専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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9月23日(火)
彼岸の中日。
昨夜、珍客あり。
電気のついていない薄暗い部屋の畳の上に目がとまる。
黒い虫・・・。
一瞬、ゴキブリっ!と思ったが、どうも足が長く・・・、そして、どこかで見たような・・・。
よ~く見ると、何とスズムシが家の中に。
珍しいから、子どもたちに見せ、今朝庭へ放すことに。
それでも、放した場所あたりで夕方声が聞こえたから、あのスズムシかな。
スズムシといえば、親鸞聖人が流罪になった発端、後鳥羽上皇の寵愛をうけていた鈴虫・松虫の出家。
そう思って調べてみたら、『安楽寺 松虫姫鈴虫姫ものがたり』という絵本が昨年出ていると知り、早速注文。
絵は、化粧品の広告で有名な鶴田一郎氏。
絵本にしては何とも艶やかな。
明日からいよいよ報恩講参り。
息子の風邪をもらったようで、今朝から喉がヒリヒリ。
その上、夕食のシシトウの辛いのが当たって・・・。
どんどん声が低くなってるから、大丈夫かなと思いながら、明日からその時その時の精一杯のおつとめを心がけて。
9月21日(日)
今日は一日モズの高鳴きが長浜に響いた。
いよいよ秋到来。
「モズの高鳴き75日」ということばがあるそう。
モズの高鳴きが聞こえて、75日目に霜が降りるとか。
夏の虫の姿もだんだんと消えていき、昨日は道ばたにとってもきれいな緑色の虫の死骸を発見。
螺山にもいるのかな。
タマムシですぐに思いつくのは、法隆寺にある有名な国宝“玉虫厨子”。
それを再現し、法隆寺に奉納したものが存在するのだと。(茶の湯の森 )
「捨身飼虎」や「施身聞偈」の図が描かれた何とも美しい御厨子。
ただ、この御厨子のために1万匹以上の玉虫の羽が使われていると聞くと・・・。
そう思いながらいろいろ調べてみると、新選仏教文学集1に『たまむしずしの物語』(平塚武二著)を見つける。
絵本でもあるそうだが、とりあえずグーグルブックスで全文を読む。
タマムシの命が・・・と思っていたが、仏師若麻呂がタマムシを集める中で、
若麻呂は、玉虫をさがしまわっているうちに、また新しいことに気がつきました。いままでは、虫けらとしか考えていなかった虫が、虫けらというだけではすまされぬふしぎなものだということに気がつきました。虫などというものは、かってなところにちらばって、でたらめなことをしているのだと思っていたのが、そうではなく、命を持ち、それぞれに居場所をきめ、食べものにもきまりがあり、おどろくほどのやりかたで暮らしているのだということに気がつきました。
玉虫をあつめていれば、ほかの虫も見ないではいられません。森にも、林にも、いや、道ばたの草のかげにも、塵芥の中にでも虫はいるのでございますから、いやでも見ないではいられません。
フィクションではあるけれど、こんな話を読むと、何と自分は偏った見方をしているなと。
秋の訪れがまた一つ大切なことを。
だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさいあき ちいさいあき
ちいさいあき みつけた
めかくしおにさん てのなるほうへ
すましたおみみに かすかにしみた
よんでる くちぶえ もずのこえ
ちいさいあき ちいさいあき
ちいさいあき みつけた
ちいさいけれど、おおきな秋みつけた。
9月19日(金)
今日の朝席で秋季彼岸会も御満座。
「暑さ寒さも彼岸まで」というものの、ここ数年残暑の厳しい年が続いていたが、今年は彼岸の入りを待たずして、ひんやりとした朝に。
病気が原因で死んでいくのではなく、生まれたから死んでいく。
南無阿弥陀仏をとなふれば
この世の利益きはもなし
流転輪廻のつみきえて
定業中夭のぞこりぬ
(『浄土和讃』現世利益讃)
いつ亡くなるか分からない“いのち”。
そう聞かせていただきながらも、まだまだ亡くなるのは先のことと、年末までの予定がどんどん・・・。
そんな私だからこそ、願いをかけていただいているのだな。
来週からいよいよ報恩講参り。
その日、その時を大切に。
ようこそのお参りでした。
9月18日(木)
昨日に引き続き、秋季彼岸会2日目。
今日の昼席は、いつもなら『阿弥陀経』を読経するところ、13時15分より鐘を撞くため、『讃仏偈』のおつとめに。
読経が終わり、第34回千鳥ヶ淵全戦没者法要の平和の鐘の趣旨をお話しして、お参りに来られた方々と一緒に鐘を撞く。

そのあと、一打ずつみなさんに撞いていただき、最後は御講師の一打。
9月18日は、満州事変の発端となる柳条湖事件の起こった日。
二度と繰り返すことのないように。
「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」と鐘を撞く。
今日は彼岸をご縁に、生と死、何をよりどころとするか、親のご恩等々、お聞かせいただく。
夜席は、すっと涼しい秋風が入ってきて、外からはたくさんの虫の声。
お聴聞しながら耳に届いてくる虫の声。
よくよく聞いてみると、同じコオロギであっても、何となく鳴き方がそれぞれ違う。
それぞれに月の光を浴びながら、それぞれの声を出してるのだな。
今日の鐘の音も、みんな音が違って聞こえる。
力強い音、優しい音。
その人の人柄を表しているように。
このたびは、ちょうど法座と重なったので、みなさんと一緒に鐘を撞け、良いご縁をいただいた。
ようこそのお参りでした。