ぶろぐ

専徳寺のぶろぐです。

お寺のこと、地域のことを綴ります。


 

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向日葵

7月13日(土)

今日、ひまわりの種を境内の片隅に植えた。

 

先週、ニュースで『福島ひまわり里親プロジェクト』のことを知った。

それを知ったところで、今年はもう無理かなと思いながら、ホームページを見てみると、まだ種撒きしても大丈夫ということなので、とりあえず1セット申し込んでみた。

 

それが今日届いた。

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この購入したひまわりの種を育て、採れた種を福島へ送り返すというプロジェクト。

地域に雇用や観光を生み出すこと。

全国と福島の間にきずなを生み出すこと。

福島を忘れないでいてもらうこと。

この3つのことを目指しているそう。

 

一人の力ではそんなに役に立てないことも、この輪のなかに入れば、大きな力になるかな。

そのための小さな一歩。

自分でしたこともないことを人に勧めるわけにもいかず、今年はとりあえず。

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今日、呉東組日曜学校連盟の平和学習で、初めて長男が平和公園を訪れた。

帰ってきて、口数が少なかったので、ちょっと心配したが、そのうち少しずつ。

この夏は、このひまわりを通して、福島のこと、原発のことを少し話が出来たら・・・。

 

「ひまわり」といえばゴッホ。

来週22日からいよいよ『ゴッホ展』が広島県立美術館で。

ちょうど昨日前売り券を購入したが、いつ見に行けるかな。

呉東組仏教壮年会連盟 総会・研修会

7月12日(金)

今夜は呉東組仏教壮年会連盟の平成25年度総会と第1回研修会が仁方の浄徳寺にて。

Img063今日は総会と研修会。
毎年7月に総会と研修会。そして、10月に第2回目の研修会。年に2回、仏教壮年会のこうした集まりが。

壮年会会員と法中、合わせて100名ほどが本堂に。
しかも、男性ばかり。

お寺でこれだけの数の男性ばかりというのも、何とも迫力を感じる。

 

前半の総会は、昨年度の事業報告と決算報告、今年度の行事予定と予算を審議。

後半の研修会、御講師は浄徳寺の前住職 新田教淳師。

 

講題は『なぜ今、浄土真宗なのか?』。

 

もう御年80歳になられるそうで、自らの人生をふり返りながら、何が大切かということを聞かせていただいた。

 

子どもの頃に戦争を体験し、精神主義から物質主義へと移り変わっていった。

ただ、世間ごとはコロコロと変わっていく。

変わらない真実に出遇うことの大切さ。

それが「聴聞」であると。

 

9時をまわり、車に乗って家路につくと、王子製紙の前で赤色灯の物々しいランプ。

ずらっと並んだ制服姿の警察官に誘導されて止められる。

 

飲酒運転の検問中。

お酒は飲んではいないが、2時間正座してお聴聞すると、何とも心地よいほろ酔い気分。

ドキッとしてしまう・・・。

 

明日は呉東組日曜学校連盟の40周年記念行事。

50数名が朝からバスで広島別院参拝と平和公園に行っての平和学習。

明日は法務のため参加できないが、長男が参加。
担当の方、ご苦労さまです。

2013年7月12日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組聞名講 7月例会

7月10日(水)

午後、青空のひろがるなか、緩やかな階段を昇って、阿賀の称名寺で呉東組聞名講の例会。

正信偈をおつとめし、称名寺御住職による御消息拝読と、住蓮寺御住職による法話。

 

その後、呉東組法中が出席しての御示談に。

今日は2つの質問が。

一つは往相回向と還相回向。
特に還相回向をどのように味わったらよいのか?

もう一つは、「本願名号正定業」とある、この正定業とは?

 

どちらも大切な浄土真宗の御法義であるが、限られた時間で、出来るだけやさしくと思うのだが、なかなか・・・。

 

そんなとき、以前読んだ足利義山和上と前田慧雲和上の会話を思い出す。

学問も議論も結局何のやくにもたちませんのうや。往生の一大事に至っては、あんたもわしもいろはも知らぬただのじいにならねばいけません。

弥陀の願いをそのまんま。

そこに往相も還相も正定業も、何でもかんでもそのなかに包まれて。

 

帰ってみると、荷物が届いていた。

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あまりにも暑くなってきたので、玄関先にビオトープのセット。

益子焼の鉢に、シラサギカヤツリ、ホテイアオイ、そして姫スイレン。

 

水と緑、私にとっては理屈抜きできれいだな。

どこが、どうしてって、いらない。

そのまんまをいただくだけ。

 

今日の御示談をふと思い出しながら。


2013年7月10日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

分陀利華

7月9日(火)

梅雨明けし、暑い暑い夏へと突入。

今朝、境内の白い蓮、“姫白蓮”がきれいに咲いた。

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小柄ながらも、とても清楚な蓮。

 

正信偈を読むとき、1ヶ所だけ、

是人名分陀利華 - 弥陀仏本願念仏

と続けて読むところがある。

この分陀利華(ふんだりけ)とは、インドのことば、“プンダーリカ”の音写。

意味は白蓮華、白いハスの花を指すのだと。

 
 

親鸞聖人が『教行信証』に『維摩経』のことばを引いて、

 

〈淤泥華(おでいけ)〉とは、『経』(維摩経)にのたまはく、〈高原の陸地には蓮華を生ぜず。卑湿の淤泥にいまし蓮華を生ず〉と。

 

蓮の花は高原のすがすがしいところに咲くのではなく、ドロッと、ヌメッとした泥のなかから咲くのだとお書きになっている。

 

こんな暑い暑い最中だからこそ、この清々しい蓮をより美しいと感じるのかな。

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ただ、あんまり暑いので、さすがに葉っぱの傘さして。

熱中症にはご用心。

明日は阿賀の称名寺にて聞名講。

仏教壮年会 7月例会

7月8日(月)

今日、中国地方に梅雨明けの発表。

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青空がひろがり、ノウゼンカズラも満開。

 

今夜は仏教壮年会の例会。

正信偈をおつとめした後、今日テーマに話をしたのは、「安芸門徒」。

 

来週、石泉文庫虫干し法座がいよいよ始まる。

仏教壮年会の皆さんにも、いろいろとお手伝いいただくので、その前に僧叡和上にまつわる安芸門徒の話。

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先日、僧叡和上が親鸞聖人の『教行信証』を講義したものを綴った『教行信証随聞記』をもとに、会所(会場)マップを作成。

最初は仁方の浄徳寺。そして、今治の常高寺。

長浜の専徳寺・住蓮寺・石泉社と続くが、その後は主に江田島を中心に行われているのが分かる。

このあたりは、今でも「常朝事(じょうあさじ)」が続いているところ。

365日、毎日毎日法話をするご住職も大変だろうが、それを毎日聞きに来るご門徒も。

常朝事の起源は定かでないが、調べていて出て来る名前は石泉社の門弟ばかり。

塾の規則の第一が、朝夕のお勤めは怠ってはならない。

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とある。

 

そんなところから、安芸門徒にまつわる話。

特に「いのち」を大切にしてきたことは、これからも大事にしたいもの。

 

20年ほど前、報恩講参りの最後は、その地区のあるお宅へみなさんが集まって、お勤めし、法話をし、おときがあった。

あるときのおときに仕出し屋のお弁当が出された。
精進料理を頼んでいたそうだが、蓋を開けると中にはエビや魚が。

そのとき、お世話をしていただいていた方の、「動(どう)のものが入ってる!精進料理で頼んでおいたのに冴えんことよ・・・」との声。

精進料理は、肉や魚を食材に使わないというのではない。
私たちはいのちをいただいている。

「動のもの」。

それに対して野菜などは「静のもの」かな?

どちらにしても、いのちをいただいている。

ただ、ご命日にはせめて動のものを控えさせていただこう。
そんな味わいであろうか。

 

精進だけでなく、可部の山繭の話、移民の話、薬屋が多い話など、安芸門徒とつながる話は尽きない。

山繭は、可部山繭つむぎ同好会を結成し、その伝統を残そうとしているようだが、その他のことはなかなか。

 

来週の虫干し。
それを通して、長浜に伝わる伝統。
残せたら良いな。

2013年7月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku