専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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12月30日(金)
平成23(2011)年も残すところあと1日。
明日は大晦日。
除夜会では、昨年おこなった「安穏のともしび」をまた行う予定。
昨年は広島別院で、本願寺の常灯明をいただいて帰り、その常灯明の火をキャンドルに灯した。
5日間ほど、2つのオイルランプを交互に灯し、火を絶やさないよう努めたが、火を守るのも大変。
元旦会が済んだあとは自然と消えるのを待ち、それっきり。
絶やさないよう守り続けることの大変さを少し学んだ。
今年は常灯明の灯りではなく、普通に火をロウソクに灯していくが、昨年同様“ねがい”を書いていただくことに。
たくさんの灯りが灯されるなかに自分の灯りがある。
自分の“ねがい”がみんなの“ねがい”のなかにある。
そんなことを通して、いろんなことに気づかせていただくご縁となれば。
どうぞ、ご家族揃ってお参りを。
12月27日(火)
今日は午前中、来年の石泉文庫の防火訓練の打ち合わせ。
呉市教育委員会と呉市消防局からお越しいただき、総代長を交え、打ち合わせ。
例年、午前中に行っているが、来年1月19日14時から行うことに決まる。
そして、夜は今年最後の組内行事、法中会が阿賀の法幢寺にて。
組長会等の報告を受ける。
先日、光明寺にて開かれた「キンナラ・アルパナ 東日本大震災支援ベネフィットコンサート」には約300名、約24万円の支援金が集まったそう。
36名、はるばるアメリカから訪れた。
光明寺では精進料理をいただかれ、大変喜んでおられたと聞く。
今年最後の大きな組の行事が、こうして幕を閉じた。
それから、来年に向けて、またひとつ組内の活動が決定。
第2回 ご縁の会
門信徒の方々の出遇いを呉東組寺院がサポート。
良いご縁となりますように。
お問い合わせは、それぞれのお寺まで。
12月24日(土)
昨夜は冷え込むなか、我聞会の忘年会。
ちょうど隣のテーブルでは誕生日会。
おじいちゃんらしき方の誕生日をお祝いして、3歳の女の子が「ハッピ~バ~スディ、トゥ~ユ~」と可愛く歌う。
歌が終わると、まったく知らない方ではあるが、自然と拍手でお祝い。
これもご縁である。
そして、今夜はクリスマス・イヴ。
イエス・キリストの誕生を祝う行事であるから、仏教徒には関係ない。なんてことをよく聞くが、隣の知らない方であっても、大切なことを祝っている方々に対し、「おめでとう」と祝福の気持ちを持つのも大切なことかと。
キリスト教をはじめ、他の宗教、文化からいろいろと学ぶ点も多い。
背を向けることなく、お互いの良いところを認め合おう。
今宵はキリスト教徒の方々に敬意を表して、メリークリスマス。
12月22日(木)
午後2時より川尻の光明寺にて、「キンナラ・アルパナ 東日本大震災ベネフィットコンサート」が開かれた。
東日本大震災支援のため、アメリカからやってきた2つのグループ。
緊那羅グループは、1969年ロサンゼルスの洗心寺にて、仏教と仏教文化を学ぶグループとして結成され、雅楽・舞楽は東儀季信師(前宮内庁学部楽師・UCLA教授)のもとで指導を受けている。(1968-2009)
緊那羅太鼓は、新しい邦楽パフォーマンスアートとして設立され、この新しい太鼓のスタイルは、アメリカの浄土真宗のお寺の間に広まっていった。
アルパナ ダンスカンパニーは、カリフォルニア州アーバインを拠点として活動。
ハリシャンカー・ランヤ女史の指導の下、アメリカ・ヨーロッパ・インドで公演をし、これまで開いたチャリティー公演では75,000ドル以上を寄付しているのだそう。
このたびのコンサートは、昨日が広島別院。そして今日は光明寺(呉東組後援)で開かれた。
「ベネフィット(benefit)」とは、利益とか恩恵、また慈善事業のことを意味する英語。
ちなみに、よく耳にする「チャリティー」とはどう違うのか?
チャリティー(charity)とは、キリスト教の《愛》(ギリシャ語でアガペー)のラテン語訳が「カリタス(caritas)」。そのカリタスにあたる英語がチャリティーなのだそう。
カリタスとはイエス・キリストの十字架において啓示された人間に注がれる神の愛、また、それに応えて人間が神と隣人に示す愛を意味することばに由来する。
だから、チャリティーコンサートではなく、ベネフィットコンサート。
仏教では、喜捨とか布施にあたることば。
コンサートは入場無料であったが、この志を受けて施しを。
法務のため、残念ながら前半の雅楽は見れなかったが、アルパナのインド舞踊、緊那羅太鼓とアルパナのコラボレーションは見せていただいた。
廊下に立ち見するほど、たくさんの方がご来場。
「日本人以上に日本のこころを大切にしてるねぇ」との声を聞く。
如来よりいただいた願いをこころに。