専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
7月8日(月)
今朝は広南小学校、1学期最後の読み聞かせ。
4年生を担当。
読んだ本は
『どうぶつさいばん ライオンのしごと』。
作者は、獣医をやめ、野生動物の保護・治療をされている 竹田津 実。
絵は、旭山動物園に20年以上勤務していた あべ 弘士。
絵本としては珍しく動きのない絵本。
タンザニアの草原で、母を失ったヌーの子が母を殺したライオンを訴えた裁判の話。
次々とそれぞれの証人が登場する。
そして、ハイラックス裁判長が、
「判決をいいます。」
みんなだまって、さいばん長をみました。
「ライオンがヌーに対しておこなったころしについては無罪です。ただし・・・」
とつづけました。
「親をなくしたヌーのきもちは、みんなわかってあげましょう。おわります。」
ライオンがヌーを殺して食べるのは、単に弱肉強食、弱いものが食われるということだけではないのだそう。
病気になり、様子のおかしいヌーを食べることが、ヌーの種族を守り、生態系を守ることにもなっている。ライオンは、自然のなかでもう一つの役割を担っている。
「いいさいばんだった」と。
ライオンがヌーを殺したことが良いか悪いか、一概にそれを口にすることは出来ないが、「親を亡くしたヌーの気持ちは、みんな分かってあげましょう。」
これが一番大切なことかな。
大 漁
朝焼け小焼けだ
大漁だ
大羽鰯の大漁だ
浜は祭りのようだけど
海の底では何万の
鰯のとむらいするだろう
漁をすることが良いか悪いかでなく、なかまを失った鰯の気持ち。
昭和28年、長浜で「蚊や蠅のいないまちづくり」に取り組んで、県や国から表彰を受けた。
その表彰式に先立って、蠅の葬式が専徳寺で営まれた。
蚊やハエにもいのちがあり、家族や仲間がいる。
なかまを失ったハエの気持ち。
7月2日(火)
昨日、咲いたこの蓮。
ピンク色の花びらで、てっきり大賀ハスだと思っていた。
今朝、見ると・・・
大きく開いた白い花びらに先がピンクの“黄陽”。
名前を間違え、ごめんなさい。
それにしても、一日でこうも姿を変える。
とっても不思議なハスの花。
午後から広南小学校の参観日に。
長男の4年生クラスは、社会の授業で、呉市の水道がどこから来るかについて。
長浜へは宮原浄水場から送られてくる。
その宮原浄水場は、国の登録有形文化財。
呉鎮守府が軍用水道として、横浜・函館に続き日本で3番目に作った水道施設だとか。
また、平原浄水場も国の登録有形文化財に指定されているが、老朽化により、今年の3月末で廃止されたそう。
さらに、この浄水場へは広島市の太田川から。
蛇口をひねれば水が出る。
当たり前のことのように思っていることも、こうして知ると・・・。
昨夜、フィギュアスケートの安藤美姫選手が、出産して母になって、そしてソチオリンピックをめざすとニュースで。
それまで3回転飛ぶのが当然のことのように思っていたのに、出産し、ブランクを経て練習でジャンプが出来なかったとき、当たり前ではなく、すごいことをこれまでしていたんだって思ったと話されていたこととちょっぴり重なった。
帰ってみたら、
こんな姿に。
明日は雨の予報。
散ってしまうかな。
7月1日(月)
今日から7月!
早いもので、2013年も後半に。
今朝、境内の大賀ハスが咲いた。
ただ、9時をまわり、日を浴びてしまうとしぼんでしまうので、きれいに見えるのはホンの少しの間。
広南小学校の読み聞かせ、今朝は5年生。
ずっと低学年担当だったので、5年生には少し長く、少しこころに残る絵本を。
『きいろいゾウ』
映画にもなった小説『きいろいゾウ』のなかに登場する絵本だそう。
灰色で地べたを歩くゾウではなく、自由に空を飛ぶことの出来る月の光の粉をあびたきいろいゾウ。
あるとき、病気で寝たきりの女の子と出会い、世界を一緒に旅するなかで、ケニアのゾウの群れを見ながら、
「ねえ、あなたのなかまがいるわよ。」
「よせやい、あんなはいいろの、地面をあるくだけのゾウなんて、ぼくのなかまじゃないよ」
「でもね、あなたひとりぽっちで、さみしくないの?」
「さみしい? ぼくが・・・?」
なかまといることのすばらしさ、ゾウはゾウらしくあることのすばらしさ。
昨日は法務と会合で、少々へたって行ったので、読み続けられるか心配であったが、何とか最後まで。
こころに何か響くといいな。
6月30日(日)
朝、境内のニューフェイス、“姫白蓮”が咲いた。
小ぶりな白い蓮。
大賀ハスの蕾もかなり大きく膨らんできた。
明日あたり、開花かな。
今日、お参り先で・・・
先日の『元就。』放送以来、いろんなところで聞かれる。
長浜で生まれたこのソース。
今はその流れを汲む千葉の高島醸造が製造販売。
長浜で製造されてた頃は、ずっと愛用。
学生時代、京都にもこのソースを持ち込んで。
今日は、その『元就。』にいつもの姿で映っておられた方の葬式が自宅にて。
会館葬がほとんどの昨今。
会館葬と自宅葬。どちらが良いとは一概に言えないところもあるが、大変とか面倒とか、家の前の海に放り込んでしまったような、良いご縁であった。
そして、今夜は阿賀の西光寺で呉東組法中会。
法中会のなかで、6月初旬に安芸教区の教区会議員が福島の被災寺院を訪れたそうで、その話を聞かせていただく。
岩手や宮城とは違った状況は、何ともことばにならない・・・。
法中会の後、ご縁の会のミーティング。
お疲れさまでした。
6月24日(月)
夜中に雨が降ったようで、つぶ山に霧。
今朝は広南小学校の読み聞かせ。
今日からプールの授業が始まるようだが、気温・水温が少し低いかな。
読み聞かせは、3年生。
『としょかんライオン』という、少し読むには長い?と思ったが、この本を選んでみた。
2,3人、これまでに読んだことがあると答えてくれたが、ほとんどが初めて。
「え~!図書館にライオン?」と、タイトルだけで興味津々。
―決まりを守ることも大切だけれど、もっと大切なことがある―
決まりは想定されたなかで作られたもの。
想定外のことが起こったとき、どう行動するか。
やさしいライオンを通して、いろいろと考えさせられる話。
3年生にも何か伝わったかな。