統領は兵隊を少しだけ残して、自国へと帰っていく。
国へ帰ると、みんなが小さな国のいろんなことを真似ている。
こどもに歌を歌ってとせがまれた大統領は、思いついた歌を次々と歌うのだが、それはすべて小さな国の歌だった・・・。
『強い日本』・・・、どこかで聞いた言葉。
本当に強い国って何だろうと、問いかける物語。
春から6年生。
どんなふうに届いたかな。