専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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2月13日(月)
雨の月曜日。
今朝は広南小学校読み聞かせ。
先月はちょうど御正忌報恩講と重なったため、読み聞かせは休ませて頂いた。
今年初めての読み聞かせ、担当は6年生。
読んだ絵本は、『おにたのぼうし』(あまんきみこ 文・いわさきちひろ 絵)
毎年、この時期は鬼にまつわる絵本を。この絵本は2回目。
「2月にある行事って何がある?」と聞くと、「節分?」と答えが帰ってきた。
「バレンタインデー」と言われなくてよかったとホッとしながら、取り出した絵本は『おにたのぼうし』。
読んだことある人!と尋ねると、3人ほど手を挙げてくれた。
にんげんって おかしいな。おには わるいって、きめているんだから。おににも、いろいろ あるのにな。
にんげんも、いろいろ いるみたいに。
心やさしい“おにた”の切ない物語を、いわさきちひろさんのやさしい絵で。
終わった後、私にとっては今日が6年生への最後の読み聞かせだったので、最後の御礼を言ったら、6年生も御礼を言ってくれた。
6年間の読み聞かせで、心に残るような絵本と出会えていたらいいなと思いながら。
2月8日(水)
『本願寺新報』2月10日号に、先日本願寺で行われた呉東組聞名講への「御巧御消息」拝受の記事が。
来月3月10日、当山専徳寺が会所に。
その時に例会では初披露の予定。
今夜は仏教壮年会の2月例会。
今回のテーマは『広村の妙好人』。
先日の呉東組実践運動研修会で、神英雄先生より『呉の妙好人に学ぶ』の話を。
スマホで一応録音していたのを、先日文字起こしアプリを初めて使ってみたら、あっという間に出来てしまった。
もちろん聞き直しながら、名前や地名は訂正するところもあったけれど、なかなかの精度かも。
昔はカセットテープを何度も何度もストップしては巻き戻し巻き戻し。
時間かけてしたものだけど。
その時の話の中に出て来た、《妙好人》というのは、詩や逸話を残すような人を指すのではなく、ただお念仏を悦んでおられる方だと。
そんなことから国立図書館デジタルコレクションでいろいろと調べていたら、『実験講話 自治の宗教』(佐藤厳英著 興教書院 大正6年)に次のような文章が。
四 まことの村 50~52頁
彼の広村の美譚には、如何にして模範村になったかと云ふ問にして、役場員が一人も答へぬ。村民に尋ねると「如来様の御蔭で御坐ります」と答へる、隣郡の江田島村の村長が、役場員五人連で、隣村であるに拘らず、五日間もかゝつて、広村を調査したが、別に役場の事務としては感心せなかったが、神社と寺院に、村から世話して充分積金をさせて、村民を充分指導調育する爲め説教講話の出来る丈の、費途の出道を造ってあったことは、全国に類例がない、此れに先づ感心しました。それから五日目に帰る時、折角来たから、水力電気の本を見て来うと云って、路傍の民家に五人の荷物を預けて出掛け歸路聞けた家まで来ると、夫婦が出て来て、善う預けて下さった、難有ひと禮を云ひ、是非御茶をと、如何にも親切を込めて云ふて呉れるので、座敷に上がって茶を御馳走になると、奇麗な仏壇が据へてある。さうして、暇を告げて帰らんとすると、主人夫婦は、誠に難有と禮を云ふ。其處でそれは私共の方から禮を申す筈であると云ふと、主人はイエ私共の如き貧乏な、見る影もなき家へ、大切な御荷物を預けて下さった。其の信用をして頂く事が難有ひ、只今も如来様の御蔭であると、家内と御禮をした処であると云って喜んで居った。それから辞して帰りがけ、広村の経営設備は感心せぬが、吾が江田島には三千に近き戸数はあつても、斯様な人間は一人も居らぬ、此れ丈でも模範村の価値はあると云って、話して来たことでありますと、江田島の村長が私に話された。斯かる處に模範村の美点があるのであります。
多くの妙好人がこの広にいたのであろう。
また、昭和30年の『大乗』に祖父の語っている話も見つけた。
祖父は私の生まれる前年に往生しているので、声を聞いたこともないし、人づてにしか話を聞いたことがないので何とも驚き。
残っている、また残していくって大切なことだと改めて。
そんなことをこの度はいろいろと見つけて、広村の妙好人として紹介。
このご縁を大切に。
ようこそのお参りでした。
2月7日(火)
今日は小雨がぱらつく一日。
午後から広南学園第2回校区内補導及び防犯連絡協議会兼長浜駐在所連絡協議会に。
各地区自治会長、民生委員、PTA、学校関係者と駐在さんが出席。
協議会の前に小学校と中学校の授業参観。
例年、協議会には来られても、参観される方が少なかったりする。
せっかく用意して頂いている時間なので、出来るだけ参観をするように。
まず最初に小学校1年生の教室に1人で入っていくと、
女の子と目が合って、
「大洲先生だ!」と。
担任の先生がびっくり。私もびっくり。
先生が「よく知ってるわね」と言うと、「読み聞かせに来てくれてるから!」と。
読み聞かせで名札をぶら下げているけれど、1年生にはまだ2回しか。
それでも名前を呼ばれて嬉しいばかり。
協議会では、自治会長から各地区の子どもたちの様子を聞く。
どこもみんな元気な声で挨拶をしてくれているとの報告。
挨拶
「挨拶」と言うのは仏教用語から来ているそう。
一挨一拶、禅宗で使われているとか。
《参考》浄土真宗本願寺派WEBサイト
地域ぐるみで子どもたちと共に。
2月4日(土)
今日は広島別院で『School of Buddha』開催。
高校生を対象とした初めてのイベント。
スタッフは午前中から夕方まで一日がかりの作業なので、一日予定を空けていたけれど、昨日お葬式の依頼があったので、9時にお葬式をお参りしてから広島別院へ。
このたびは、広島別院を学校に見立て、担任の先生は、
今日は School Of Buddha の担任。笑 pic.twitter.com/XTQiq3aVHu
— オオクボックス (@okubox9) February 4, 2023
広島県の中高生応援番組!『大窪シゲキの9ジラジ』(HFM)でおなじみの大窪シゲキ(オオクボックス)先生。
まずはホームルームから始まり、出席をとりながら、簡単な質問をして場を暖める。
1時間目は、お坊さんYouTuber武田正文先生より仏教のお話。
その後、休憩を挟んで2時間目アイスブレイクとして参加者・スタッフで盛り上がり、
3時間目グループに分かれてグループトーク。
このたび23名の参加者で、5つのグループに分かれて。
記録係として意見を聞かせていただいたが、今日参加してくれた高校生のみなさん、しっかりしてるなぁと思いながら。
グループセッションで出た話を元に、最後は4時間目大窪シゲキ先生と武田正文先生によるクロストーク。
今回のテーマは、サンガ部会で以前作ったリーフレット、SNSに生きづらさを感じているあなたへより。
「SNS」「生きづらさ」、このテーマで正直どうなるんだろうと思っていたけれど、ネガティブではなく終始ポジティブな感じ。
初めてのイベントは、先日のコンサートでも感じたけれど、まずやってみないと分からない。
でも、やって良かったと思えたら、次につながるのかな。
高校生に元気をもらって。
1月31日(火)
昨日は午後から府中明浄寺にて満中陰法要。
御法事の後、いろいろな方からいろいろな話を聞かせていただく。
ご往生された前住職様のことはあまり記憶にないのだけれど、親戚、有縁の方々の声を聞かせていただくことで、いろいろと偲ばせていただく。
コロナ禍で、ご法事をごく身内だけで行うようになってしまっているけれど、こうした有難いご縁、元に戻るのだろうか。。。
前住職様が趣味でお念珠をお作りになっていたそうで、自ら集めた小さな栴檀の実をアルコールに漬け、穴を開けてお念珠用に。その珠で作った単念珠をいただいたので、今日は早速そのお念珠を持って午後から呉東組実践運動研修会に。
実践運動研修会も3年ぶりの開催。
クレイトンベイホテルにて。
このたびは『岩見と安芸の妙好人に出遇う』の著者、神英雄先生をお招きして。
『呉の妙好人に学ぶ』
前半は「妙好人」の話。
そして、後半は長浜の九右衛門男の話。
何故「想四郎・想吉」の物語でなく、「九右衛門男」なのか、その謎が今日の話で解けた。
『妙好人伝』に登場してくる話は、史実通りのものではなく、脚色されたものも多いのだそう。
それは別に全くのフィクションではなく、お念仏を伝えるための方便として。
今で言うところの〈盛ってる〉話。
長浜の九右衛門も、長浜に伝わる話と『妙好人伝』の話はところどころ食い違っている。
だからと言って、現在伝わっている話を今更訂正することも必要ないそう。
土徳
今日は長浜の土徳の話をしてくださった。
せっかく長浜の話だからと、講演だけでもと聴講される総代さんも参加し、専徳寺から9名。
呉東組全体で75名の参加。
そのあと、久しぶりの会食も。
ここのところハードスケジュールが続いた1月が今日でおしまい。