専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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1月11日(水)
今日も昨日に引き続いて小坪説教所の御正忌報恩講に。
朝席、そして昼席で御満座。
『阿弥陀経』のこころを味わいながら、「願い」の話を。
ようこそのお参りでした。
昨日、鳩摩羅什の白馬塔の写真を見つけたとき、御正忌の懐かしい写真も一緒に。
大学院時代の恩師である浅野教信和上が御正忌で改悔批判(がいけひはん)をされたときのもの。(2000年1月)
このときは、御影堂が修復中のため、阿弥陀堂(総御堂)でおこなわれた。
改悔批判とは、ご門主様が信心(安心)の正否を批判(判断)する儀式です。
本願寺第八代蓮如上人のころ、報恩講中の毎夜、篤信の僧侶・門徒が各自の信仰を告白し、批判を仰いだことにはじまるものです。
現在は、初夜(9日~15日)のお勤めに引き続き、改悔批判をおこなっています。
(『御正当 参拝のしおり』より)
今年は31年ぶりにご門主さまが初日に改悔批判をされたそう。
それ以外は和上(勧学)がご門主さまのお手代わりとして緋の衣を着けて勤める。
和上がご安心を述べられ、途中で「領解出言」と参詣された方々に促すと、前に座っておられる五条袈裟を着けた諸僧が、額を畳につけるように一斉にお辞儀して、
もろもろの雑行雑修自力のこころをふりすてて・・・
その後ろ姿が、何とも不思議な、そして、厳かな光景だった。
御正当(1月16日)まであと5日。
1月10日(火)
今日の昼席から明日の昼席まで小坪説教所の御正忌報恩講のお取り次ぎ。
訳者の鳩摩羅什のことを調べていて見つけたのがこのサイト。
国立情報学研究所のディジタル・シルクロード。
もうかれこれ20年も前、恩師とともに中国を訪れた。
その頃は今のようにインターネットですぐに調べることの出来ない時代。
図書館に通って、いろんな資料をあさったもの。
この塔は敦煌にある鳩摩羅什ゆかりの白馬塔。
亀茲国から長安へ赴く途中、敦煌で病死した白馬のために建てたと伝わる仏塔。
まだまだその頃はアナログな時代。
こんなサイトを見つけると、つくづく今は便利になったと感じる。
でも、そう感じるのはそうでなかった状態を知っているから。
『阿弥陀経』に、
舎利弗、かの土をなんがゆゑぞ名づけて極楽とする。その国の衆生、もろもろの苦あることなく、ただもろもろの楽を受く。ゆゑに極楽と名づく。
と出てくるが、苦を知っているからこそ楽が分かる。
この世が楽しいことばかりだと、極楽の存在する意味がない。
そう思うと、あの頃も大変懐かしく感じる。
この敦煌では、航空機の手配ミスで、2日間も余計に滞在。
することもないので、昼間は一人で商店街をぶらついた。
そして、ふらっと入った古美術店で1時間ほど店主と筆談。
いろいろと胡散臭いものを見せてもらって楽しんだ。
鳩摩羅什がご縁で、ふとそんなことを思い出す。
明日も朝から小坪説教所。
1月9日(月)
今日は成人の日。
そして、明日から学校は新学期。
冬休み最後の日、息子たちと一緒に広島そごうの『紙の魔術師 太田隆司 絆の情景展』を観に行く。
作品の一つ一つが細かいので、1つずつ食い入るように眺めるため、時間がかかる。
どれもその情景に吸い込まれるように息子たちも見ていたが、さすがに春・夏と過ぎ、秋になったところで次男がもたなくなった。
秋から冬は、サラッと眺めながら退場口へ。
そしてふり返ると、入場口にはさらに長蛇の列。
人と犬とクルマ。そして時々電車や船・・・。
紙のもつ質感を最大限に利用して、立体的に作られた作品。
そこにいろんな物語が垣間見える。
「絆」
1つの作品のなかに描かれた、まったく他人同士のように見える人たちが、それでもやっぱりつながりあっている。
作品のすばらしさもさることながら、そんなメッセージをいただいた。
今日から本願寺では御正忌報恩講。
明日から小坪説教所の御正忌報恩講。
1月8日(日)
今夜は仏教壮年会の新年互礼会。
いつもは8日午後7時30分から行うが、この新年互礼会と8月の納涼会は午後6時30分より。
互礼会に先立って、本堂で重誓偈のおつとめと住職のあいさつ。
そのあと、集会所に移動して、お弁当を食べながら酒を交わす。
あいさつでも触れたが、昨年は本当にいろいろなことがあった。
そんななか、親鸞聖人750回大遠忌法要が営まれ、明日から本願寺では御正当の法要。
これで終わりではなく、これをご縁に新たなはじまり。
また、会長のあいさつでもあったが、次の800回大遠忌に向けて、念仏を子や孫に伝えていくことが大切。
春には長浜小学校と中学校が広南学園に。
そして、呉市営バスも広電バスに。
いろんなことが動いている。
今夜から、大河ドラマ『平清盛』がはじまる。
呉でも昨年撮影されたとあって、注目される。
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
『平家物語』をふと連想するが、その『平家物語』といえば、昨年末に坂田氏よりCDをいただいた。
今日の第一話のシーンを見ながらこれを聞くと・・・。
諸行無常の代名詞ともいえる平家物語。
移りゆくなか、滅びることなく伝わってきた教えを後の世に。
1月7日(土)
今日、本願寺から連絡があった。
まもなく迎える親鸞聖人750回大遠忌法要御正当。
法要参拝の案内をいただき、50年に一度のご縁、列衆として参拝させていただこうと申し込んでいたので、その確認の連絡。
御正当の報恩講は、1月9日(月)逮夜〔午後2時より〕~1月16日(月)日中〔午前10時より〕。
ただ、こちらは例年どおり小坪説教所の御正忌報恩講(10日昼席~11日昼席)と、当山専徳寺の御正忌報恩講(14日夜席~16日朝席)。
そのため、13日の逮夜法要に出勤させていただくことに。
平成21(2009)年3月28日に呉東組お待ち受け法要を光明寺で執り行い、
ただ、これで終わりでなく、これを良いご縁として。
世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ