専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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1月15日(月)
今日も一人御正忌報恩講。
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ただ、昼席前に中止の貼り紙をご覧になっていない方が3名ほどお参りに。
とりあえず、本堂に入っていただき、マイクを使って距離を保って中止になった事情を説明し、綺麗に荘厳された姿を見てお帰りいただいた。
ようこそのお参りでした。
法座は中止になったけど、きちんと荘厳が整えられていて良かった。
また、明日御法事を予定されているお宅から、「法座中止の知らせを聞いて、明日の法事はどうなるのでしょう?」とお尋ねが。
明日は全く接触していない法務員がお参りさせていただきますが、それでもご不安でしたらご連絡くださいと。
朝席は『正信偈』。
昼席は『仏説阿弥陀経』。
夜席は『般舟讃』。
いつもの法座と同じおつとめ。
このたびの御正忌報恩講で参拝された方へのおみやげに準備していた〈懐中しるこ〉。
先日の小坪説教所の御正忌報恩講ではお渡し出来た。
『紫雲伝由緒記』(真宗全書70)に
十一月朔日、鸞師の御好物故、小豆の餅を拵て禅房へ進上申、僧都参向す。鸞師云快くも喰候。
と、親鸞聖人は小豆の餅がお好きだったそう。
それにちなんで、以前は専徳寺でも大逮夜の夜席におぜんざいの接待をしていたのだけれど、今のご時世、お砂糖いっぱいのおぜんざいを夜席で振る舞うのは。。。と。
そこでこれまで、お持ち帰りいただけるよう、小豆を使った京乃六條おやきもち(現在生産中止)にしたり、昨年はおぜんざいのパックをお配りしてきたけど、今年は成田山の「かめや利平」というお供物を扱っているお店があるのを知り、そこの「懐中しるこ」をお取り寄せ。
紙の箱に入った汁粉餡と下り藤の入った最中種のセット。
100CCのお湯を入れるということで、お湯のみに汁粉餡を入れてお湯を注ぎ、最中種をその上に。
少し大きめのお湯のみか、小さめのお椀がよかったかも。。。
あとはよくかき混ぜて、最中種がとろっとしたらできあがり。
なかなか最中種の香ばしさがいい感じ。
先日の小坪説教所では、「決してそのまま食べないで、裏に書いてある説明を読んで食べてください」と念押し。
その〈懐中しるこ〉を折角なのでいただきながら、親鸞聖人の御生涯を偲ばせていただく。
今回のように急に中止ということもあるので、日持ちするものを用意出来ていてよかったかも。
1月14日(日)
昨日中止が発表された御正忌報恩講。
中止とは言え、住職は特に何の症状も出ていないので、午後から打敷を掛け、荘厳を整えて御正忌報恩講の準備。
花手水は、お正月の菊がまだまだ綺麗に。
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御本尊前の仏華には桜。
明日ありと 思う心のあざ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは
親鸞聖人9歳、御得度の時を偲びながら。
御開山親鸞聖人の前のお供物は、富士山をイメージ。
遙々関東から京都へとお戻りになる際、きっとご覧になられたことだろう。
昨年修復された御絵伝を掛けて初めて迎える御正忌。
このたびは夜席で『御伝鈔』を灯りの演出を加えて、拝読させていただこうと準備していたけれど。。。
今宵は、誰もいない本堂で一人おつとめ。
弥陀五劫思惟の願をよくよく案ずれば、親鸞一人がためなりけり。(歎異抄)
「住職一人がためなりけり」のご縁。
誰もいない淋しさもあるけれど、私一人がこの荘厳された本堂でおつとめが出来る。
よくよく案ずれば、そんな贅沢な、有難いご縁はなかなか味わえないかも。
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世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ
1月13日(土)
昨日、家庭内で新型コロナウィルス陽性者が出たため、住職も初めての濃厚接触者に。
今のところ、何の症状もないのだけれど。。。
濃厚接触者は昨年5月8日以降、5類に移行したため、外出禁止等の規制はなくなったものの、「高齢者等ハイリスク者との接触は控える」とガイドラインに。
いつも通りマスクを着用し、距離をしっかり保って開催することも考えたけれど、法座への参拝者はほぼ「高齢者等ハイリスク者」。
そこで総代長に事情を伝え、法座を開催するかどうか相談。
そのあと、総代会で話し合っていただき、参拝者の安全安心を第一に
中止の貼り紙を用意してくださった。
明日からの法座は中止としたけれど、御正忌報恩講のお荘厳は整え、住職一人でこのたびは御正忌報恩講をつとめる予定。
どうぞ皆さまもお気をつけて。
1月11日(木)
青空の広がる朝。
少し冷え込むものの、例年に比べると暖かいかも。
朝席で御満座。
弥陀・観音・大勢至
大願のふねに乗じてぞ
生死のうみにうかみつつ
有情をよばうてのせたまふ
このたびのご縁は、立教開宗800年を迎えるに当たり、『正像末和讃』のお味わい。
新年早々、能登半島地震、日航機炎上、思い通りにならない世界を目の当たりに。
そんな思い通りにならない世界で、阿弥陀さまが呼んで喚んで呼び続けて大願の船に乗せてくださり、その思い通りにならない世界を今渡らせていただいて。
その船には私一人乗っているのではない。
「もうだいじょうぶ」
そう言われても、
「ほんとうにだいじょうぶ?」
と、あれやこれやと迷うこころが。。。
南無阿弥陀仏
「もうだいじょうぶ」
弥陀の喚び声が届いてる。
ようこそのお参りでした。
帰宅すると、庫裏の廊下にカーペットを設置する作業中。
以前は既成の廊下用カーペットを敷いていたけれど、こちらもかなりの経年劣化。。。
そこで、このたびは廊下にピッタリ合わせたカーペットを。
木目調の柄で、なかなか良い感じ。
そして、以前より気になっていた本堂横のトイレ入口にある襖。
御内陣が綺麗になったら、ますますここが。。。
でも、これがなかなか進まず。。。
そこで、これは自分で何とかするしかないと、いろいろと調べて取り寄せて、初めて襖の貼り替えに挑戦。
御正忌報恩講までにきれいになればと思っていたけれど、意外と簡単に。
これなら他にも少しずつ出来るかも。
1月10日(水)
今日の昼席より、小坪説教所の御正忌報恩講。
朝パラパラと雨が降っていたので、心配されたけど、お昼には青空。
昨年、親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年の記念法要があちらこちらであったけれど、今年が立教開宗800年の年。
と言うことで、立教開宗の「元仁元年」の話より正像末の話。
そして夜席。
『正像末和讃』の冒頭
康元二歳(丁巳)二月九日夜寅時夢に告げていはく
弥陀の本願信ずべし
本願信ずるひとはみな
摂取不捨の利益にて
無上覚をばさとるなり
の和讃に、「この和讃をゆめにおほせをかふりてうれしさにかきつけまいらせたるなり」と、親鸞聖人85歳の時に書かれた草稿本には添えてあるそう。
そのお味わいより。
今年はまだまだ寒さがマシかも。
明日の朝席で御満座。
ようこそのお参りでした。